コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

富士山麓 ~ ベニカヤラン

2024-04-17 14:03:56 | 日記
もう一回くらい残雪の山歩きを・・・と思っていましたが
天候が安定しないので、もう雪山は終わりにして冬タイヤを交換しました。
春の花の時期はどこへ行こうかと迷いますが、今回はまだ桜が満開の富士山麓へ。
中央高速を走ると、冬枯れだった山は、山桜が咲き若葉も芽吹いて、すっかり萌黄色に・・・・
木漏れ日の中を散策したくなりますが、今日は薄暗い樹海探索。






明け方はまだ肌寒い樹海の中ですが、フジザクラ、ミツバツツジ
は見ごろで、林床にはヒトツボクロ、ミヤマウズラの葉を見ます。














丹沢では稀なヒトツボクロも富士山麓ではよく見かけます。
ミヤマウズラは関東近県ではもっとも多い自生地で、標高を上げると
ヒメミヤマウズラも多く、以前と変わらない印象です。


苔むした森になるとバイカオウレンを見ますが、今年は花が少ない感じです。







この時期に咲くベニカヤランの様子を見に行ってみます。












裸眼で見上げると、花が付いていないように見えますが
双眼鏡でよく見ると、少ないながら咲いていました。
ベニカヤランといっても黄色い花も多く、よく見ないとわかりづらいです。












それにしても花が少ないのですね。
咲いている株も花は2~3個くらいの株が多いです。
比較的目線に近い株を引っ張ってきます。




















よく見るとアリがいます。
受粉を請け負っているのでしょうか・・・・

どの画像も陽射しが邪魔をして、しっとりと落ち着いた写真が撮れませんでした。
ここは朝の陽射しが入らない時間帯に来なければダメでしたね。

トリミング画像






花付きが良くないのは、たまたま今年だけという感じではなく
森が乾燥化してきて、住みづらくなってきたのかもしれません。
以前と比べるとと樹に付いていた苔類も少なくなくなっています。
また株が少し無くなっている所があるのは、盗掘も考えられますが
乾燥化で樹皮ごと強風で剥がれて落ちた可能性もあるかと思います。

別の自生地へも行ってみると・・・・





ここはかなり衰退していました。

株はかろうじて着生していますが、少し浮いていたりして花も咲いていませんね。
別の樹には高い位置に多く見られたのですが、探しても見つけられませんでした。
この近くのコアツモリソウの自生地も消滅しています。
食害だけでなく、温暖化による影響で樹海がだんだん乾燥化してきて
以前のように苔むした森が少なくなり、今まで繁栄してきた植物には
厳しい環境になりつつあるのでは・・・・・・

ここだけではないですが、食害が酷く下草や藪が消えた森は
環境の変化にも弱いような気がします。


4月16日













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2 コメント

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ベラカヤラン (凹々道)
2024-04-20 09:33:25
マツランよりもベニカヤランと呼ぶのが好きです。
紅紫色の斑紋のないものはホシナシベニカヤランだとか。いつかマクロレンズで近接撮影したいですが高所にしか住んでいないし、帰ってP/Cで拡大してみると
必ず蜘蛛の糸が入っててガッカリします。
毎年、今年こそとは思ってはいますが。
凹々道さん (サクラスミレ)
2024-04-20 18:55:25
こんばんは、コメントありがとうございます。

着生ランの接写は厳しいですね。
ここも前回は目線の株が見られましたが
今回はありませんでした。
来週あたりは房総丘陵でもと思っています。

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