<筑波山の風景・30>
駅
抒情的に言うなれば、出発点であったり、終着点であったり。
人生の岐路に重ね合わせて流行歌や映画にも様々な駅のシ-ンが思い浮かぶ。
交通としてのそれと「人生交差」を重ね合わせ、ドラマが始まる。
まさに玄関口だ。
かつて、ここ筑波山にも駅があった。
土浦駅と岩瀬駅とを結んでいた筑波鉄道だ。
筑波山をバックに田園を走る光景はかれこれ30年前の風景となってしまった。
筑波山を登る仲間と旧筑波駅(現筑波山口バス停)で待ち合わせ。
すこし、早めに来て筑波駅の痕跡を探してみたりする。
ふと、高校の時に通学で筑波鉄道を利用していた友人を想い出す。
いま、どうしてるんだろうなど思いを巡らしてみる。
かつての筑波駅はバスの発着所となり、路線跡はサイクリングロ-ドとなっている。
つくばエクスプレス開業で今や筑波山は人気のハイキングスポット。
サイクリング人気も相まってか、にわかに復活の兆し。
この界隈でも新発見(これは、また次の機会に、、、)があったりする。
時代も変わって「筑波の玄関口」の有り様も変わってきた。
でも変わらないのは、ホ-ム跡から見える筑波山、なのでした。
sak