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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【流し網漁5航海目】!

2015年06月29日 | モバイル
トドケ崎沖に形成されてきた暖海水域で2回の操業後、

大時化が予想され、27日17時・気仙沼入港。

纏まった漁模様で凍結が追われ、入港後 棚下ろし、

冷水冷却していたビン長マグロを凍結室に入れて深夜まで冷却!

更に28日早朝より冷水冷却 と多忙な1日を過ごし、夕刻は早めに寝台に入った。

29日朝4時より水揚げ、水揚げ後 即出港である…!

カジキ・ビン長マグロの漁模様が活発化してきて、操業は更に忙しくなってきました…

さぁ正念場 6航海目 行って来ます!


【流し網漁4航海目】!

2015年06月25日 | モバイル
6月15日夕刻に出港した4航海目は、八戸沖の低水でモウカを漁獲!

その後、金華山沖に東から張り出しを強めてきた暖流を操業。

ビン長マグロ・メカジキ・マカジキ・メバチマグロ・シイラ・サメ類を漁獲して

24日朝に気仙沼入港。

画像は久々に見る巨大メカジキ!



しかし、このメカジキのエラと内臓をとるための作業で乗組員が

怪我をおった…

なんと、内臓の中に、捕食されたばかりのカスペ(エイ)がいて、

猛毒性のある尾を手に刺してしまった…。

入港後、入院…

これは不運と云うしかない…

…当初は私がその作業をしようとしたのですが、段落で替わってその人が作業した…

私は難を逃れたのかと思ったが、翌日の気仙沼入港、冷凍物の水揚げ時に

足を滑らしてひっくり返り、膝下を裂傷 病院行き即5針の縫合となった…

結局 難は逃れられなかったのでした…



今朝からの生関連の漁獲魚を水揚げし、7時・気仙沼出港!

傷が痛く、5航海目は足を庇いながらの操業・作業になります…。




【流し網漁3航海目】!

2015年06月15日 | モバイル
6月6日に出港した流し網漁3航海目は、金華山沖に形成しつつある

暖海水域でカジキ・サメ類を漁獲し、6月14日・14時頃 気仙沼入港。

いよいよ「カジキ流し」らしくなってきましたが、漁模様はまだまだ…

揚網後、約5時間程での入港で漁獲した魚の冷却は入港後も…

6月15日早朝より水揚げ、18時に4航海目の出港となりました!

出港しながら、滅菌海水で冷水造り、今夜の操業はないようですので

航海ワッチを廻して冷水を造っていきます。

さぁ4航海目である…!


【1000本超え】!

2015年06月05日 | モバイル
今朝のモウカ(ネズミサメ)水揚げは1097本…

1000本超えである…!

網から外すためには、甲板でモウカを転がすのですが、

かなり転がした事になります…

重いネズミサメ なかなか簡単には外れない…

この労力は半端ではない!

…漁船には、いろいろな漁種がありますが国際的に流し網漁と延縄漁は

規制が厳しく、海区内で漁獲できる魚には限りがあります。

その海区内に適水温が流入してこなければ、おのずとその海水温内で

適水温を探して操業しなければならない!

漁撈長も大変であるのだが、モウカが漁獲対象になると乗組員は

悲鳴をあげてしまう程、過酷な漁になります!

水揚げ後、氷の積み込み・冷水冷却のための海水取水(滅菌海水)に気仙沼大島沖へ

秋刀魚漁で使用する冷水の倍以上の冷却冷水造り…

氷を使っての冷却と違って、冷水冷却は困難が付きまとう。

明朝6時の出港予定が組まれ、ほとんどの乗組員が帰宅した後、

冷水冷却にトラブルがあった…。

なかなか予定通りにはいかないのが機関部の辛いところ…

それでも現時点の冷水冷却を終えて、今夜もこれから船で休みます。

充電しておかないと明日以降に影響してしまう。

年齢と共に体力は低下する、頑張らねば…。





画像は、機関室内でにらめっこしている冷水関連



【流し網漁2航海目】!

2015年06月04日 | モバイル
5月28日に出港した 流し網漁の2航海目は、

6月4日15時30分 気仙沼入港。

今回もモウカ(ネズミサメ)が漁獲の主体でした…!

寝れる時に寝ておかなければ身体がもたない漁模様

甲板と機関室にいる時間が圧倒的に多く、自分の寝台で横になれるのは僅かな時間…

モウカ獲りは過酷な漁である!

気仙沼入港後も冷水造り、水揚げは明朝2時30分からとの事…