余談ですが、アメリカでは2月の満月を「スノームーン」と呼ぶんだとか…
乗船から1ヶ月が過ぎ、加古川で積んだ荷を知多へ運び、夜間の荷揚げ。
朝から名古屋で荷を積み、苫小牧向け…
22日・春霞の名古屋湾、比較的温かく、暖房中の船内は暑いくらい…
この季節に各地を廻る事で、日毎に暖かい日も寒い日もある…。
コロナの3密以外にも風邪などひかぬように
体調管理には気を配って船内生活を過ごす…!
揚げ地の知多のバース付近では紅梅が咲いていた。
工業港特有の赤と白に塗られた煙突やクレーン、鉄塔等…
このカラーリングは何の意味なのか気になって調べてみた。
普段生活してる中での赤と白は紅白とも表され、縁起の良い色合いとして用いられる事が多いけど…
煙突や鉄塔などの細長いものや背景と混ざって見難い物は
航空機(ヘリなども含む)の昼間の視認性の上で危険ですので
目立つように塗装する事が航空法で決まっています。
航空法の言葉で「昼間障害標識」といい、形状で赤(又は黄色)1色や、
よく見かける赤白塗り分けなど決まっており、高さについて2種類でてますが
60m以上のものについての規定です。
昼間障害標識(ちゅうかんしょうがいひょうしき)は、
制限表面に近接し航空機の航行の安全に影響を及ぼすと思われる物件などに設置される
赤、または黄赤(インターナショナルオレンジ)と白に塗り分けられた塗色あるいは旗や標示物である。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』を参照。
原則、見難い煙突や鉄塔などについての規定なので
一般のビルには適用はされません。
(飛行場の周辺の決められた空域などで指定されるものなど例外はある)
又、昼間用の一定の航空障害灯
(白色のフラッシュ、夜間用は赤色でこちらは良く高いビルの上についている)を
つけた場合には色を塗るのが免除される場合があります。
よって、東京タワーは赤白ですが、
新しい東京スカイツリーは白で、塗り分けされていないが、
これがついてるのでOKとなっている。
航空法
第五十一条の二 昼間において航空機からの視認が
困難であると認められる煙突、鉄塔
その他の国土交通省令で定める物件で地表又は
水面から六十メートル以上の高さのものの設置者は、
国土交通省令で定めるところにより、
当該物件に昼間障害標識を設置しなければならない。
2 国土交通大臣は、国土交通省令で定めるところにより、
前項の規定により昼間障害標識を設置すべき物件以外の物件で、
航空機の航行の安全を著しく害するおそれがあるものに
昼間障害標識を設置しなければならない。
3 前条第四項から第六項までの規定は、昼間障害標識について準用する。
とあり、工業港特有ではなく、高さによる航空法との兼ね合いだった…!
もっと他の意味があるのではないかと想像してたんだけど…
題名を忘れる程昔に見たアニメ映画のシーンが急に脳裏をよぎった!
静かな海、島々の間をシンプルな船が走り、入江の岬から手を降る少年…
船からは船長がドアを開けて手を振っている。
親子のようだ…
当時、あんなに岬に近い所を走る船ってやっぱりアニメだな…
って思った記憶があるけど、舞台は瀬戸内でシンプルな船は貨物船だったんだなと
この年になって昔見たアニメ映画を思い出し
記憶の糸が繋がった…
多くの島々が点在し、大小の貨物船が行き交う瀬戸内。
わりと小さい貨物船も多く、岬のほど近くを航走している…
あのアニメは実在のモデルを描写したのかもしれない…!
大阪で積み込んだ荷を呉まで運んだ。
瀬戸内を通って…
何気に穏やかな気持ちになった…!
呉であるが、何やら見慣れない船が目に入った。
穏やかだった気持ちとはうらはらに、独特のカラーリングには威圧感がある…
旭日旗と日章旗を掲げたいわゆる軍艦である…
潜水艦もいる…
漁船乗船中には、滅多に目にする機会がない船…
逆に云えば、係留中だからこそ日本は今、平和なんだとも再認識する。
こういう船と日々行き交っていたら
平和な国とはかけはなれる…
我が家の長男であるが、今になって呉にある学校に入りたたかったなぁ と云う本音をポロリ…
今後リンクする出来事があるかもしれない…。
呉での荷揚げ後、船は早瀬瀬戸経由、島々を縫うように走り、私にとっては瀬戸内海巡りのよう…
17時、来島海峡、本州四国連絡橋通過。
2012年7月12日に一度、この橋を渡ったんだよね…。
陸路で橋を通って瀬戸内海を観ながら島々を廻る…
季節は春がいいな!
いつかきっと…。
日付けが変わり01時40分・加古川沖でアンカー。
朝7時30分接岸、次に運ぶ荷を積む…。
11日・11時、金華山を右舷に見る…
12日朝03時、日立沖で投錨。08時接岸荷揚げ
9時40分出港、再度太平洋岸を南下 川崎向け。
13日・00時、川崎港外にて投錨。
07時接岸荷揚げ後12時出港
大阪向けも低気圧による時化避難で渥美半島、三河湾で錨泊。
時化避難中の三河湾、北の方角に「環水平アーク」…
16日朝7時、揚錨 大阪向け…
夕刻、和歌山県の紀伊半島すさみ沖で仲間が乗る社船とスライド…!
LINEで連絡し合う…
17日01時、大阪湾内で投錨
揚錨しての接岸前、大阪湾にも雪が舞った…。
08時より荷揚げ
11時20分に荷役終わり…
荷積みから荷揚げまで、一週間を要した航海だった。
18日朝からの荷積みは、19日の呉向けとなる…
2月8日の八戸も寒かったが、室蘭向けの津軽海峡通過中、
そして尻屋崎から恵山岬までの短時間ではあったが、船は揺れに揺れた…。
秋刀魚漁船でのローリング(横揺れ)とは揺れ方が違う独特さがある…
日付けが変わってから室蘭港外にて投錨、寒い…!
ハンドレールが凍っている…
さすが北海道と云う寒さだ。