世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

国民から政治を奪った検察、国民から「正義」を奪った裁判 司法暗黒国家だ

2011年09月27日 | 日記
裁判官が日本を滅ぼす (新潮文庫)
門田 隆将
新潮社


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国民から政治を奪った検察、国民から「正義」を奪った裁判 司法暗黒国家だ


  石川議員らの想定外の判決に、とり急ぎ東京地裁の登石郁朗裁判長が、検察の求刑に執行猶予を付け足す短絡な判決を出したことを、「予定調和」と寸評したが、撤回する。明らかに「予定調和」を大幅に逸脱した「推認」に彩られた「シナリオ判決」そのものだ。空気が「そのような判決を望んでいた」と云うレベルではなく、明らかな証拠の一つもなく、推認に次ぐ推認の結果だと云うのだから、藪から棒の大久保秘書逮捕の時点で、この壮大な「シナリオ」は概ね出来あがっていた、と「推認」するのが妥当だ。

≪判決下る。
 東京地裁において本日、午後1時30分から判決文の朗読が行われた。
 言い渡された刑は禁錮2年執行猶予3年である。
 水谷建設からの5000万円も授受があったと推認と指摘された。
 信じられない判決である。
 まさに不当と言わざるを得ない。≫(ともひろ日記:石川知裕)

 本当に石川議員も疲れ果てたことだろう。怒りで眠れないかもしれないが、ここで落胆する暇はない。控訴、控訴で徹底的に裁判上争い続けて欲しい。このような「推認」だらけの判決などで、同議員の支持者の支持が揺らぐとは思えない。当然、裁判が確定するまで、推定無罪が覆ることはないので、選挙民の民意で選ばれた衆議院議員として、一層の努力を念じてやまない。

 今回の東京地裁の登石郁朗裁判長の「推認判決」の判決要旨などを法律上詳細に分析する必要はないのだろう。特に登石郁朗を個人的に糾弾しても、あまり意味がないのだろう。哀しい人生を歩んでいる末端の裁判官の一人に過ぎない、と云う事だ。おそらく今回の陸山会・政治資金規正法違反容疑の発端は、司法とは関わりのないフィールドで勃発した、「政治権力闘争事件」と考える方が妥当だ。つまり、小沢一郎と云う政治家に“日本の政治権力を渡せない”と強く決意し、行動した勢力の「シナリオ」が土台にあって惹起されたものである。

  見出しを“国民から政治を奪った検察、国民から「正義」を奪った裁判 司法暗黒国家だ”としたが、現実のフィールドは「司法」ではなく「政治」だったと云う事だ。この勢力がどのようなものか、具体的に誰とか、一定の団体を名指しすることは容易ではない。ただ言えることは、既得権勢力が小沢一郎に政治的権力を掌握される事で失う権利の多さに、小沢一郎の政治力を削ぐことを目的に行われたと、それこそ推認するのが妥当だろう。

 それでは、このような勢力に該当するのは、どのような勢力かだが、或る程度は名指し出来る。自民党、反小沢民主党勢力、官僚組織、司法組織(法務省・検察庁・裁判所・弁護士)、マスメディア、日本統治で甘い汁を吸う米国勢力等々だ。彼らが、どのシーンにおいて、どのような役割をしたか、後々歴史が証明する部分もあるだろうが、それが罪に問われる事はないのだろう。彼等の内部では暗黙のうちに、このような暗黒司法は“小沢関連だけで打ち止め”と云う了解が存在するようでしかたない。 小沢魔女狩りで、今後は法秩序を守りましょうね、と云うトンデモナイ仲良し協定なのだろう。

 その証拠ではないが、“殺しはしない、力を削ぐことだけだ”と執行猶予をつけた部分が非常に意味を持つ。石川議員も当面議員を続けられるし、小沢一郎の裁判の結果が、この石川議員の一審判決と連動して“有罪”が言い渡されるとは限らない。“殺しはしない、力を削ぐだけだ”と云う、名目・民主主義国家、法治国家の秩序の維持も視野に入れると「政治権力闘争」における恫喝と警鐘に過ぎない小沢裁判は、“有罪の確定判決を得る”ことが目的ではない。当面、小沢一郎が政治の全面に出てきて、政治理念を旗幟に、国民を巻き込んで暴れまくる事が出来なくなるのが目的だと云う事だ。

 故に、今回の裁判結果も、次なる小沢一郎の検審起訴裁判においても、法的分析が殆ど意味をなさない、「政治権力闘争」がたまたま司法の場で行われている、と理解する方が納得しやすい。逆に、石川知裕にせよ、小沢一郎せよ、裁判における有罪無罪量刑等々の判決に一喜一憂することなく、如何に有効に政治活動が可能かどうかが重要になってくるのだろう。その意味で、石川知裕、小沢一郎を、どこまで国民がバックアップして、彼らの政治活動の源泉となる“支持”と云う声をあげ続け、あらゆる方法で小沢一郎に、小沢が政治権力を握ると死活問題になる勢力を日本から排除する運動を続けていくしかないのだろう。

 茶番劇だと嘯いても、あまり意味はなくなった。小沢一郎に政治をさせたくない既得権益集団の阻止行動であり、法廷闘争自体は謂わば時間稼ぎのようなものだ。彼らの勢力が徐々に衰退するのか、小沢一郎の復権台頭で数年で没落するのか、今、その過程にあると推論してみた。まぁ、そんなことを画策し、いずれは失わざるを得ない既得権益を死守しているのだが、こんなことなら世界大恐慌が起きて、もう既得権益の意味すら消えてしまう方が、個人的には望ましい。世捨て人風の筆者故の妄想だが、幾分本気でもある(笑)


冤罪法廷 特捜検察の落日
魚住 昭
講談社


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