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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【春彼岸】!

2015年03月20日 | モバイル
「暑さ寒さも彼岸まで」…!

昔の人はよく捉えていたものである。

そして、そういう「言い得て妙」に頷ける年齢層になったようです…

3月18日・暦は彼岸入り、夜明け前から雨が降りだした19日朝

窓の外でうぐいすが鳴いた!

今年の初うぐいすは、翌20日朝もさえずったが、鳴き始めはまだぎこちない

数年前までのこの時期は春漁従事で、まだ暗い時間に自宅を発ち

うぐいすどころか、にわとりもまだ鳴かない早朝から海に出ていたので

気にする事もなかったのですが、昨年は24日・一昨年は21日と、

少なくともこの時期、我が家周辺に来る うぐいすは

彼岸の頃にさえずり始め、日毎に鳴き声を聴かしていくようだ…

庭の福寿草は2月末に黄金色の花弁を拡げている。

日本の四季・自然界には、いろんな小さなストーリーがたくさんある!

南三陸、梅や水仙が咲き始め芽吹きもすすむ…

旧暦では2月になる春分の日・春彼岸 海には春霞み。



そんな中、20日・19時に定時放送以外の町内放送が流れた…

内容は「ニホンジカの駆除作業」を伝えるもので、しかも我が地区…

2月中旬に「ニホンジカ」をブログに投稿していたので、駆除の響きに

うしろめたさを感じ、知人に聞いてみたのですが

なんらかの被害通報が何件か寄せられているらしいとの事だった…!

増え過ぎなのか、移動範囲が変わったのか遭遇機会は多くなったが 

駆除か…  なんだかなぁ…  と云う思いが胸をよぎる…。

そんな今年の春彼岸…!

【薬来山葵】!

2015年03月19日 | モバイル
平成23年6月…

大震災から3ヶ月経って、私は帰宅しました。

故郷 南三陸の生活道である国道45号線沿いには多くの瓦礫…

子供達の通学路もしかり…

私は当時、再度沖に行って働く気力が全く湧かなかった…

乗船していた船を下船して、

私が留守だった事で大きな不安の中で時を過ごした子供達の

心のケアを、何よりも最優先させました。

週末には極力、瓦礫の見えない内陸や日本海側に移動して

リラックスさせる事に務めました。

と同時に、まだ水道水が使えずに自衛隊が設営してくれたお風呂

「火の国の湯」を利用させていただいており、

行先々で、日帰り温泉施設も利用していました。

その際に知り合ってお世話になった方々からの連絡で、

加美町の 薬来山麓「やくらいリゾート・薬師の湯」に行って来ました!

大震災後、多くの方々のおかげでライフラインも整いましたが、

4年が過ぎた今でも 温泉施設に行くと息子達の姿を思い浮かべる













宮城県にも「わさび農園」がある事を、これまで知らなかった…

せっかくなので、見学させていただきました!













歴史が浅く、生産規模もまだ小さいようですが 宮城県産の価値は貴重!

宮城県各港魚市場とコラボレーションできないものかな… と思った。



【平成27年 3.11】!

2015年03月11日 | モバイル
2015゛3.11。



春近しを感じていたさなか、寒い風雪の朝をむかえた南三陸…

2011゛3.11の東日本大震災から丸4年が経過…

「もう4年」 「まだ4年」

多くの方々のそれぞれの4年があり、そしてまた時が刻まれる…

未だに学校の校庭には仮設住宅が建ち並んでいるが…

復旧工事中の重機が海岸付近、高台では復興工事が進行中。



我が地区の高台移転住宅地も完成し、住宅建設も始まっている…!

4年を経てやっと目に見えて形になってきたものもある。



自然災害は、いつどんな規模で発生するかはわからない!

大地震による大津波、それに伴う被害、こんな事が実際に起きた…!!

受け入れなければならない現実は、今も尚 現在進行形なのだ…。

…幼なじみだった後輩の子供達は逞しく成長している…

まだまだ道半ばな故郷で暮らす仲間達も頑張っている…

…昨日3月10日は雨で、宮城県内の3月では記録的な雨量だったらしいが、

雨の後に大きく冠水する手付かずの国道箇所もある…

日本の怪我をした箇所は、まだまだ治癒には程遠いが

そこで暮らす方々が早く落ち着ける そんな時の刻みになってほしい…。

震災後、復旧に時間がかかったライフライン…

…テレビのニュースやNET記事で目にした動画に、某国の空爆後のガレキ等が映る…

不思議に思うのが、ライフライン・とりわけITの通信環境…

通信環境施設には被害がないのか? 通信網はなぜ無事なのか?

いつでもどこでも通信できるほどの設備があるのか? どのような通信環境なのか?
 

これを知りたい

地区では大震災後の通信環境復旧はかなり遅かったから…。

地域によって、復旧の度合いに開きが大きかった「水・電気」は

災害後でも出来る限り早く復旧できるようなシステム構築が不可欠だと思う。

時の流れの中で、人々の考え方にも変化がみえる…

巨大防潮堤計画より、地区規模の避難道計画の方が纏まりが早かったのではないか…

まだまだ課題も多く、人々の軋轢があることも現実であるが、

大震災後5度目の四季が巡る…。


【弥生 冷たい風】!

2015年03月08日 | モバイル
日本国民の義務・確定申告も終わり、いろんな私用も一段落。

気が付けば 弥生3月…!





…3月6日、不調だった面舵側の探照灯の安定器を、さんま漁後に

メーカーに修理依頼していて、それがやっと治って帰ってきた。

結構な重量であり四苦八苦しながら納め、その後主機を起動 

相変わらずいい音で一安心!



オフ期間中の冬期、鉄の塊である船・機関の温度も低く

機関始動の都度ドキドキしながら扱うのですが、

無事に起動してのエンジン音はある種の癒しでもあります。

…三陸沿岸に春を呼ぶ春漁、ワカメの刈り獲りも始まっており、

宮城県の「イサダ漁」も この日から始まったようです。

本船からも多くの仲間が従事しているイサダ漁、気を付けて働いて下さい!

…「磯藻漁」地区沿岸の春漁が7日8日9日の3日間、開口となって

高校を卒業した息子と気分転換に参加してきました…!



天日干しで仕上げるので帰ってからのほうが手間が掛かる…。

…南三陸は、お正月を堺に雪が少ない冬で推移しており

庭の木々の小枝にも野鳥が訪れ、順調に春めいてきていたのですが

ここにきて足踏み、弥生冷たい風である…。

【センチメンタル by…】!

2015年03月03日 | モバイル
なんだろう  この感覚は…



平成27年3月1日、長男の高校の卒業式があり、翌2日今度は

長女の看護学校の卒業式で埼玉県へ向かった…

東北自動車道を羽生PAまで一気に南下。



そこからまた暫し車を走らせ…

2日夜、娘が3年前にこの地に初めて訪れた時に いつか… と

思っていたと云う「うなぎ屋」さんで ささやかな前祝い。





…3日、長女の看護学校卒業式…

長男の卒業式には感じなかった感覚に、なぜか襲われた!

何がどう と云う説明がつかないのだが

涙腺が弛むのである…。

大震災後の混乱の後に高校を卒業して、親元を離れて3年…

子供の頃には、先に生まれたがため、長男・次男より

遊んでやれる時間は短かったような気がしたり、

男親にとっては、年頃の娘とは なかなか会話もできなくなったり…

にしても、今日は特別に センチメンタル感が大きくて…。

微妙な感覚が抜けず、しぜんに夜は居酒屋に向かった…



今日はなんとなくだが はじめて、娘を持つ男親の気持ちに

なったのかもしれない…  by父親。