今回の東北旅行ではオーディオ探索も数ヶ所回らせて頂きました
閉まっているのは分かっていましたが、一関のBASEにも寄りました
案の定入り口には、2020年3月23日付けで
「しばらくの間、休業させて頂きます」の張り紙が二か所に貼られていました
道路の反対側に車を停めると、あら?
半分開いたシャッターの向こうから音楽が聴こえる
店は閉まっているので不法侵入はわかっていますが
ついついそのシャッターをくぐり
閉店している店のドアを開けると、開いた!
キレの良いJBLサウンドが流れている
お〜これがBASIEサウンドか〜
この低域のキレは励磁ではムリだな
ズゴ!
ガズ!
スッカーン!
パーマネントでなくては奏でられない類の「キレの良い音」
励磁ではどうしても「滑らかさ」が伴うので、この切れは出ない
砂嵐のアルニコ・パーマネントサウンドを
極限まで分解能を高め、乱れなく整えたようなサウンド
キレの良い、ので明朗で力強いサウンドでした
この間僅か30秒くらいかな、音が聴けたのは
不法侵入ですぐに捕まり・・・・
カウンターにいた綺麗な女性、多分娘さんかな?
慌てて、出て来て
綺麗な女性:すみません店はやってないので
と外へ出てから、勝手に入った事を謝罪し
私:店はいつ開くのですか?、いつかまた開きますよね?
綺麗な女性:すみません、分かりませんとしか今は答えられません
:多分難しいと思います・・・、
:このキャンピングカーで来られたのですか?
:同じ趣味の方ならお話しできるかもしれませんが、
:すみません
いや、キャンピングカーが趣味というわけではなく、オーディオマニアで、是非マスターとお話ししたいのですが・・・・・、
と言おうと思ったが、これ以上の迷惑はいかに私でも失礼と感じて
私:そうですか、いつかお店が再開されるのを楽しみにしています
と言って店を後にしました
残念、もっとしつこく食い下がればよかったと、思ったが
サウンドを聴けただけでもラッキーだった
往年のJBLサウンドを突き詰めたカリスマ・サウンド
JBLアンプでなければ奏でられない、
マッキン等の豊潤なアンプでは無理
そう、励磁スピーカーでも奏でられない類のサウンド
長年励磁サウンドを楽しんできて、そのサウンドに不満がないわけではない
勿論気に入って聴いている訳だが、この音を聴くと心が揺らぐ
勿論カートリッジも骨格のしっかりしたオルトフォンやEMTのMCカートリッジでは無理
軽快なMMのシュアーでなければ出せないサウンド
MMはM3D、デッカ、バリレラしかない、どれも堀が深くあの音は拾えないだろう
仮にV15を手にしてもあの軽快なカートリッジで、あそこまで音を追い込むにはずいぶん時間がかかるだろう
・・・・
やはり我が道を行くしかないかな