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~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

ICIJとパマナ文書

2016年06月07日 | エッセー
 パマナ文書の衝撃はまだ新しい。
 一体どうやってその秘密が暴かれたのだろうと不思議に思っていた。
 そしたら、朝日新聞の風の欄にそのことが掲載されていた。ホワイトハウスから徒歩5分のところにある築90年の建物の一室で、ウイルという記者他5人の本部記者が朝日新聞を含む76か国370人余りの記者と協力し調べ上げたという。記者が一人で読み解こうとするなら、30年かかるという文書量だそうだ。
 ICIJ『国際調査報道報ジャーナリスト連合』は、1997年、今はアメリカン大学教授を務めるチャック・ルイス氏が中心となって立ち上げたとのこと。
 もし、ジャーナリズムの世界で頑張っている人たちがいなかったら、世界はもっと悲惨な状況になっているだろう。賢さをズルに使ってしまうのが、人間の哀しさだとしたら、それを、彼らが食い止めてくれている。この文書が表舞台に出るまでには、きっと、数々の困難があったと思う。どうか、立ちはだかる壁にもめげず、頑張ってほしい。
 外添東京都知事がいい見本だ。
 参議院時代に書いた著書と真逆をいく今の姿の矛盾を、彼は、心の中でどう処理しているのだろうか。不思議でならない。
 頭のいい人なのだと思うけれど、その矛盾を矛盾と思わなくなった人は、賢い人とは思えない。
 彼は野心の人だったのね。ただ、それだけ。野心の人は、ナンバー1になったとたん、なぜだかちゃっかり理想を捨てる・・みたいだ。

 だから、ジャーナリストという存在は絶対大事にしないといけない。
 世界の富豪たちは、世界を牛耳っている。
 チャック・ルイス氏がジャーナリスト連合を作ってくれて、ただただ、庶民の私は感謝・・・です。

今日(6月7日)の朝日新聞に、6人に一人が貧困層に陥った経済大国ニッポンで金銭で補てんする型の社会保障が限界に達しているという。それは、世界でお金の流れが変わったからだそう。福祉の財源を集め、必要な人に配分するためには、まず、豊かな人に税金をかけて、貧しい人に給付しなければならない。ドル中心、つまり、アメリカが元気な時代はお金が国境を超えることはあまり考えられなかったけれど、アメリカ経済が弱ってくると、お金持ちたちはより税金の安い国に資産を移すようになってきた。その結果、福祉の水準を下げざるを得なくなった・・・と。

 パマナ文書、よろしく、お金持ちが資産を税金の安い国に移すことは、世界経済の流れの中では自然と言えば自然な流れなんだなぁって、しみじみ。全然、自分とは関係ない世界・・・ですが。いえいえ、福祉に安心できない老後はぞっとします。しっかり、私事なのです。でも、私にはどうすることもできませんが・・・・。
 
コメント
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