いろんな事があった平成23年もカウントダウン!
きたるべき新年に向け、
皆さん、良いお年をお迎え下さい!
信じられないような大震災があった今年、
こういう時だからこそ本来ならばクリスマスとお正月は
家族一緒に過ごしたかったですが…
これはこれで仕事ですから、仕方ないです…
子供の頃から、ずっと、人の親になってもクリスマスが好きで
クリスマス色、独特の雰囲気、クリスマスという言葉の響き…
そして思い出…
中三の時のクリスマス、父は時期的に北バチ(鮪漁)で海の上
祖母が入院していた為、母は病院に付き添っており、
弟と二人の冬休み、そしてクリスマス…
夕食は当然、兄としての役目でしたが、クリスマスといえど
それらしい食材もなかった。
何が食べたいと弟に聞くと、「何もいらない」… とポツリ。
午後8時、みかんを食べながらテレビを見ていると、
突然、玄関が開いた 「ただいま」と母が
クリスマスケーキの箱を…
その時の弟の笑顔は今でも忘れていない…!
伯母さんがクリスマスくらい と
夕方、付き添いを交代してくれたとの事で
ケーキを買って帰って来たのでした。
あの日のクリスマスケーキは美味かった!
あれから30年以上の月日が流れ、
いろんなクリスマスがあり、やっぱりクリスマスが好き!
鮪漁に行っていた頃以来の船上でのメリークリスマスである。
本船の司厨士が焼いたケンタッキーより旨い鳥。
ささやかに「船上でmerry chrstmas」・・・!
内航船に転職し5ヶ月、
系列会社内5隻中の2隻目が、現在乗船している
千葉~鹿島を専門に航海している船。
航海、荷役と船上から離れる事がなく、
私物の買い物は司厨士にお願いしているのですが
たまたま、買い物に行ける機会がありました!
僅かな時間ではありますが、約50日ぶりに街へ…!
ショッピングモールはクリスマスムード一色…。
ある意味閉ざされた空間におり、カレンダーを見ても
船上で過ごす日々の中の1日という感覚になっていましたので
久々のショッピングはなにげに新鮮でした。
買い物カゴの中にスペースをつくり、
その片隅に小さなケーキとスパークリングワインを一本…
いろんな事が大きく変化した 2011’・・・
今年のイブは船の部屋で一人 ささやかにメリークリスマス!
危険物積載船の安全管理対策の一つに
「指差呼称」 というのがあります!
私が今乗船している船も例にもれず、徹底されています。
各作業の手順ごとに指を差し、○○ヨシ! 呼称します!
丸紅エネックス株式会社のサイトの安全対策と環境保全欄にある
安全教育 はマニュアル化され、
多くの危険物積載船に掲示されているようです!
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1/指差呼称の勧め
なぜ「指差呼称」か?人間は間違いを犯す動物で、
人はウッカリ・ボンヤリといった不注意や、
錯覚や、ベテランに多いショートサーキット(省略行為)といった
心理的な欠陥を持っています。
「これらによる間違いを未然に防ぎ、事故防止に役立てようと、
意識レベルをギアチェンジして
クリアにしようとするのが指差呼称なのです。」
要は、指差呼称は作業者の錯覚、誤判断、
誤操作を防止するための、
作業にかかる前に意識のレベルを変え、
作業の正確度を高めようとするものです。
指差呼称とは?
「指差呼称」にはバックデータがきちんとあります。
もともと指差呼称は、
鉄道で信号などの確認時の
基本動作として実行されてきたものです。
昭和30年中頃、鉄道労働科学研究所(旧国鉄)で
実験が行われています。
5色のランプを無作為に点灯し、被験者はランプがついたら、
同じ色のキーを押しランプを消すというものです。
結果は、
(1)「何もしない」場合のエラーは3%
(2)「指差」、「呼称」それぞれ単独の場合には(1)の約半分に、
(3)「指差呼称」をした場合はさらに半分となり、
エラーは1%以下になるとともに、
ランプを押す時間遅れも最小になりました。
すなわち「指差呼称」を行えば、作業ミスは減るし、
しかも作業効率は上がることが証明されたのです。
国鉄で始まったこの「指差呼称」は、その後、
私鉄に、さらに工場に広がり、全国に展開され、
今や海外でも紹介されるまでになっています。
2/チェックリスト
現場を巡回して各種のデータを取り、異常の有無を確認したり、
非定常作業において作業の進行を確認したり、
指示する時のパートナーが、チェックリスト(記録用紙)です。
現場ではセンサーによりデータを取り記録して、
DCS(Differencial Control System)が
監視しているものもありますが、現場に入った最初は、
プラントの必要箇所の温度、圧力、レベル等絶対値を
頭に入れることが必要なのです。
チェックリストを良きパートナーとして、
プラントの運転状態が頭で描けるようになればしめたものです。
非定常作業においてもチェックリストを利用することが
安全でスムーズな作業をするための良い手段です。
3/なぜなぜ問答
現場の巡回をしながら、
(1)なぜこの圧力を確認するのだろう、
(2)なぜ圧力範囲をこのように定めているのだろう、と
なぜなぜ問答を自分で投げかけていると、段々おもしろくなり、
そのうちにはまってしまいます。
プロセスの理解を早めると同時に、
「P&I(Piping&Instrument Diagram)も読めるようになると、
一人前になった気分が味わえます。
要は「疑問を残すな」ということの実践です。
トラブルを起こしてしまった時も同じです。
この時の「なぜなぜ」は楽しむどころか苦しみの「なぜなぜ」です。
しかし逃げてはいけません。
「己の本性」を自分で見いだす大切なトレーニングになるからです。
4/疑問がもてるようになれば一人前
知識が乏しくあまり疑問もわかず、ただ教えられたことを
鵜呑みにしてきたことに気がつきませんか?(子供の頃学校で。)
しかし、高学年になるにしたがって
先生の話にも大いに疑問を持ち、質問が増えてきます。
誰しも経験していたことだと思います。
知識が増えれば増えるほどに、疑問も多くなり深みもでてきますし、
いろいろなことに興味が持てるようになります。
こうなれば一人前になったといえるでしょう。
安全の確保にまず必要なことは、知識の習得です。
例えば、今取り扱っている高圧ガス・危険物の
特性はどうであって、現在の設備の運転状況では
どんな挙動をしているか、分かっていないで
取り扱うのは極めて危険です。
現場での仕事は、正しい知識が豊富であり、
危険を危険と感じる力(危険を予知する力)がついて、
一人前というわけです。なかなか難しいことではありますが・・・。
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これは荷役作業に拘らず、多くの事に連鎖され、
当然、機関の始動や停止などの手順にも用いられます。
乗船した当時、一番最初に言われたのが
「漁船の時の事は一切頭から切り離す事!」
確かに乗船、経験してみると船上作業とはいえ
内容は全く異なる…!
作業一つとっても、その時その時にとる行動・動作は
「今やらなければならない事に集中する!」
これが基本であると教育されています。
漁船漁業から海運業、
仕事であっても 今尚、毎日が実技講習のようである!
12月10日、千葉での荷役は9時着桟予定、8時30分、主機始動。
着桟寸前錨を下ろした直後、主機が止まった…?
機関室内の警報盤には
操舵室操縦条件不備
主機ガバナシステム異常
主機過回転危急停止
と表示されていました!
さすがに自分が始動させていただけにあせった…!
再始動するもすぐに危急停止…!
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原因はガバナシステムコントロールユニット内の
AC サーボドライバーの不具合でした。
コントロールスイッチをリセット、エラー表示をリセットし
デジタル表示を変えて、危急停止は解除されたが、
…しかし、これは危ない!!!
タイミングによっては……。。。
後日、新替えする事にし、とりあえず使っていく事に…!
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朝、雪をかぶった富士山を見て安らいだ気分が
一気に冷や汗モードに…!
電子制御、コンピューター制御もいいが、こういう時もあります。
その後荷役を終えて、16時30分離桟 北上航走!
寒々しい夜空に月がやけに大きく見えた…
鹿島港外着!