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自民党は最近どうなっている?
70%以上あった鳩山内閣の支持率が急落、ここは自民党の出番だと考えるのは当然のことである。
1月の通常国会では徹底的に鳩山政権を揺さぶってやるという意気込みなのだろう。
ただ内閣支持率が落ちたのだから、民主党支持率も比例して落ちるはずなのに、それ程落ちていない。いや、自民党への支持率が伸びないのだ。これは各紙の世論調査の操作だと思いたいところだが産経新聞の調査結果でもたいしたことはない。
16~20%では民主党の38~40%に遠く及ばない。これはどう云う事だろう?自民党幹部は口にこそ出さないが、非常に不安になっているだろう。
来年の本会議で鳩山政権への攻め口は数限りなくあると云うのに面白くない。それでも、鳩山首相の故人献金問題と母親からの贈与(相続税逃れ)と普天間移設が暗礁に乗り上げている状況と米国の苛立ちはマスメディアもたっぷり攻め立ててくれている、これは良い具合だ。
増して小沢の財布が政党助成金の離合集散で手に入れたという状況証拠は充分に民主党政権を追い詰められるに違いない。
おそらく、多少の希望を持っているだろうが、どうも足元がぐらつき始めているのが気がかりだ。
いや気がかりどころではないのかもしれない。鳩山のリーダーショップがないのは良いことだが、当方の総裁のリーダーシップはそれ以上にないという雰囲気もある。
それほど魅力のない政党なのだろうか?どうしてだ?世論を肌で感じないで、好き勝手やった罰が当たったのだろうか?
ここ1カ月、俺達自民党では何が起きていたのだ?有権者に見直してもらえるような事をしただろうか?
直近の自民党の話題(順不同)
* 舛添要一前厚労相に不穏な動き。参議院選前に政界再編を標榜して、泥船自民党から抜け出す算段をしはじめたようだ。実際に彼の行動についていく自民党員がどの程度居るのかは不明だ。居ても数人レベルだろうが政党助成金が確保できる5人以上が当面の目標程度だろう。
* 12月27日現在、田村耕太郎参議院議員、長谷川大紋参議院議員、山内俊夫参議院議員の3名が離党を表明している。山内議員は改革クラブに入党するので影響はないが、残る2氏の動向は不明。
* 違法献金事件で政策秘書が略式起訴された二階俊博選対局長について、執行部が役職の留任を決めた。しかし、党内から批判が相次ぎ、大島幹事長は再度二階氏の留任を表明、不平分子を抑えに掛かったが逆効果。選挙上手の二階は失いたくない、しかし不平分子の勢い止まらず結果的に二階氏が辞任した。
* 舛添前厚労相は衆院選で落選した候補を対象に勉強会「舛添政治カレッジ」を開講、最近メディアへの露出が目立つ。同議員の周辺からはきな臭さが漂う。
* 自民党は業界団体や地方自治体からの陳情が激減。自ら団体に出向いて政策要望を聴取する「御用聞き」「逆陳情」で前向き度をアピール。しかし、決定権ゼロの政党にモノを頼むほど業界団体も暇ではないだろう。
* 臨時国会の会期の大幅延長を求め小泉進次郎議員が「申し入れ書」を渡そうと、衆院本会議場に入ろうとする横路孝弘議長に詰め寄り、パフォーマンスに徹底。勿論歯牙にもかけられずだが中々糞度胸はあるようだ。たしかに小泉純一郎の子供だ。
* ニコニコ動画を自作自演「ガッキー(谷垣氏のネット上のあだ名)などと呼ばれ、一部選挙権のない?アホ達に好評。麻生前首相の秋葉原演説を思い出す。
* 谷垣総裁、臨時国会のヤマ場の11月15日の自転車事故で1週間以上自宅療養。出てきた顔は赤タン青タン。
* 党所属国会議員による自由討論会では再生理念の議論は僅かで、執行部の動きの悪さに批判集中。衆議院で落ちた70歳以上の元職を来夏の参議院に公認する話しにブーイングが出た。
* 自民党は独自にマスメディア露出度調査、民主党10:自民党1の結果に茫然自失。
* 自民党・政権構想会議で党名変更が議論。自民党という名前が古いと云う印象やコロコロ変わる首相というイメージから脱却出来ないか模索。結果的に当然だが見送られた。
* 党勢回復を狙って、党所属国会議員との社会見学ツアー「みんなで行こうZE」を始めた。初回が自民党の若き人気モノ小泉進次郎議員を案内役に海上自衛隊の無料見学をツアー。50人定員に対し5200人が応募。「党再生の顔」と興奮する議員まで居たとか?来たのはミーハーが多く、孝太郎との関係に質問が集中、写メの嵐だったとか。
* 自民党税制調査会の流れで「鳩山不況対策検討プロジェクトチーム」を設置。本予算を組む民主党の動きを羨ましく横目で見ながら、勝手に「鳩山不況」等と云う造語まで作ったようだ。「麻生から引き継いだ鳩山不況」なら頷けるが。
* 舛添前厚労相は22日、東京都内で講演「今自民党に一番必要なのは、民主党の小沢一郎幹事長よりもっと独裁的な指導者だ。ガバナンス(統治)がないから、誰が執行部で誰がコントロールしているか分からない」と痛烈に批判した。…それが出来る独裁者は私だ!…舛添はそのように言いたいようだ。
* 野中元自民党幹事長は10年度予算編成で民主党に陳情、小沢幹事長には会えず、副幹事長に土地改良予算の確保と引き換えに全国土地改良事業団体連合会の会長職辞任と引き替えにと訴えるも予算の半減は修正されなかった。
* 党の機関誌「月刊自由民主」(7万部)を来年3月号で休刊することを決めた。毎週発行しているタブロイド判新聞「自由民主」(68万部) と、月刊女性誌「りぶる」(20万部)は内容を一新する。
* 全国土地改良事業団体連合会の野中会長が比例代表候補の擁立取り下げに言及。自民党支持団体、土改連が全面支持から撤退したことを現したのは痛手だ。
* 若手参院議員 は谷垣禎一総裁に参議院比例代表の「70歳定年制」順守を直談判した。執行部が模索する衆議院落選組救済案を牽制。
* 自民党の党紀委員会(中曽根弘文委員長)は24日、田村耕太郎、長谷川大紋両参院議員の離党届を了承、処分は行わなかった。少し前まで、大島幹事長は除名処分を視野に動いていた。党紀粛正というガバナンスに齟齬を来たしているのか?
「機を見て敏男」の舛添が自民党から逃げ出す方策を練り出した点は非常に痛い。折角、報道記事が「事業仕分け」から「普天間移設」「故人献金」と反民主党の流れになって来たと云うのに、ここで舛添の話で水を差された。高支持率の鳩山内閣批判を抑えてきた自民党としては反転攻勢(潮目)の時機到来の筈だったが、舛添の此処に来ての言動は自民党にとって非常に痛いものになっている。さぁ何処まで本会議で60年近く政権を担った政党の実力を見せられるのか、ガッキー(谷垣総裁)はじめ幹部たちの双肩にかかっている。
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