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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

漁期終了と共に!

2006年11月30日 | ブログ

漁期終了後、毎年 漁労長が帰路中の

バスの中で言う言葉!

「来年もこのメンバーで漁に挑みたいが

都合で来期の漁に行けない人は

なるべく3日くらいの間に連絡を下さい」

例年一人くらいしか、下船は無かったのですが

今年は一気に5人が下船する事になりました。

漁師アトムのアルバム

「乗組員の紹介」に乗せていた

画像も来春には入れ替えしなければ!

機関長と最年長の阿部さん、定さんは

高齢による体力の限界と言う事で下船。

漁船を引退すると言う事です!

よし、は漁船に見切りを付け、内航船へ転船。

漁船から離れるという事です!

ちょーさん(コック長)は遭難事故で弟を

無くした事で親の面倒を見る為下船。

いろんな状況下で各々の考えがあり

一概にはいえませんが、一抹の寂しさがあります。

そんな中、新しい乗員の補充にも動きがあり

4人はほぼ確保!

来期に向け人員は揃いつつあります。


秋刀魚漁を終えて!

2006年11月28日 | ブログ

「第二源榮丸」 平成18年秋刀魚漁

総漁獲トン数 2516.4t

FO消費量 274.37k?

全航海数 31航海 

所要日数 90日間

各入港地水揚げ概要

女川港   19航海

釧路港   4航海

花咲港   2航海

久慈港   2航海

宮古港   1航海

気仙沼港    1航海

平均魚価  69.5円/1k

一昨年に続き1番漁で漁を終えました。

しかし、年配の方々3人が漁船を引退!

数少ない30代の一人(親戚)が

漁船に見切りを付け、内航船に転船!

一度に4人もの乗組員が下船する事になりました。

数年間、同じ船で共に働いた仲間が

去る事に寂しさを感じますが、

こればっかりは仕方ありません!

年々ハードになる労働量に対し

魚価の低迷が続いており、先が不透明な

漁業界に不安を持つ人は多い。

それでも自分は、まだまだ漁船に携わっていたい!

船での与えられた自分の持ち場では

体力が続くかぎり、やり遂げたいと思い続けています!

秋刀魚漁を終えて・・・

各自それぞれのオフ、いろんな考えがあると思いますが

今はまず無事に漁を終えた事の安堵感で

ほっとしています。

ゆっくりと時間を過し、集合時間も気にせず

熟睡できる事の喜びと、家族と共有できる時間があります

家族皆が漁の期間中、自分に時間を合わせて

くれていましたので、漁を終えた今、

共有できる時間は大切にしていきたい!

12月5日頃から20日間の予定で

鮭鱒漁で使用した網の検収に八戸へ

乗組員の中から自分も含め、5人が

行く事になりましたので、

実際のオフはクリスマス頃からになります!


平成18年の漁全工程終了!

2006年11月26日 | ブログ

18_14618_145 平成18年5月から

始まった「第二源榮丸」

での漁(鮭鱒、秋刀魚)の

全工程が終了しました!

来年の5月までは各乗組員が各々の仕事に付き

しばしの別れとなります。

24日8時から女川港で漁具の取り外し作業を行い

16時、女川出港八戸向け廻航、

25日6時八戸第二市場着、接岸。

外した漁具を揚げ、倉庫へ収納し

午後から船を洗い、夕刻より会社からの説明

と労を労ってもらい夜は反省会兼慰労会

18 26日8時、造船所に上架!

9時より貸切バスで帰路につき

13時30分、帰宅!

今年も5月からこの船で、仕事をさせて頂きました。

ご苦労様でした、しばしゆっくりと休んで下さい。


出港延期!

2006年11月23日 | ブログ

本日23日12時に予定されていた

弟達の調査航海が強風の為、

明日8時に延期となりました!

今日は切り揚げ作業が休みでしたので

石巻港まで見送りに行っていたのですが

西風が強く、FRAの調査員達と親会社とが

相談した結果、延期に決まったようです。

今回の調査は

「四国沖~沿岸にかけてのクロマグロの幼魚の引き縄調査」

新年1月10日頃には帰港するとの事。

秋刀魚漁を終えて少ない日数での準備は

大変だったと思います。

明日は我々も漁具の解体作業後に

八戸へ向けて廻航となりますので

見送りはできませんが 

どうか気を付けて、安全航海を祈ります!

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オホーツクのさんま!

2006年11月22日 | 水産関連

知床半島の海岸に大量の「さんま」が!

我々が今年の秋刀魚漁を終えたこの時期に。

Yahoo!ニュース 水産業21日付から!

昨年、今年と太平洋側のサンマが大漁でしたので

オホーツク海では大型船の操業がありませんでした。

オホーツク海側でもサンマの資源量が

豊富だったのではないでしょうか。

以前、太平洋側での秋刀魚漁が不漁だった年に

オホーツク海側で操業した事がありますが

サンマが丸々としていてサバに似た型でした。

それにしても海岸に打ちあがるとは・・・!