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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

伊達若芽HP!

2007年01月31日 | ブログ

昨年末に伊達若芽さんのPCが壊れ、

更新不能で浮遊状態だった「伊達若芽」さんのHPが

どうやら戻ったようです!

伊達若芽HP 「みやぎ伊達な若芽生産者の会」

http://www.datewakame.ryoshi.net/

携帯サイトURLは

http://www.datewakame.ryoshi.net/keitai-date/index.html

QRコードからもアクセス可能!

いよいよ2月に入ると「シャキシャキ若芽」の

刈り入れ、生産が始まります。


回顧記 29話 「鮪漁洋上転載」!

2007年01月30日 | 船上回顧記

平成3年の秋刀魚漁は12月10日に切り揚げ、

早速、鮪漁への準備作業が始まりました!

準備作業が一段落ついてから、

新婚旅行、年末年始とあわただしく時間が流れ

平成4年、1月6日、出港!今回の鮪漁から洋上転載

(漁獲した魚を仲積船に洋上で積み移す)する為、

前年までの2航海が1航海になり約8ヶ月の航海に!

実は、この航海はあまり気がすすまなかった!

1月20日にハワイ、ホノルル港に入港し

インドネシア船員が2人乗船しました。

1月28日の初縄から操業が始まり、

4月5日の洋上転載まで55回の操業!

しかし、3月6日の操業中に漁獲し、エラを取った鮪

(107キロ)を、急速冷凍室に運ぶ際、

腰を変に動かしてしまい違和感を覚えたが、

その日はなんとか大丈夫でした。

次の日のスタンバイ前に寝台から起き上がれず

しばし操業を休むはめになった!

3日間を寝台で過ごし、4日目から冷凍機の当直に就いたが

なかなか操業に従事できる程にはならず、

20日に操業に復帰するまでの間、

惨めな思いを経験しました。

4月5日、クリスマス島へ!

島は映画に出てくるような景色でした。

そのクリスマス島の湾内で仲積船への

洋上転載が行われ、それまでに漁獲した魚が

全て移され、魚艙は空っぽ・・・   なにか

心まで空っぽになったような感じがした!

転載を終えて海区移動の為、5日間航走。

転載後の虚脱感と腰痛で操業を休み、

乗組員仲間に迷惑をかけたという、

惨めな思いをした事も手伝ってか、

自身の心の中で、下船を考えはじめました。

(鮪漁から帰り、秋刀魚漁を終えたら下船しよう)

そう考えながら転載後の操業が83回、

のべ138回の操業で帰港の途につきました。

この航海で外国人船員、

水産高校を卒業したばかりの後輩と

船内での生活を共にしました。

これはこれで自分の財産ですが、

洋上転載での鮪漁を終えて帰宅後

腰痛により操業を休んだ事は

家族には言えませんでしたが・・・

以来、自分にとって鮪漁の洋上転載とは、この先の

船員生活で経験したくない事の一つ、となりました。

漁師の醍醐味は、自分なりの思い込みですが

「船の魚艙が他船より、一足早く一杯になり帰港する!」

これに尽きると未だに思い続けています。

平成4年の秋刀魚漁後に「第三長功丸」を下船。

せっかく誘っていただいた漁労長には

頭が下がる思いでしたが、親会社の意向での

洋上転載は自分には合わず、

航海日数の短い船への移行を選択し、

近海の鮪漁(長くても50日程度)に移りました。

その頃、鮭鱒漁がロシアからの新提案で転機を迎え、

北洋漁業に一明の光が見え始めて、

先輩漁師からも、再度鮭鱒漁を進められましたが

欠員がある船は無いような状態で・・・!


ローカル線に乗って!

2007年01月29日 | ブログ

2007129 南三陸を通る唯一の鉄道、JR東日本、気仙沼線!

所要で久々に乗車する事になり

南三陸の海岸線を望みながら

しばし、ローカル線を楽しみました。

見慣れたはずの海が、列車の窓から見ると

景観が変わり、さわやかです。

若かりし頃、静岡から故郷に里帰りした時に感じた、

気持ちを思い出し、懐かしくなりました。


「寒鱈祭り」大盛況!

2007年01月28日 | ブログ

1月28日、南三陸町志津川「おさかな通り」を

会場に行われた「第二回寒鱈祭り」は大盛況でした!

市価より安く購入できるチャンスとあり

10時から始まる会場には待ちきれない

買い物客が集まり、一足早く鮮魚店、でお目当ての「寒鱈」を

買い求めていました。 (祭り協賛店は特別価格)

寒鱈の販売コーナー以外では

「殻付き牡蛎の袋詰め放題」コーナーが人気でした!

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漁師仲間への還元の意味で5本程購入し、

知り合いへのお使い物と、

我が家の夕食用に捌き、「鱈鍋」用に!

2007128_009 「鱈鍋」で本日42歳の誕生日を迎えた

漁師アトムです。

南三陸の寒鱈、鍋はもちろん

刺身で良し、冬の南三陸、海の幸料理にはかかせません!