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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【令和4年7月】!

2022年07月31日 | 私事

岩手県の介護施設に入所していた伯母が旅立った…

早くに伯父を亡くし、大震災の津波で家を失い、
海の傍から内陸の仮設住宅に移った後、病で入院
退院後から施設に入所していた…
年に2度は面会に行っていたのだが
コロナが流行した事で面会が出来なくなってしまい
晩年を寂しく過ごした事だろう…
もうすぐ93歳と云う年齢、長生きした方ではあろう…。
 
30日・父親、叔母そして従兄弟・従姉妹と供養の場を設け
手を掌わせて御冥福を祈ってきた…
 
岩手行き前の朝7時、娘夫婦と孫が帰省
離れて暮らす孫を見る事で、朗らかな気持ちになり
成長の様子に目尻が垂れた。
 
和やかに囲む夕食に並ぶ海鮮は、知り合い達からの頂き物…
海の無い街からの帰省した魚好きの娘夫婦に喜ばれ、
知人達に感謝しながら夜が更けた…。
 
31日、網の補修が終わり
いよいよ明日は網の積み込み、燃料油も積み込んで2日の試運転に備える!
全体作業は着々と進み、操業試運転が無事に済めば準備が整う。


普段の作業後、船からの帰路は急がない方だが
7月の最終日は、家路を急いだ…
 
が、そんな時にかぎり、警報が鳴っているとの連絡…
「100V 電源喪失」ブラックアウトだ…!
リースの発電機使用中で、船泊りしている人達には
注意事項を伝えているが、ウッカリミスだったようだ…。

令和4年も7月が過ぎた、時の流れは速すぎる‼

【出漁準備】!

2022年07月29日 | モバイル
7月27日、いよいよ全体作業…!


乗組員が全員集合しての出漁準備作業が始まった!


戻り梅雨が明け、作業開始と共に晴れ間が広がり夏本番の気仙沼港…


コロナに加え熱中症にも負けじと、作業は順調に進行。


全体作業がスムーズに進む事で、粛々と準備してきた甲斐があり気持ちも晴れやかだ。

この順調さが続いてほしいと思いながら、
機関部は細部の調整、午後からは網の補修に移行…
網は補修が終わり次第、積み込んで操業試運転だ…!

【欠員】!

2022年07月25日 | モバイル

全員集合しての準備作業を前に、若人1人が体調不良で今期のサンマ漁に参加出来なくなった…
近年の不漁によって、サンマ漁船に乗り組む若人も減ってきている事から、
今募集しても確保は難しいようだ…

各船の知り合いとの話では、まだ乗組員が揃っておらず、
少ない人員で漁に挑む船もあるとの事…

そんな中、サンマ漁船にも外国人研修生を雇用していく船もあり
マグロ漁船やカツオ漁船等のように、最初は外国人研修生が操業に慣れるまで
1人か2人を雇用、そしてその方々が慣れ外国人船員となってから
更に研修生を増員するような、そんな流れになってきている…。
未来のサンマ漁船も幹部以外は外国人船員になる可能性がある…
 
そう遠くない将来、それが普通になるのかもしれない…
これまで漠然と乗船していた人達はあぶれる事もあり得るし
いち早く資格取得や、資格取得に向けた行動と心構えを持ち
自身の身の振り方をもう少し真剣に考えた方がいい時期に入ったと言える!
 
外国人研修生達は他の漁種と違い、
サンマ漁船の作業に慣れるのにはそう時間はかからないだろう…
正直、今の新鋭サンマ漁船は20年前と比べ省力化が大きく進んだ事で
新人船員も活躍しやすい環境にある…!
 
近年の不漁で人気が無くなってきたサンマ漁船、
それに伴い人員の確保も難しくなってきてはいる…
これも時代の流れだけど、携わらなければ大漁も不漁も体験出来ない…
 


急に欠員がでた本船であるが、
新人であってもやる気のある若人がいれば大歓迎である!
 
サンマ船漁師に興味があって、外国人研修生が集まる前に
第八 千代丸で働いてみたい 
という方がいたら一報下さい。

 

【高校球児】!

2022年07月17日 | モバイル

高校野球夏の宮城県予選2回戦…。



今日は我が家の末っ子高校球児の試合の応援に、石巻市民球場へ
中学生の時には応援に行けずじまいだったので、およそ5年振りに試合を生観戦。







結果、試合には負けてしまったが、成長は確認できた…!
親の知らない所で子供は確実に成長している…!
 
神は私に「一姫二太郎」を授けてくれた…
長男が生まれた時、いつかキャッチボールをと思った…
成長の度合いでグローブを買った…
少しずつボール遊びし、少しずつキャッチボールらしくなって行く事が、
船から帰った時の楽しみになった…
長男が小中高と野球を続けたら、次男もキャッチボールを経て
兄に負けじと小中高と野球を続けている…
 
大震災やらコロナやらで、順調にはいかない事が多かったけど、それでも今がある!
 
私は船乗り、成長の過程でなかなか相手してやれなくて
申し訳ないと思う時もあったが
野球に夢中になり、ユニフォームを汚しながら輝いている姿に嬉しくなった。
 
体育会系に身を置き、文武共に頑張る事は将来にきっと役立つ!
高校球児としてはもう1年ある…

頑張って、今以上に成長している姿を私は見たい。
今日はお疲れさまでした!
 
 

【キロリットル表記】!

2022年07月14日 | モバイル

機関に携わっているとキロリットルの単位記号を使用する機会が多いのだが
表記がkLに変わっていたのを最近になって知った…。

長年使っていた単位記号である、見ても書いても違和感があるけど
この先使い続ける事で慣れていくのだろう…。
 
大日本図書のサイト お知らせページの 
 
平成23年度より小学校で使用されている弊社の教科書では、
メートルやリットルなどの単位記号の表記を、
すべて立体(斜体ではないもの)に統一しております。
また、平成24年度から使用開始となる
中学校の教科書においても、同様に統一して参ります。
 
このようになりましたのは,日本の単位表記を国際基準
(SI単位と呼ばれます)に即したものに変更する流れを受けてのことです。
国際基準では,単位を表記する場合、
その書体は"立体"で表記するように決められています。
実際、大学入試センター試験や高等学校理科の教科書のリットル表記が、
「L」となっています。
このことから、弊社では小学校や中学校の教科書でも
国際基準の表記とするのが妥当と判断し、
そのように教科書に記載することといたしました。
 
文部科学省におきましても、
義務教育諸学校教科書図書検定基準の計量単位の項(1)に、
「当該計量単位の中に国際単位系(SI)の単位
またはSIと併用される単位がある場合には、原則としてこれによること」
と今回から改訂されております。
この単位表記法によれば,リットルは「L」でも「l(小文字)」でも構いません。
小文字の場合は、数字の1(いち)と見間違えやすいので大文字を使用いたしました。
 
また,中学校数学,中学校理科では,速さの表記についても変更を行います。
従来「m/秒」「km/時」のように表記していたものは
「m/s」「km/h」としていきます。
教科書の表記などの規準となる
「義務教育諸学校教科書図書検定基準」の改訂については、
文科省のホームページに示されています(
同ページの最後の「計量単位」のところに記載されています)。
SI単位については、産業技術総合研究所などが参考になります。
 
とあった…!
こういった単位記号の表記が変わる事など全く気にもとめてなく、知識不足だった…
燃料の残油量や補給量のカードは作り直しだな…