ふとした事から気になるタイトルの本を見つけました。
三陸新聞の紙面に平成13年4月から127回にわたり連載された
三陸新報編集局記者(玉谷誠一さん)のレポートをもとに製本。
郷土の三陸新聞 三陸新報社 (エリア気仙沼~南三陸)から
発行されています! 「漁船のはなし」 税込み950円
発行が2004年7月1日と記されていますので
4年半も気付かずにいたのですね。
読んでみると各画像と、各説明が127回の連載分127項目。
プロが書く内容はさすが!
尚、著者のあとがきを読んで、うなずきました!
今も語り継がれる29年前の三陸沿岸での海難事故…
(私が船に乗る半年前)
なるほど、その出来事が著者と漁船にリンク…!
平成21年の春漁(イサダ漁) 宮城県の解禁日が
3月12日に決まりました!
岩手県は3月9日を予定しているようです。
それに伴い、我々が乗船している船は3月1日から
艤操(準備)作業を行うという連絡が、船主からありました。
いよいよ今年の春漁に向けての作業が始まります!
朝 窓から見る海は、あまり荒れていないようだったが
船で港を出て、岬を廻ると結構白波がたっており波が高かった!
比較的奥まった入り江の浜に向かい、船を落ち着かせ岩場に下り
時間を待ちました。
岩の上に立ち、浅瀬を見渡すと「マツモ」が結構伸びている…
8時、いざ!
しかし、潮の引きが悪く、波も落ち着かず
波打ち際から海へはなかなか入ってはいけません。
潮の引きが遅いので、泳ぐつもりでないと採れそうもない…
まだまだ海水も冷たく、いくら胴付きの長靴でも困難…
「マツモ」は次回に! と「フノリ」を摘む事にしました。
フノリは波打ち際ですので、さほど無理しなくても大丈夫!
それでもときおり波に顔を洗われながら…。
空模様も悪く、雨が降り出した10時頃、浜を後にし帰宅。
せっかく採った磯草ですが今日は天日干しが無理なので
清水で洗浄し、海水に浸しておきます。
明日は私用で仙台へ行く予定が入っているので、早朝作業!
南三陸町の我が地区に早春を告げる磯草の開口 第1回目
(天然磯草の摘み採り)が 2月25日~3日間、行われます!
時間は午前8時~12時迄。
「磯草の開口」とはこの時期に海岸線の岩場など
波打ち際に自生する磯草、
主に「マツモ」「ヒジキ」「フノリ」が対象で
まだ海水温が低いこの時期は、葉ぶりも、色も、食感も良い!
摘み採った磯草は、ほとんどが出荷用。
「フノリ」は洗浄し、乾燥。
「マツモ」は洗浄後、形成し、乾燥。
「ヒジキ」はボイル後、冷まして乾燥。
我が浜では、ほとんどの乾燥が手間隙がかかる天日干し!
天気に左右されるので、ちらつく雪や、にわか雨、突風など、
この時期特有の気象条件の変動が難…!
2月下旬、浜は刈り取りが始まったワカメのボイル作業の
湯気と共に、磯草の天日干しの香りが汐風に乗って…。
磯の香りが早春の訪れを告げます…!