午後は、スルガジョウロウホトトギスを訪ねてみようと思います。
三年前に見つけた場所、あそこならキノコ狩りの人も来ないだろう。
きっと静かな山を歩けそうです。
ここのところ、サガミジョウロウホトトギスを見に行っているので
スルガは三年ぶりです。
ここの自生地、今回は車を下りてからのアプローチに苦労しました。
ヤブの斜面を登ろうと思ったら、上でカモシカの子供が睨んでいた。
久しぶりなので沢の様子も変わっているかもしれませんね。
沢の様子は、やはり変わっていました。
ずいぶんと倒木が増えていて、登るのに苦労します。
沢沿いの倒木に、キノコがいっぱいです。
とても綺麗なキノコです。 ヒラタケ・・・?
足元が不安定ですので、岩に捕まりながら、ゆっくり慎重に
登って行きます。
周辺の濡れた岩には、イワ・・・の付く植物が多いです。
これは、たぶんイワユキノシタでしょうか。
花はまだ見たことがありません。
周辺の岩にビッシリと張り付いています。
この先ようやく、奥の岩に一株だけ、咲いているのが確認できました。
以前に見つけた群生地、ようやく着いたはずなのですが
残念ながら、一株もありませんでした。
ちょうど手のとどく目線の位置で観察できる場所。
岩場自体は崩れてなく、イワタバコなどは、普通に自生している。
小さな、花を付けない株も見当たらない。
どう考えても自然消滅なんて考えられない感じです。
誰も訪れない場所であるがゆえに、安心して持って行きやすいのか・・・
沢から戻り、以前に観察していた所・・・
ツアー観察会なんてのが訪れるようになってから
行っていませんでしたが、久しぶりに訪ねてみることにします。
前日の雨量が多かったので、渡渉が少しスリリングになっていました。
スルガジョウロウホトトギス、美しく凛と咲き始めていました。
もう夕方で渓は薄暗くなり、多く確認していませんでしたが
まだ半分以上は蕾の株でしたので、見頃は中旬くらいでしょうか。
帰り道、草原をノンビリ歩いて戻りました。
とても涼しく、すっかり秋の雰囲気で、道端の花を見ながら
日が暮れていきました。
なんだか暗い林内や沢ばかり歩いて疲れたのか
嫌なことも忘れ、とても気分よく戻れました。
9月2日
スルガジョウロウホトトギスを初めて見つけた時は
ネットでも情報はありませんでしたが、写真家の人の
ちょっとした記事にヒントがあり、見つけることができました。
花を大切にする人のサイトでも、自分では意識してなくても
情報をのせていることがあるので、私も気を使うようにしています。
パソコン、GPSがなく、情報もほとんどない時代は、マイナーな山へは
半分探検気分で行っていましたが、クリックすれば情報も画像付で
入手できる今、自然への畏怖、敬意を感じづらい時代でしょうか。
紅葉の時期になりましたね、これからも山を楽しんで下さい。
私も好きで山を歩くのですが、北関東に出かけたとき、岸壁の土が綺麗に剥がされているのに悲しい気持ちでした。
最近の中高年の登山ブームはよいことだとは思いますが、ドヤドヤと押しかけて、やたらに記念写真を撮って出してしまいます。
場所が特定できるので、次に行ったときにはもう無いということがありました。
撮影技術もさることながら、そっとそんなこと心得ておられる、すばらしいです。
私が登山を始めたころは、重いザックを担ぎ、天気図を書いて、という時代でしたが、自然と自然に対する敬意というものも学びました。
半世紀近い前のことです。
まだまだ私も多少の岩場もこなせますので、まだしばらくは自然を楽しめそうです。
盗掘は世代交代が進めば、少なくなるだろうと思っていましたが
今回のようなやり方は、個人ではないでしょうね。
この周辺、鹿による食害も目に付きました。
温暖化でナツエビネも咲かないしで、今年は、そろそろ山登りに
戻る時期かな~とも思っていますが、やっぱりシュスラン達が
気になり、もう一か月位は花探しになりそうです。
せっかく静かな沢へ会いに行かれたスルガジョウロウホトトギス、残念でしたね。
よく知られている方も無くなっているのに気付く事があります。
素敵な花ゆえ、狙われやすく・・・・・ガッカリする事も多いですね。
どうして 「見るだけ・・・」 を守ってくれないのでしょうか?
とは言え、清々しいこのお花に出逢え、モヤモヤも消えてしまったようでよかったですね!
秋になり、段々とお花の季節が休眠に近づくのは寂しいですね。
まあ、それぞれの季節の良さはあるのですが・・・・・
次はどんなお花に出会えるのでしょうか?