コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

夏の終わり ~ もう一度房総へ

2021-09-02 15:14:19 | 登山

早朝から蒸し暑く、山を歩くには辛い日でしたが
もう一度ナツエビネを見に行ってみようと、房総丘陵を半日歩いてきました。

南房総の山間の集落の中を車で走ると、この時期カンナの花がとても目につきます。
冬でも温暖な土地ですので、手入れしなくても増えていくのでしょうね。

棚田の稲刈りも進んで、暑かった夏も終わりが見えてきた感じがします。










風の通らない沢沿いは、汗が目に入って辛く
相変わらずひたすらガマンの歩きになります。








こうしてブログをアップしている今日はとても涼しくて
きっと大汗かいて歩くのも最後になったかもしれないなから
夏を惜しんでの山歩きも良かったかな~と、今は気楽に思っていますが
歩いている時は湿気で息苦しいだけで、もうこれを最後にしようと決めていました。











沢沿いにはアケボノシュスランが花芽を付けています。











今年は例年より開花が早そうです。

これはクマガイソウの葉ですね。











オオシマシュスラン、シュスランも咲き初めています。















場所は違いますが、この夏は毎回シュスランの仲間を見てきました。


南房総のシュスラン達の多くは南方系だと思うので
温暖化の影響などはないと思っていました。

オオシマシュスラン、ハチジョウシュスランなどは
まだ何とか見ることができますが
多くの山頂周辺にあったシュスランの大群落は
どこも衰退しているか、ほとんど消えてしまいました。


一か所は猪が掘り起こしてしまい、その後はキョンの食害だと思います。
後は台風で上を覆っていた樹々がなくなり乾燥化してしまったり
フウトウカズラが勢力を増してきて自生している地面の全てを覆ってしまい
その下にいるシュスランが衰退してしまった・・・・・などなど
原因は1つではないと思いますが、その衰退のスピードは速いです。
食害以外はやはり温暖化の影響かもしれません。

渓谷沿いには、シュスランの咲くお気に入りの場所もあるのですが
あまりにもヤマビルが多い場所ですので、一度首に巻いたタオルが
赤く染まってからは、足を踏み入れていません。





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肝心のナツエビネ
やはり裏年なのか花芽を付けていない株が目立ちました。












それでも薄暗い森の中で綺麗に咲いた株も見つかりました。















辛い行程もこれで報われました。

花を目的にした山歩きも、そろそろ終盤。
次は秋風の吹く爽やかな稜線を歩きたいと思っています。












コメント (2)
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