世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

小沢一郎、鳩山の友愛や菅の空手形に「縄文の心」は不要だ!

2010年08月25日 | 日記

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小沢一郎、鳩山の友愛や菅の空手形に「縄文の心」は不要だ!

民主党代表選告示日まで、後一週間となった。小沢一郎は24日の鳩山との仲介会談に臨み、25,26日にも代表選出馬を判断すると語ったようだ。

鳩山は菅直人とも25日に会談の見通しのようだが、今更仲介と云う段階は過ぎただろう。オリジナル民主党のオーナーとして、漸く万年野党から小沢の力で脱却したというのに、共に闘った野党時代の同好会の友・菅直人の無惨な屍は見たくない一心なのだろう。

また、鳩山グループのオーナーとしての威信を見せたい心も働いているだろう。小沢の復権は動かしがたい事実だが、出来ることなら菅も救いたいと云う両面作戦のようだが「二兎追うもの一兎も得ず」が人間社会の常識だ。

大金持ち独特の非常識で仲介の労を取ろうとしているようだが、そんな甘ちゃんだから、自ら組閣した閣僚に足を引っ張られ自滅した反省がまったくみられない。「挙党態勢」なんてものは何時の世も建前であり、現実の政治の世界では絵空事と断言して良いだろう。

直近の証拠ではないが、「ノーサイド」ニヤニヤしながら宣言した菅直人が小沢一派を悉く排除したのを忘れてしまったのか?己のグループまで排除されて、友愛精神を半端に振り回すのは迷惑だから止めてくれ。

鳩山には、前首相として存在感を示したい単純な欲望もあるようだ。しかし、既に鳩山グループは到底一枚岩とは言えない派閥になっている。三井辨雄、海江田万里、中山義活、小沢鋭仁、平野博文、樽床伸二、松原仁、川端達夫、松野頼久、川内博史等など主だった衆議院議員は「反菅勢力」として既に動いており50人グループとは表向きで、鳩山の支配は半分程度となっている。

尚且つ縛りの緩いグループなので、50人の勢力を背中に仲介の労、と威張れるものではなくなっている。小沢に仲介を断られたから「菅直人支持」を声高々に言える力は既にない。政治資金も縦横無尽ではなくなっている。精々出来る選択は「自主投票」なのだと思われる。おそらく7割が小沢一郎への投票と読んでいる。

さて、権力亡者の菅直人はどうするのだろう?仙谷の謀略に乗っかり、一年生議員の赤紙懇談会も決してはかばかしい成果を生んでいないようである。人事権・公認権・解散権等を持つ党代表・内閣総理大臣の「強迫赤紙召集」に応じた議員は157人中90人、6割の召集率に終わりそうだ。

出席した議員の大半は取り敢えず出ておくか~程度のもので、マスメディアが伝えるほど「首相の説明に満足」と云う議員は少ないようだ。「三年間は解散総選挙はない」等と強烈な空手形を切ったようだが、首相が嘘をついて良いと言われる「解散の時期」発言を信じたのはヨコクメの馬鹿くらいではないだろうか。(笑)

挙党態勢もしっかりやりますと嘘八百まで言ったようだが、菅直人は仙谷・前原・野田の軍門に屈した憐れなピエロ代表であり、自ら党人事、組閣など決定する力は剥奪されている。早い話が反小沢の急先鋒「民主党七奉行」仙谷・枝野・前原・野田・玄葉・レンホー・小宮山らに下支えされた代表である。

「クリーン」以外に理念もなければ政策立案能力もないし、増して実行力などマイナス点がつくほどの勢力に支えられ、枯れ木が立っているように見えるだけである。子供がチョイと押しただけで、大音響共々倒木となるのは間違いがない。

そんな連中が人事で、どのような挙党態勢をすると言うのだ。精々鳩山グループ優遇くらいは挙党態勢するだろうが、小沢グループへの人事は更なる報復になる。鳩山は仲介で仮に菅が「挙党態勢で行きます。小沢さんには幹事長として…」等と口約束した内容を抱えて、再度小沢に仲介に動く積りなのだろうか?仮にそうだとすると、まさにこの人は宇宙人であり、「宇宙の責任は地球の無責任」と云うことになる。

筆者は鳩山の真の狙いは「大政奉還」。小沢一郎と鳩山由紀夫に政権を禅譲せよ。その暁には、幾分の民主党における地位は守ってやろうじゃないかと云うものの感じがする。そうでないと、鳩山由紀夫は只の金持ちのお人好しだけになってしまう。

「菅さん、アナタの言葉と小沢さんの言葉のどちらが信用できるか、アナタ自身が判っているでしょう?さぁここは腹を決めなさい」なんか言いそうな感じがしてくる。(笑)

それだから、鳩山の仲介は無用なのだ。人間失格の菅直人も反小沢の七奉行も、そしてその金魚のフンすべてが不要なのだ。政治家として、雑巾がけを数年経験させるべきである。徹底的に挫折と云う現実を味わい、政治家として出直させなければならないのだ。権謀術策に頭を使う前に、有権者巡りでもしておれ。

本当に鳩山由紀夫は余計なお節介をしてくれる。小沢一郎の縄文の心がウッカリ顔を覗かせないか、筆者などは冷や冷やものである。(笑)

PS:もうひとつ気になるのが、菅直人が「七奉行」を切り、鳩山・小沢の力で再選を果たすシナリオも、ごく僅かだが残されている。しかし、菅直人と政治を共にすることは、無理心中につきあうようなものである。これも許せん!


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