【19航海目】！

11月25日、00時30分女川入港。

水揚げ後11時女川出港、都合により気仙沼廻航…

季節柄日増しに寒さが厳しくなって一雨毎に冬が近づく…

調査中、ライト当直以外の乗組員は合羽室内で待機、暖をとる。

船員室内と違い空調のダクト配管がない為、電気温風機を1台設置してある‥

船上は波飛沫によって常に塩害が付きまとう…

掃除が行き届かない箇所に付着した埃等に
海水である波飛沫の塩分と湿気が塩害を引き起こす！

配線がショート、スイッチ類が焼損してしまう…

…合羽室内の電気温風機起動スイッチ焼損…

注意していても起こり得る事が多々あるのが、自身の中でどうも気に入らない…！

19時・気仙沼出港　季節風が強く微速で北上！

26日、15時S/B。

遠く西に襟裳岬の山景が見える‥
良い凪となったが、震える寒さとなった…

普段、機関室と甲板を往来するため、薄着なのだが　ついに自身も衣替え…

日没後、操業開始。
魚体組成は更に小主体となった…

その1回目の操業の後、
船首側サイドスラスターが右舷回転のまま停止しなくなった…

経験上、スラスターが回らなくなった事はあったが止まらなくなったのは初めて…

試行錯誤が続くも、止まらない…
考えられる事項をひとつずつ確認しながらの作業…

興奮度MAXの漁撈長…!!!

こちらはとにかく落ち着いて作業しなければ…。。。

小1時間程の時間を要し、停める事が出来た！
どうやら電磁弁が固着したようだ…。

1回操業し、漁獲した小サンマは、いよいよ「寒風干しサンマ船上造り」作成開始…。

その後、付近にサンマは見えず調査しながら南下…

夜明けまで数回操業も僅かの漁獲に終わり、更に南下…。

27日、15時S/B。
金華山の南東沖、昨夜の寒さが嘘のように暖かい…

襟裳岬沖から金華山沖と海区移動も激しいが、寒暖の差も激しく
体調管理に注意だ…！

S/B後から雨が降り続く中、調査範囲を拡げるも漁模様は低調…
次第に季節風も強まった‥。

北西よりに調査も
23時30分、漁をあきらめ帰途航走女川向け！

28日朝4時頃の入港予定。

【18航海目】！

時化休み後の11月21日、　9時・気仙沼出港
まだ季節風が強く、寒さも厳しい三陸沖‥　15時S/B…。

北へ、そして沖よりに調査　時化後とあって調査範囲を拡げながら…

11月下旬、群れ毎に魚体組成が変わり、灯付きも悪く　僅かな漁獲で夜明けより漂泊‥。

22日15時S/B。
良い凪となった‥

久しぶりの良い凪で期待したが、思いの外纏まった群れは無かった…。

日没後の黄昏時から夜明け前の白みがかる時間まで約14時間…
解禁当時は約9時間程、緯度経度の違いはあるが、
海上での漁中3ヶ月はこれだけ変わる…

夜明けより北上、道東沿岸で纏まった漁獲があったらしい…

23日15時S/B。
襟裳岬のやや北沖、16時過ぎから1回目の操業！
日没後は独特の寒さとなったが、やや纏まった漁獲となって
着ている合羽が汗ばんだ！

思いがけない魚体組成のやや纏まった群れを数回操業も
次第に灯付きが悪くなり、更に北上調査‥

北よりの群れはジャミ(小)サンマが混じった…。

23時頃から風が南系となり、霧がたちこめ寒さがゆるんだ。

次第にうねりが高くなり、夜明け前に荒天準備
漁灯を仕舞い南下…。

陸中沿岸近くになって、やっとうねりは低くなったが季節風が強まり
時折大きなローリングがある…





帰途航となり女川向け‥。
日付けが変わる頃の入港予定！

【海況悪…】！

18日の昼過ぎ、気仙沼入港後　再度時化休み…

今期のサンマ漁、不漁に加え海況悪も多く
季節風の時期となって、更に悪天候が続いている…。



19日・時雨模様の空にレインボー‥



多くの船が時化繋…



カツオ船もまだ頑張っているようである。



20日、寒い朝を迎え　気仙沼湾に小さな気嵐…

そして初雪が舞った…。

再度連続の時化休み
21日10時の出港予定が組まれた！

集中力の維持に努めねば…！

【17航海目】！

15日朝5時の出港予定に合わせ、各艙を保冷しながら
30分前に主機を始動！

しかし、なかなか動きがない…

続けての時化休みが決まったらしく、17日朝6時の出港予定となった‥。

保冷を済ませて機関室掃除の後、
友達が訪船し、久々の会話…

その後の所用を終え、昼過ぎに、再度帰宅した。

17日朝6時・気仙沼出港！
強い季節風の中を南下…

時化休みの後でも容赦なく季節風は吹き荒れている…

季節風を右舷後方から受けながら微速で南下、
ついに南海区・金華山を越えた…。

常磐沖、うねりが高く季節風も強く海面に筋状の白波…

明朝からまた時化る予報らしいが、今でも十分時化ている…。

風が弱まった15時、S/B。



16時20分・日没　
西に隠れて行く夕陽を見ながら
更に南下を続け、やや沖よりに調査

21時頃に1回目の操業、17°台の海水温

サンマは見えるには見えるが数十匹単位の薄い群れ…

少しずつ季節風は弱まり、うねりも下がり
沖よりに調査範囲を拡げるも纏まった群れがない…。

あくまでも各船、時化の狭間と云う感じでの南海区調査・操業だと思う‥

日付けが変わり、3時頃には一旦　良い凪となったが
その後、南風が吹き始めた…

夜明けより北上帰途航走、気仙沼向け。

昼頃の入港予定！

【木枯らし】！

12日の女川水揚げ後、時化休みとなり　気仙沼廻航…！

夕刻まで冷水造り、例によって早めに寝台に入った。

13日朝4時に起床、氷艙と各艙の保冷を終えて出港に備え
主機の始動準備中に
時化休みで15日朝5時出港予定を伝えられた。

冷却関連の作業を終えていた事で久々に帰宅‥！

帰宅するなり、緊急エリアメール…
ビックリしたが、訓練だった…

11月も中旬、木の葉も色濃く　落葉の季節…





久しぶりに末っ子の好きな料理を一緒に食べたくて、買い出し…

造って、学校からの帰宅を待った。



共に食事しながらオーストラリアのおみやげ話と
学校での近況を聞き、会話が弾んだ！

14日朝、末っ子が学校へ行った後に船へ向かった。



各艙の冷却を終えての帰路、木枯らしが吹き始めた…
明朝は寒さが厳しくなるようだ…