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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【漁と笑顔】!

2010年04月20日 | 水産関連

宮城沿岸の春漁(イサダ漁)が本日で漁獲割当量に達し

終漁となりました!

引き続き春漁(シラス・ランプ漁)に転換する船や、

沿岸の流し網漁へ転換する船で、早速転換準備(シフト)作業が

あわただしく行われているようです。

そんな中、

北海道新聞web 農林水産 4月20日付け記事

『春告げるトキシラズ 道東各地店頭に』

…【釧路】太平洋の日本200カイリ水域で操業を始めた

小型サケ・マス漁船の一部が帰港し、

道東に春を告げる新物のトキシラズ(回遊中のシロザケ)が

19日、釧路など道東各地の店頭に並んだ。

水揚げしたのは、解禁日の15日に出漁し、エンジン不調などで

一足早く根室・歯舞漁港など3港に戻った4隻。

水揚げ量は合計1トン足らずと少なかったため、

歯舞での浜値は最高で1キロ2100円と、昨年初日の2倍以上の

「ご祝儀相場」(市場関係者)が付いた。

釧路和商市場(釧路市)には19日、

1匹5千~6千円台が中心のトキシラズが並び、

鮮魚店「さとむら」の鈴木政司社長は

「はしりにしては脂が乗って、身も厚い」と話していた。

水揚げは22日ごろから本格化する見通し。… 

という記事がありました!

また、毎日.jp 地方ニュース静岡 4月20日付け記事には

サクラエビ:「初競り」笑顔 落札価格に「いい値だな」/静岡

…今年初めてサクラエビ漁へ出た由比港(静岡市清水区)、

大井川港(焼津市)の両漁協の漁船120隻は、

18日深夜から19日未明、相次いで帰港した。

水揚げされたばかりのサクラエビが大きなケースに入れられ、

早朝から競りにかけられた。

今年は天候不順の影響で、

3月31日の解禁日から長く待たされての初漁。

出港前には、水揚げ量を心配する声が多かった。

しかし、両漁協を合わせて昨年の62トンを上回る

70トンのサクラエビを港に持ち帰った。

ベテラン漁師の和田庄司さん(53)は由比漁港で

「初日にしては上出来、

出漁できなかった分を少しはカバーできたかな」と笑顔を見せた。

同港の市場では午前6時、競りが始まった。

競りの開始を知らせるブザーとともに、集まった仲買人たちが、

青いケースに入ったサクラエビを品定めし、

希望の落札価格を書いた用紙を白い箱に投じた。

市場関係者が箱を開け、落札価格を威勢良く読み上げると、

仲買人からは「いい値だな」などの声が上がった。…

という記事も…

たまには解禁から終漁まで、各漁師の笑顔が続くような

そんなシーズンを送りたいものです。


【足底挿板】!

2010年04月19日 | 私事

現在、医師から診た所見、 『左後脛骨筋腱機能不全』

担当医師から勧められ、先日採寸(採型)した装具

両側足底装具が出来上がり、今日から使用開始!

各自の足底に合わせた靴の中敷(Myインソール)である!

今日は私以外に何人も、出来上がった装具を装着し、

病院内を歩行している人達がいましたが

私の場合は長靴での採型なので、

さすがに靴に入れての試歩行…

未だに厚めのヒートテック靴下を履いており、中には

リハビリ中、ずっと着用していた「縦アーチサポータ」…

装具を入れた靴を履く時には外して… が

でも ちょっとキツめかな…

帰宅後の入浴時に気付いたが どうやらマメが…

早く慣れるように明日からは長靴に入れて、

公園内を走ってみます!

お世話になった医師曰く、

「どうにか間に合って良かった、気を付けて頑張って来て」 

と 激励され、目頭が熱くなってしまいました・・・

「先生、ほんとうにありがとうございました」

リハビリ担当の先生にも、復帰の報告を伝えてきました…

いろんな方々に支えられました!

今まで見えてなかった、感じなかった多くの事を経験した八ヶ月…

本当にいろんな事が糧になった気がします。

久々に病院内の売店に行くと、おばさんに肩を叩かれ

「ニュースに映って、すぐわかったよ」

「やっぱり車椅子より船だね」

「赤い鉢巻似合ってたよ」 と話し掛けられ、

どうにか復帰します、もうすぐ出発です と伝えると

「くれぐれも気を付けて頑張ってサンマ獲って来てね」 と…

サンマは夏から、これから鮭獲りに行くの と言うと笑いながら…

「女川秋刀魚収穫祭」のTシャツ姿が印象に残っていたらしい…

入院・退院含め、延べ20回の仙台行!

今日の仙台からの帰路はいろんな事が走馬灯のように…

時の流れと共に車のハンドルを握りながら思う事も移ろい、

装具を入れて履いている靴から伝わる足の感覚が

これまでとは全く異なる。

自分の中では、ある意味やっと退院したような…

そんな錯覚めいた気持ちでの帰宅となりました。


【リアルタイムナウファス】!

2010年04月18日 | ブログ

(blog-atom.2008’10月16日)金華山南東沖合い

(blog-atom.2010’4月1日)広田湾沖合い 

三陸~南三陸沖に設置されている GPS波浪計 

20081016_003_3

【リアルタイムナウファス】

国土交通省港湾局 全国港湾海洋波浪情報網 

サイトに詳細がありました!

ナウファス

(全国港湾海洋波浪情報網)は国土交通省港湾局、

各地方整備局、北海道開発局、沖縄総合事務局、

国土技術政策総合研究所及び

独立行政法人港湾空港技術研究所の相互協力のもとに

構築・運営されているわが国沿岸及び沖合の波浪情報網。

ナウファス波浪観測情報は、蓄積された長期間の

データの統計解析を通じて、港湾・海岸・空港事業の

計画・調査・設計・施工をはじめとした沿岸域の

開発・利用・防災に幅広く活用されるとともに、

気象庁による波浪予報に活用され、

海の安全に貢献している。

リアルタイムナウファスは、ナウファス波浪観測情報を

リアルタイムで提供するウェブサイトで、

台風時の高波等の波浪情報を

だれでも閲覧することができる。

URL http://www.mlit.go.jp/kowan/nowphas/

国土交通省HP

http://www.mlit.go.jp/report/press/port05_hh_000005.html

全国港湾海洋波浪情報網

(NOWPHAS : Nationwide Ocean Wave

information network for Ports and HArbourS )は、

「国土交通省港湾局、各地方整備局、北海道開発局、

沖縄総合事務局、国土技術政策総合研究所および

独立行政法人港湾空港技術研究所の相互協力のもとに

構築・運営されている我が国沿岸の波浪情報網です。

港湾空港技術研究所は、1970年以降継続して、

ナウファス波浪観測データの集中処理・解析を担務しています。

2009年11月現在において、69観測地点

(波高・周期69地点、波向58地点)で観測された

全国沿岸の波浪情報は、リアルタイムで

港湾空港技術研究所に収集されます。

ナウファス波浪観測情報は、気象庁による波浪予報に活用され

海の安全に貢献するとともに、蓄積された長期間のデータの

統計解析を通じて、

港湾・海岸・空港事業の計画・調査・設計・施工をはじめとした、

沿岸域の開発・利用・防災に、幅広く活用されています」


【海水温と漁】!

2010年04月17日 | 水産関連

暦のページをみると16日・17日は「大潮」満干の差が大きい時期

4月16・17日の2日間、南三陸の我が地区では今シーズン3回目の

「磯藻の開口」となりました。

沿岸の海水温の変化で、磯草類の成長が著しく、我が浜では

今シーズン、昨日が一番採れたようです!

1回目が3月13日~15日の3日間、2回目が4月1日~3日の3日間。

この時期(端午の節句、前後)の朝磯(干潮)は最も大きく引き、

昨日は最高の凪で、いかにも春の磯の風情!

不思議にも磯藻の開口後は天気が崩れる事が多く、

今日の南三陸は冷たい雨が霙に変わり、春とは思えない寒さ・・・

黄色ピンク若葉色など、一足早くを伝える道沿いの

桃花も、開花前のも、驚いているのでは…

そんな中、漁獲枠が残り僅かとなった春漁(イサダ漁)は

漁模様が、週始めの低気圧通過に伴う13日の時化後から

一気に低調となったようで、17日終漁の予定が

今日17日は休漁し、19日・20日と出漁して終漁となるようです!

岩手県の漁模様も低調らしく、本当に「海」・「漁」は解からない…

第一次産業の難しさはこういうところにも表れます。

三陸新報web 4月17日付け記事には

4億円超え間近 イサダ水揚げ(気仙沼市場)

「県沿岸のイサダ漁が終盤に入った。

先月の解禁以降、順調な漁が続き、

早ければ19日にも県内の漁獲枠に達し終漁する見込み。

気仙沼魚市場の総水揚げ額は、

単価高で10年ぶりの4億円超えが見えてきた。

今季の漁場は、唐桑~本吉沖にかけて、

気仙沼から1時間以内という近場。

連日200トン台後半から300トン台の漁が続いた。

多くが1日の漁獲枠を満たしての帰港という。

15日現在、同魚市場の実績は、延べ956隻が6,477トン

(前年同期比2割増)、3億8千万円(同9割増)を水揚げ」。

とあります!

昨年暴落したイサダの浜値が今シーズン好転した背景の一つに

時事ドットコム ★カテゴリ『社会』 ★4月17日付け記事 を参照

オキアミ、素干しでいかが=魚の餌じゃもったいない!

「漁獲されても、ほとんどが養殖魚や釣りの餌に使われてきた

ツノナシオキアミの「素干し」が登場。

東京・築地市場(中央区)でも取引されるようになり、

食材としての需要増に期待が高まっている。

同市場で素干しを扱う卸会社「第一水産」によると、

取引するオキアミは宮城県産。

同県石巻市の水産加工会社「三興」が

今年、大型の乾燥機を導入し量産化を図ったことで、

2月下旬から築地で卸売りされてきた。

日量の取引は2~3トンほどで、卸値は1キロ当たり900円前後。

以前から入荷しているオキアミの煮干しに比べ2倍近くの値段。

第一水産の担当者は、

「煮干しより水分が少ないため保存性が高く、

小エビのような素材感が味わえる」といい、人気は上々だ。

香ばしい風味で、お好み焼きや焼きそばの具、

せんべいの材料などとして、この先需要が伸びそうだ。

小売店では、つくだ煮などの加工品のほか、

素干しがそのままパック売りされることもあるという。

漁期は終盤を迎え、築地市場での卸売りはほぼ終了したが、

仲卸での販売や仕入れた市場外の業者が在庫を持っているため、

しばらく小売店で手に入れることができそう」 とありました!

岩手県南でも「素干し」への加工量が増えているようで

今後の流通に期待したいですね!


【シーズン到来】!

2010年04月16日 | 水産関連

北海道新聞(Doshin web) 農林水産 

4月15日付け記事 を参照

大漁願い24隻出漁 日本200カイリサケ・マス解禁 根室

「道東に春を告げる味覚トキシラズ

(回遊中のシロザケ)とカラフトマスを漁獲する

日本200カイリ内のサケ・マス漁が15日、解禁された。

最大の基地、根室市では同日朝、歯舞、花咲、落石の3港から

計24隻が太平洋へ出漁した。

21日前後に初水揚げする。

歯舞漁港では午前4時50分ごろから、

漁船14隻が家族や関係者らに見送られ、次々と漁場へ向かった。

船主の一人は「漁場がなぎであってほしい。大漁に恵まれれば」

と願っていた。

ロシアの川で生まれた魚を捕るため、

日ロ間で操業条件を決めており、今年の漁獲枠は

シロザケが300トン、カラフトマスが2555トンで前年と同じ。

ロシア側に支払う漁業協力費は1キロ当たり145円で、

前年より4円11銭下がった。

漁期は7月7日まで」

いよいよ、鮭鱒漁の先陣をきって以西船が出漁!

鮭鱒シーズン到来です。