世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

シンボリックで刺激的 小沢率いる「新政研」のHP、新党宣言の如し

2012年03月17日 | 日記

 

小沢主義 志を持て、日本人 (集英社文庫)
クリエーター情報なし
集英社


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シンボリックで刺激的 小沢率いる「新政研」のHP、新党宣言の如し


  小沢一郎率いる「新しい政策研究会」(略称:「新政研」)のHPが立ち上がった。民主党のページより好いな(笑)超わかりやすい、近々「続・日本改造計画」も出版されそうな雰囲気だ。すわ新党結成の意志表示か?と見紛うばかりである。何処にも「新党」なんて表現はない。あくまで政策集団のHPだ、勘違いしないように気をつけて欲しい。

 政策ビジョンが明確だ。TPPを具体的に表現していないところが味噌かもしれない。これ以上、アメリカ様の横槍を防御する知恵だろうか、或いは自由貿易に傾斜する“大阪維新”や“みんなの党”との擦り合わせへの配慮か?意味深長な部分である。URLは以下の通り。
http://www.shinseiken.jp/index.html



政策ビジョン 3っの問題、 8っのテーマ
■福島原発対応

■国家のあり方  ・国の統治  ・安全保障を含む危機管理  ・立法府のあり方
 
■国民の関心が高いもの  ・年金  ・税制  ・非正規雇用  ・景気対策

◎小沢一郎のあいさつ
 このたび、私たちは、「新しい政策研究会」を結成致しました。本会の結成の趣旨は、正に民主党の原点、「国民の生活が第一。」の政治を取り戻すということにあります。 民主党による「政権交代」から二年以上経ちますが、依然、私たちは「本当の改革」を実現できておりません。この間、東日本大震災からの復興や福島第一原発事故の問題、歴史的円高による深刻なデフレ経済など、かつてないほど難しい政治課題が山積を致しております。もはや、今まで通りの発想や政府の枠組みでは、この国の窮状を打開することはできません。与野党とも、こうした国難を前に、国会での議論がかみ合わない状況が続いております。 このままでは、国民の間に政治不信が蔓延してしまうことになりかねません。今こそ、あの政権交代が一体何であったのか、国民の皆様方は私たちに何を期待してくれたのか、民主党の国会議員は、その原点に立ち返り、考え、行動していく必要があります。 「新しい政策研究会」では、そうした趣旨に基づき、さまざまな政治課題に責任をもって対処できる体制の構築、そして「国民の生活が第一。」の政治の実現を目指して活動して参ります。 どうかご指導・ご支援をよろしくお願い申し上げます。 小沢一郎

 トップページの動画のイメージが小沢の政治理念を端的に現していて素晴らしい。
≪「国民の生活が第一」国民が安心して暮らし 夢と希望の持てる政治の実現。≫では小沢の厳しい顔のフォト。
≪勇気と英知を結集して この危機を乗り切る。≫では電力会社をイメージした送電線のフォト。
≪「自立と共生」を軸に 人と人、人と自然が、共生する社会を目指す。≫では、霧にむせぶ湖畔の風景。
≪日本を自由で公平な開かれた社会へ。≫では、柔和な笑顔で支持者と握手する小沢一郎のフォト。

 現在、民主党内で揉めている、財務教信者の戯言などにつき合っているのが、時間のムダのような時空が流れる政策集団のHPだ。是非ご覧になる事をお薦めする。細かな現状の政治的テーマについては、3月15日のロイターサイトに掲載された「ロングインタビュー」が適切だろう。面倒臭がりのために、親切に、その記事も以下に掲載しておく。

≪インタビュー:消費増税案、強行なら賛成できず=小沢民主元代表

[東京 15日 ロイター] 民主党の小沢一郎元代表はロイターのインタビューに応じ、野田佳彦首相が不退転の決意で進める消 費増税について「衆院で法案(の提出・採決)を強行してくれば賛成できない」と反対を明言。法案の成立阻止に向けて、政府側の譲歩・再考を促した。
  消費増税をめぐっての話し合い解散は否定。今通常国会での衆院解散・総選挙も「多分ない」と語った。消費税問題をめぐっての野田首相との会談については「会う立場でない」とはねつけた。
 政権が命運をかけて取り組む消費増税に反対する理由について小沢氏は、政権交代時の初心に戻って、政治・行政の抜本改革に取り組むことが先決だとし、「根本的な改革を全く行わないで、ただ増税と言うのでは、順序が逆だ」と強調。解散・総選挙の時期に関して今国会中の解散は否定したが、「秋以 降はわからない。秋以降、解散うんぬんというより政治そのものがどうなっているかわからない」と政局の混迷を示唆した。

 インタビューは14日夕に行った。
 インタビューの概要は以下の通り

 ──小泉首相以降ほぼ毎年首相が交代して野田首相で6人目、民主党政権で3人目。政策は進まず、政治が機能していない。根本原因と解決策は。

  「日本の政治が大きな変わり目にきているということだと思う。戦後の自民党を中心とした政治体制は変えないといけない。経済が右肩上がりで 順調に進んでいた時代はそれでよかったが、冷戦も終わり時代が大きく変わった。にもかかわらず、日本は戦後半世紀の政治の仕組みや考え方、手法を変えられないでいる。こういう状況はもう少し続くかもしれないが、そう遠くない時期に克服できると思うし、そうしなければならない」
 「官僚機構が日本の政治・経済・社会の前面に出てリードしてきた時代の名残りが、今なお色濃く残っている。自民党から民主党に政権は変わったが、民主党自身の意識が時代の変化についていっていない。悲観はしていないが、時代の変化にぴったり適応できる政権が可能かとなると、もう少し時間がかかるのではないか」

──民主党が変わる必要があるということか。

 「そう。民主党自身がそのことに気付いてしっかりした政治をすることがベストだ。ただ、どうしても、発想の転換というか、意識の転換が難しいということになれば、次善の策を考えなければならない。しかし、民主党が変わるのは今からでも遅くない。政権交代の時の初心を想い起こして、皆で頑張ろうという思いだ」
 「この国の統治機構、官僚支配の中央集権体制を根本的に変えなくてはいけないというのが、われわれの主張であり、マニフェスト(政権公約)だった。それに手を付けないできた結果、民主党政権は、自民党以上に官僚に依存していると言われている。民主党は意識転換ができていない。このままでは、政権交代した意味がない。われわれが公約し、国民が期待した根本的な改革にメスを入れ、改革を進める勇気をわれわれが持つかどうかだ」
 「もう一度、初心に戻ってやり直せば、国民の支持は必ず戻ってくる。自民党がだらしないから、民主党がダメでも自民党に支持がいくという状況ではない。それで橋下徹大阪市長のように、大胆と言えば大胆、乱暴と言えば乱暴な改革を主張する人たちに支持が集まり、民主党のお株を取られてしまっている」

──消費増税を20年前から主張していた。今になって引き上げ反対はなぜか。

  「当時は直接税が税収の7割を占め、強制的に徴収される部分が多すぎたので、もっと個人の懐にカネを残し可処分所得を増やすために、所得税・住民税を半分にするという大減税と同時に間接税を上げることを主張した。消費税そのものについての議論は、今も否定しない」
  「ただ、その後の20年間の激変の中、日本の政治・行政を根本から変えないとダメだ、特に、長年の中央集権の官僚支配ではおカネの配分に無駄が多いということが明らかになった。まずそこを抜本的に変えようというのが民主党の公約だ。それでも財源がまだ足りないということであれば、消費税を上げるしか仕方ないと われわれも認めている。しかし、根本的な改革を全く行わないで、ただ増税と言うのでは、順序が逆だ。2年半前にわれわれ自身が訴えてきた改革に全力で取り組んで、その後に消費税(引き上げ)で遅くない」

──消費増税法案には反対するのか。

 「まだ、大改革から始めることに望みをもっている。たとえば、仮に僕らが(増税法案に)衆議院で反対しなくても、野党が過半数の参議院では通らない。野党も賛成しなければ消費税は通らない」
 「税・社会保障の一体改革とネーミングしているが、社会保障のビジョンは何もない。消費増税だけだ。このままでは賛成 できないという私の態度は基本的に変わらない。衆議院で法案(の提出・採決)を強行してくればわれわれとしては賛成できないが、どちらにしても参議院ではダメだ。だから、そこはもう少し考え直してやるのではないか」

──野田政権は政治改革・行政改革を消費税増税の前提に努力している。これでは不十分か。

  「中央集権体制から地方分権への抜本改革は全くやっていない。衆議院の定数削減は枝葉末節な話だ。定数を減らしただけで、国民が幸せになるのなら、国会議員は皆、辞めたほうがよい。身を切ることは大事なことだ。それがいけないと言っているわけではない。しかし、それは政治の本質ではない。 チェンジ、WE MUST CHANGEこそ、最重要課題だ」
──格付け機関も日本の政治の機能不全に注目している。消費増税法案が廃案になれば、日本国債が格下げになり金利が急騰し、日本経済は相当なダメージを受けるとの見方がある。

 「そうは思わない。日本の債務残高の対GDP比はよくないが、実質的には資金がまだある。国債も90%以上を国内で消化している。 まだまだ国内で国債を消化する能力がある。それは、まだどこかに巨額の資金があるということだ。その意味で、今回、消費税(増税)ができなかったからという理由で、日本の財政がおかしくなることはあり得ない。統治機構の大改革を実施することで、一般会計予算で相当の無駄を省くことができる。独立行政法人、特殊法人に毎年2、3兆円のカネを出している。特別会計そのものの問題もある。それを整理するだけでもかなりのカネが出る。当面は心配ない」

──「まだ大丈夫」と言い続けてきた歴史だ。

 「財政再建に一定のメドはつけないといけない。しかし、旧来の政治体制、行政の仕組みをそのままにしていては、議論の意味がないし、財政再建もできない。なぜ、自民党政権から民主党政権に変わったのか。官僚のコントロールのもとでの行政の不公正や無駄を根本から直す、それによって日本全体を立て直すということが、国民に支持されたからだ」

──消費増税法案を参院で通すために、話し合い解散はあり得るか。

 「『話し合い解散』はマスコミが作った言葉にすぎない。民主党と自民党が談合して解散・総選挙を行っても、両方とも勝つわけがない。だから、消費税をめぐって、自民党と民主党が(解散で)合意することはあり得ない。自民党内も腹のなかでは早期解散と思っている人はいないのではないか。『話し合い解散』という言葉が飛び交っているだけで、そういうことはない」

──今年、衆院解散・総選挙はないとの認識か。

 「消費税をめぐって、今国会で選挙ということは多分ない」

──ほかのことをきっかけに解散はあり得るか。

 「(任期満了の)来年8月までいくかどうかは別にして、秋以降はわからない。秋以降は、解散うんぬんというより政治そのものがどうなっているかがわからない」

──民主、自民どちらも過半数を取れない政治状況で政界再編の可能性は。

 「このままで総選挙となれば、どこも過半数は取れない。『大阪維新の会』も過半数を取るほどではないだろう。民主党は間違いなく惨敗する。自民党は増えるか減るかわからないが、増えても過半数は取れない。どの政党も過半数を取れない状況になる。その状況が一番の悲劇だ。日本の民主主義はそれほど成熟していないから、過半数を取れる政党がないと大混乱になる。これだけは避けたい」

──野田首相では過半数を取れる政権にはならないか。

 「今のままではダメだ。今のままでは絶対に勝てない」 「民主党も政権を担当してみたがさっぱりダメだという失望感がある。では、国民の支持が自民党に向かうかというと、そうはいかない。民主党にまだ若干の期待感が残っているからだ。われわれが2年半前に訴えた『国民の生活が第一』の政策を1つでも2つでも現実にやってみせたら、国民の支持は必ず戻ってくる。そういう状況にして、民主党政権が継続することが最善、ベストだ」

──橋下大阪市長と連携する可能性は。

 「統治機構を変えるという橋下さんの主張は、僕も、基本的には民主党政権も言い続けてきたことだ。今からでも遅くない。民主党政権でそれを実現させれば、国民の支持は必ず戻る。再編や、どこかと連携という必要は全くなくなる」 「それができなかった時に、どういう方法で安定政権をつくるかについてはいろいろな選択肢がある。最善の策、次善の策、三善の策と、いろいろある。現時点では、最善の策で民主党がもう一度よみがえって欲しい」

──党を出ることは。

 「僕が党を出る理由は全くない。国民との約束を忘れた人たちの方が党を出なければならない。僕は国民との約束をちゃんと覚えているし、今も それを実行しようとしている」

──消費税の問題で、野田首相と話をする考えは。

「僕は(1月の)党大会にも招待されていない。(首相と)会う立場でもない。党大会にも呼ばれない人が、呼ばない人と会うということはないでしょう」

(ロイターニュース 吉川裕子 リンダ・シーグ 編集:石田仁志)*内容を追加して再送します。≫(ロイター)

誰が小沢一郎を殺すのか?画策者なき陰謀
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