blog-atom 2

…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

南三陸から!

2009年07月31日 | ブログ

故郷、南三陸から秋刀魚漁に向かう小型船2隻のうち

1隻は10トン未満船で、もうすでに漁に従事しています。

もう1隻の20トン未満船は準備作業を終えて出港を待つばかり

2009731_004

南三陸の港から8月2日の朝出港し、8月5日の解禁に向け

北海道釧路港に廻航して行きます!

我々は、明日8月1日に八戸港に係留している船に集合、

午後から準備作業開始となります。


北海道道東からの便り!

2009年07月30日 | ブログ

鮭鱒漁に出漁した船が漁を終えて各港に帰港しているようです!

北海道道東の根室や歯舞港に入港した仲間達、数人から

連絡がありました。

小型船は無事に漁を終えた安堵感に浸る暇も無く、

次に控えるサンマ漁に向けた準備作業が急ピッチ…

大型船も帰港するなり、忙しく作業が始まります!

そのサンマ漁、刺し網船、棒受け網10トン未満船、共に

漁模様が良くなったようで、それに伴いサンマの浜値が

低水準で推移しはじめたようです……!

我々、大型船の解禁まであと20日ほど、

今後の状況が気になります。

尚、3月に発表された鮪延縄漁船の国際減船により

鮪漁船から去った後輩がいましたが、

「鮪延縄漁の国際減船」!(2009.2/23投稿記事) に詳細

当初、内航船に移る予定が折り合わない事項があったようで、

先輩の紹介により道東の小型サンマ漁船に乗船する事になり

鮪漁一筋から、ついにサンマ漁船に挑戦するようです。

電話(道東からの便り)がありました!

頑張ってほしいものです。


水産庁主催(第3回)意見交換会!

2009年07月27日 | 水産関連

「今期のサンマ漁の操業体制が7月23日に決まる」 

と聞いていましたが、どうやら決定したようです!

現時点での詳細は、まだ把握できていませんが

今期のTAC(漁獲可能量)350000トンから

月別に漁獲目標の量(目安)が設定されたようです!

週間水産新聞 の 特集記事 に掲載されていました。

尚、ここ数日間で多くの質問メールが届いており、

そのほとんどが次に示す内容ですので、ブログに投稿して

この件に関してはメールの返信を略させていただきます!

「最近の水産関連のWEBニュースのサンマ関係の記事に

ミール(魚粉)向けサンマの隔離販売というのを

見かけますが… どういう事ですか?」

実は、私自身 ミール(魚粉) というのがよく判りません!

これまで、サンマ漁船は漁獲したサンマを

「いかに鮮度良く市場に運び、流通させるか」という事を重点に

各船、研究し、努力してきましたが、

ここ数年、サンマが豊漁でTAC(漁獲可能量)は

350000トンに増え、魚粉(ミール)の原料不足から

ミール(魚粉)向けの水揚げ枠というのも設けられました。

昨年は漁中に、出港する時点で漁獲したサンマを

ミール(魚粉)向けに水揚げする船が増えて

約30000トンがミール(魚粉)用に水揚げされ、

今年は約65000トンまで枠が増えたという事です!

そして 隔離販売 これも私自身は仲買人ではないので

よく判りませんが、ミール(魚粉)向けで水揚げしたサンマが

生鮮として流通しないように という事のようです

つまり、

漁獲時、冷水と氷を使い鮮度良く水揚げした

生鮮サンマに対し、

最初から氷と冷水を最小限しか使わず、

ミール(魚粉)向けに漁獲したサンマが生鮮として

流通しないようにする為の事だと思います。

昨年はミール(魚粉)向けに水揚げする港が

限られていましたが、

今年はどのように決まったかの詳細はまだ判りません!

ただし、漁はやってみなければわかりませんので、

漁模様が低調に推移した場合、ミール(魚粉)向けの

水揚げは出来ないと思います。


志津川タコ!

2009年07月22日 | 水産関連

先日、タコが釣れたり、鱧壺に乗ってきたりというのがあったので

もしかしてタコが多いのかな? と思い、宮城県の地方卸売市場、

南三陸志津川魚市場に行ってみました。

朝7時のセリには皆無だった「タコ」が、13時からのセリには

びっくりするほどの「タコ」が……!

従兄弟が市場で働いており、 「アナゴは少なくなったがタコは

連日のように水揚げが続いている」との事!

南三陸のタコは 「志津川タコ」と呼ばれ

西の明石(兵庫県明石市)と

東の志津川(宮城県、南三陸志津川)が美味いタコの

産地として知られています。(知る人ぞ知る)かな…?

2009720_001

この時期のタコ漁について友達から聞いてみると

「7月1日に沖のタコ漁が解禁となり、例年だと解禁後

10日程で獲れなくなるが、今年はいまのところ大漁」らしい!

どうやら湾内のタコも活発に遊泳しているようです。

沿岸のタコ漁の解禁は、シーズン1回目の「鮑漁」後 と

決められていますので、まだ沿岸ではタコ漁が出来ません!

南三陸で漁獲されるタコは主に「マダコ」と「ミズダコ」ですが

この時期にはどういう訳か、ほとんどが「ミズダコ」です。

冬場の早い時期には、「マダコ」が獲れ始め、

寒さが本格化した頃には大型の「ミズダコ」が浅瀬で獲れます!

タコの水揚げが多い、地域ならではの刺身や煮タコ料理は多いが、

以外にも名産のタコを使った「たこやき店」は無い…。

昨年頃からは、志津川タコをもっと知ってもらおうと

「志津川タコ」をPRし始めたようです!

KHB(東日本放送)「みやぎ、ふるさとCM大賞2008」

で、銅賞だった南三陸町のTV/CMは「タコ」が主役でした。


また中止に!

2009年07月21日 | ブログ

20日、21日と連続で開口の予定が組まれた

南三陸沿岸我が地区の「ウニ漁」21日(今日)は中止に!

今回は中止を知らせるサイレンが聞こえなかった…

浜に着くなり中止を伝えられました。

開始時刻4時のちょっと前に中止が決まったようで

ほとんどの方々が浜に集まり、

なかには船を走らせる寸前の方もいました。

我が浜(内湾)は穏やかですが外洋に面した浜は

波が高いとの事でした…!