世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

東電と斑目をスケープゴートに決定!逃げ切り図る官邸・官僚・マスメディア

2011年05月25日 | 日記


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東電と斑目をスケープゴートに決定!逃げ切り図る官邸・官僚・マスメディア


勿論!東京電力も原子力安全委員会及び斑目委員長も無責任な小悪人だが、この小悪人をスケープゴートする悪魔達の全貌が見えてきた。小悪人の姿を大きく浮き上がらせ、その陰にコソコソ身を隠し、小悪人を盾にして逃げ切ろうと云うトンデモナイ悪魔が人間の仮面を被り、驚くなかれ我が国の首相になっているのだ!この世の話とは、とても思えない。世にも怖ろしき物語だ。

菅直人率いる官邸と経産省並びに保安院は、自分達の度重なる強引な原発初動行動の犯罪的大失態の数々を、東京電力の無能と混乱をスケープゴートにしている。そして、その東電の初動の間違いを誘発したのが、原子力安全委員長の斑目だと、罪を擦りつけようとしている。この逃げ切り画策陰謀を嬉々として協力報道しているのが我が国のマスメディアだ。昨日辺りから、このマスメディアは、どうも官邸の嘘はバレそうだと腰の砕けた報道に変わって来ている。

永田町では、国会における菅直人の強弁、細野や枝野の会見発言、及びマスメディアの度重なる報道に関わらず、福島第一原子力発電所1号機への海水注入の一時停止が官邸から発信された事実を知っているようだ。物的証拠と云うより、状況を時系列に分析すると、福島第一原子力発電所の現場が自主的に危険を察知とかあり得ないし、官邸担当の東電社員の一報で、あぁそうですか海水注入中止、ハイ了解、冷却中止なんて言うわけがない。彼らは現場で命をかけているわけで、冷やすを自分たちの考えで休止する事はあり得ない!

強い命令が出たと考えるのが常識だし、正解だ。今さら、海水注入2時間前に菅が注入指示のメモが出てきたなど、嘘の上塗りだが、東電と斑目の生贄作戦が不十分と不安になり、菅がドービル留守中が心配で差配した捏造情報の一つと考える方がストンとおさまる。

また、2カ月近く逃げまくっていたIAEAの査察が開始されたことで、万事窮すの感があるのだろうか、政府と保安院、東電は、次々と原発事故に関する「安心安全神話崩壊」の事実関係を明らかにし始めた。小出氏や後藤氏のお陰で、政府やマスメディアや東大御用学者の情報を嘘と見抜けたことは非常に有り難かった。数少ない嘘八百情報を分析し、掻い潜るようにして現実に起きている原発事故の実態をわかりやすく解説してくれた彼らには、感謝の念で一杯だ。仮に、こう云う学者や研究者が居なかったら、どういうことになっていたか、考えただけでも怖ろしい。

まぁ菅がドービルでいい加減な声明を出すだろうが、そんなものは国際公約でもなんでもない、今後の政権は菅直人の行状に関係なく、賢明な原発政策の方向性を出すべきだろう。自民党谷垣も6月初旬、菅内閣不信任案提出の腹を固めつつあるようだし、公明も同調しそうだ。町村などは、民主党内の造反の数勘定に関わらず、不信任を出すのが責任野党の矜持だと云う趣旨の発言をしている。

陸山会事件の公判も検事側証人喚問、弁護側証人喚問と、攻防が激しさを増しているが、流れはどちらかといえば石川議員や大久保氏に有利に展開しているようだ。裁判官の裁量ひとつなので、予断は許さないが小沢一郎本人への裁判にも大きく影響を及ぼすのは必至だ。亀井静香は党利党略の都合上、菅政権擁護、小沢を政権に引き込む事を考えているようだが、無駄な努力になるだろう。小沢・鳩山・輿石ラインも会談、菅政権自体に歴然と距離を置くことを確認したものと思われる。当然彼等にも、官邸の原発処理における初動時の菅直人のお節介介入発言の真実は入手済みでの会談であった事は想像できる。

ここまで来ると、菅直人の退陣を政権与党民主党内の責任として行えるかどうか、ここが政治的には肝になるのだろう。出来る事なら菅直人に、外堀は完全に埋まったのだから、ここは潔く代表の座を降り、総辞職して旧トロイカ+ワンに道を譲っては如何なものか、と説得はするだろう。セレモニーのようなものだが、一応は鳩山輿石らが説得を試みるに違いない。無駄と知りつつも、正論としてやるべきことはやった方が良い。

政権与党が野党提出の不信任に簡単に賛成する姿は必ずしも正々堂々とは言えない部分もあるからだ。 おそらく菅は亀井同様の戦術で、鳩山や小沢の復権で取引に出るだろうが、菅が降りるのが、話のすべてであり、菅直人が降りない限り話は成立しない。鳩山小沢ラインが菅直人を厚労大臣くらいに処遇する可能性はあるだろう(笑)が、総理は辞任して貰わなければ話にならない。

絶対とは言えないが、菅は拒否するだろう。しかし、あまりに外堀が埋められ過ぎている事に気づいた場合は、政治家としての延命方向にシフトする可能性もゼロではない。なにせ政局観だけで生きてきた男なのだから。 菅が辞任を呑んだ場合、民主党は分裂が回避できる。

筆者などは気持の悪い落とし処なのだが可能性はゼロではない。この場合、鳩山小沢ライン民主党は「自民抜き」政権を目指し、激しく公明党との連立に舵を切るだろう。また樽床など中間世代の抜的に腐心するに違いない。仙谷・渡辺・玄葉・安住・小宮山などはお払い箱だが、前原・野田程度は適当に使うことになるのだろう。あまり考えたくないシナリオだがあり得る(笑)

筆者の希望を言うなら、「中央集権改革・中央から地方」「地方中心の復旧復興計画の推進」「原発事故の情報の透明化と大胆で現実的処理方法の明確化」「エネルギー政策の大改革」そして「財政のバランスシート化と正確な財政状況の把握」のせめて3点だけでも一致した政権の樹立が好ましい。ほかにも政治ファクターは山積するが、多くのファクターを組み入れることは、政権を確実に握る数の論理で頓挫する。平時なら理念を押し通すのも生き様として好感を持つが、この国難においては政治理念も半分くらいは腹に収めざるを得ないのが現実なのだろう。

まぁ永田町においては、菅直人が不信任を出され成立する可能性の方が高い。おそらくは総辞職だろうが、「解散!」と叫ぶ可能性も残されている。ここまで権力亡者ぶりを発揮した菅直人だけに、あの男らしい選択だとも言えるだけに、国難の上に国難を被せるような事態が我が国を覆い尽くす可能性は充分に残されている。しかし、それでも菅直人が政権の座に居座るよりは展望がある。先が見えずに菅を降ろす馬鹿が居るかと云う朝日新聞などがあるが、夢遊病者のように行き当たりばったりで、権力を振り回す男の行状を許す方が、余程悪い結果を導くのは必定だ。

さてさて、6月初旬からの政局は大スペクタクルな出来事になるだろう。先の政権交代時よりも遥かに重大な政局が待ち受けている。筆者は、今回の菅降ろしの行く末が、我が国の行く末を暗示する可能性は非常に高いと考えている。


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