コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

オオシマシュスランの森

2015-10-01 13:12:37 | 登山



すっかり秋になりましたね。

澄んだ青空を見ると、薄暗い沢沿いや藪山をガサガサと歩きまわるよりも
遠い景色や紅葉を見ながら広い尾根道を歩きたくなってきます。
花探索もそろそろ終わりが近づいてきました。

今日は、まだシュスランの種類が咲き残っているだろいと思い
今年の冬に見つけたオオシマシュスランの森へ行ってみることにしました。

冬と同じ所から登りはじめたのですが、この時期はやはり緑が濃いです。
やぶ蚊に囲まれながら枝や絡まるツルをはらいながら一歩一歩進んでいきます。










林床のフウトウカズラは冬より勢いがよく、下草も伸びているので
小さなオオシマシュスランはなかなか目に入ってきませんです。
山頂近くになるとヤブランが点々と咲いていて、ようやくその中にオオシマシュスランを
見ることができました。













花はもう終わりでしたね。
山頂周辺を歩き周って見て見ましたが、花は上の方に少し残っているだけでした。

山の反対側の斜面は湿り気が多くシットリした感じの森が広がっていましたので
ジグザグに下りながら探索して見ることにします。
藪も少なく、一面をフウトウカズラに覆われた房総らしい深い緑の森です。








オオシマシュスランが葉の隙間から少しだけ出ているのが見えます。
そんな中を歩いている時・・・・・ドキッ!として足が止まりました。

一瞬、ピンク色の花が見えた!  今の時期 この森にはピンクの花は想定外です。

もしかしたら私の知らない、とても貴重な花に出会うことができたのかと
緊張しながら近づいて見て見ると・・・・・・











ナンバンギゼルでした。     

こんな薄暗い森にも咲くんだな~  何に寄生しているのだろうか・・・
ススキなどに寄生しているのをよく見ているので、比較的明るい草地にいるものだと
思っていました。

その後、周囲を歩いて見ると薄暗い森にピンクの花が立ち上がって咲いている景色を
みることができました。

エビネの葉の上に・・・














これから咲く株も多く見つけました。









さらに下って行くと再びオオシマシュスランが何株か咲いていました。







少し下りてきたからか、花も山頂周辺の株より少し残り気味です。
もしかしたら、このまま山腹を下りて沢に下りれば沢沿いには見頃のオオシマシュスランが
見られるかもしれない・・・・・・
行って見よう!

きっと房総の探索も今日で一区切り、行けなかったら戻ることにして
GPSを胸のポケットに入れ、靴にチェーンスパイクを付けて出発します。

15分ほど下りるとヤブが酷くなってきて、少々後悔・・・・
更に30分ほど下りたら、ぬかるんだ斜面になり、いきなりスポンと
源頭近くの沢に下り立つことができました。











周りを見渡すと密林に囲まれた亜熱帯の雰囲気が漂う森です。
両側に目をやりながら沢の渕を下って行くと・・・・

やっぱり咲いていました。

この花は沢沿いの羊歯や苔と一緒に咲いたり、
法面に着生するように咲いている景色が好きです。













仲良く・・・・


























前回のアケボノシュスランの森と同じように、ここの森でもオオシマシュスランだけしか見かけませんです。
他の場所では、沢沿いでシュスランの仲間を多く見かけていますが
ここではオオシマシュスランだけでしょうか・・・・・・・


もう少し倒木を乗り越えながら探していると・・・・

カゴメランが咲いていた!

・・・・ここは千葉県ですので、今回は千葉県のレッドデータブックを尊重して
カゴメランとします・・・・・・・

















花を良く見ると、オオシマシュスランとは少し違うような感じにも見えますが
詳細に撮影できなかったのでよくわかりません。
・・・・やぶ蚊が半端ではなかったので・・・・・

来年は小さな花も詳細に撮影しようと思います。

気になる枝沢などもありましたが、途中で法面に這い上がり支尾根に乗っかり
戻ることにしました。




      





車に戻ると、もう一ヵ所くらい何処か行けそうな感じです。

今日見ることができなかったシュスランの自生地へ行って見ようと思います。
沢沿いの自生地なら、まだ花が見られるだろうが、蛭が多くいます。 (-_-;)
山頂周辺の自生地は、花は残り花だろうし、せっかく着替えたのに再び大汗になり高低差もある 

二者択一しかないので・・・・

・・・・山の方へ行くことにします・・・・






山道を途中からガサガサと入って行き自生地に着きました。   
シュスランの葉は何度見ても美しいですね。
一本の白線が入ると凛として気品があり、何かのロゴにしたいような感じです。








この森のシュスランは花付があまり良く無いのですが
何とか終わりかけの株を見つけました。








やはり山頂周辺では終わりでしたね。

帰り道、可愛らしいツユクサが咲いていました。
来週からは、このツユクサの花のような青空の下、広い尾根を歩けたらいいな。


9月29日














コメント (8)
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