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行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

イカスミの壁、曼殊院の茶室

2016-05-18 23:22:02 | Weblog
京都北東の山腹、青楓のきれいな曼殊院を訪れた。重文で400年も経た八窓の茶室があると云う門跡で、以前来た時には幽霊の掛け軸を見た記憶があった。
特別拝観ということで、それなりの寄進をしてハ窓の茶室に入室を許され、説明を拝聴した。

ハ窓からの明かりで普通の茶室より明るく、古い木造建築にしては保存状態が素晴らしい。柱に赤松を使うとか工夫が施されてるのだろう。
それ以上に私のような素人が印象に残ったのは天窓と黒壁だ。天窓は月見の窓で、夜の茶事の時に開けたのだろう。

黒壁はイカスミを混ぜて藁と一緒に造ったもので、イカスミには適度の脂肪があり、壁を強化したと考えられる。パスタに混ぜるイカスミが江戸時代初期、建築材料に使われていたとは!
この茶室誰が創ったのか?小堀遠州と云う説もあるが不明とのこと。
重文なので触ってもいけない、写真もダメなので絵葉書を頂いた。
コメント
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