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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【流し網漁4航海目】!

2016年06月29日 | モバイル
前航海の14日頃から右胸に痛みがあり、筋肉痛と思いながら冷湿布を貼っていた…

連日同じような痛みも、普通に操業できていた…。

6月19日午後気仙沼に入港、翌20日朝6時30分、気仙沼出港。

夕方より投網、揚網2時間前に起床。

その起床時より右胸に激痛、身体を動かすといろんな関節まで痛い…

咳き込むと右胸が苦しく、痛みも大きい…

機関室に入り見廻り、いつものように冷凍機を起動・保冷も 身体が痛い!

揚網時間となり、甲板での操業が始まるも右胸の痛みで苦しい…

その日から数回、苦しいながらも操業に参加するも、さすがに23日の揚網前には

痛みで身体に力が入らず、機関室内当直せざるをえなかった。

24日は網を入れず、気仙沼向けとなった…

「自分が漁の足を引っ張ってしまった」迷惑をかけて申し訳ないが

苦しさと痛みで気持ちも萎えてしまっていました。

25日朝、病院へ…

…内科の病気を覚悟していましたが
  「肋骨骨折とそれに伴う炎症」…

どこかにぶつけた記憶もない…

意外な「いつの間にか骨折」である…

一旦、船を休んで安静に勤めました。

そして船は、29日昼前気仙沼に入港予定、岸壁で迎える4航海目である…。



気仙沼大島の瀬戸から船が見えてきた時には、痛みはさておき安堵感。

機関長がいなくても、船は動く…!
 機関長が休むがために、船を係留と云うのはいただけない事!

…自身が理想とするチーム機関部がここにはある…!
 普段から、そういう場合に備えていることは大事なのだ。

出来る限り漁期間は船を停めない!
 スタッフに感謝、船の乗組員に感謝である…。

【流し網漁3 航海目】!

2016年06月19日 | モバイル
6月も中旬、三陸沖にも夏海の気配…。

紫外線過敏症の悩みを抱える私にとって、苦しい時季になった…

23℃台の高水操業中の甲板は暑く、下部機関室内も36℃超…

暑さが堪える…。

この航海は身内の不幸の為操機長が休んでおり、機関部は二人…

4回の連続操業で帰途航海となった。

操業中の珍客・「ハリセンボン」









稀に網にかかることがあります。

何時もは即リリースですが、たまには画像に残したくて

揚げ終わりまで即席の水槽に…

3航海目、19日朝の揚げ終わりより、気仙沼向け…。

夕刻の入港予定。

【流し網漁2 航海目】!

2016年06月12日 | モバイル
6月2日朝6時・気仙沼出港!

三大漁場のひとつ、三陸沖が主漁場であり、夕刻には網を入れる…

今年は例年よりも高海水温域の張り出しが強いようだが

カツオやビンナガ等の回游が遅く、追ってくる肝心のカジキもまだ少ない…。

気仙沼港は全国有数のサメの水揚げ港であり、フカヒレの産地である…!

そのサメ類、モウカ(ネズミザメ)等も漁獲対象である…。

「気仙沼産フカヒレ」

原料確保に貢献しながら連続操業10回。

11日朝、揚網中の我々の船の後方を船が通過して行く…

長崎の僚船である…!

今年もサンマ漁までの間、共に三陸沖で魚を追う…。

12日朝・船は揚網後、気仙沼向けとなった…

流し網漁2航海目は12日午後の入港予定。

【カジキ流し網漁】!

2016年06月01日 | モバイル
5月23日・10時 気仙沼出港!

いよいよ我々の今年の漁の始まりです。

出港から6時間程で早速網を入れ、日付けが替わらないうちに揚網…

環境がガラリ一変、操業モードに…

揚網後は、魚艙温度計とのにらめっこ…

今年も漁が始まった事を実感する…!

…連続操業8回、船は気仙沼向け…

1航海目は6月1日早朝入港・水揚げ予定。