オーディオ再開!レコードで音楽を楽しもう

オーディオ、シアター、ゴルフ、etcみんな中途半端な趣味だった、もう一度このブログと共にオーディオを再開!

改めて我がスピーカーシステムを紹介させて下さい

2021年06月17日 22時29分53秒 | オーディオ


まずは低域のユニットから紹介させて下さい

 

 

ユニットの原型は1930年代に作られた


lansing 415 Field Coilスピーカーの、ウエスタンラボのレプリカモデルです


Altec lansingの前身の会社でlansingが社長のランシング・マニュファクチャリング社の製品です


ですからALTECの文字のないlansingの製品です

 

Fieidは220v、VCインピーダンスは6Ω
因みにユニット一個だけで消費電力35Wの大食いスピーカーを四本使っています


この415ユニットには様々なモデルが有り、VCの口径の大きな815と小さな径の415があります


でも、815の型番でも小さな口径もあり、


ボイスコイル径、3インチのモデルと、2インチのモデルの違いは実は私もよく分かっていません

 


415もコーンの形状や、センターキャップの有無等様々なモデルがあった様です


後の 515と同じVCの大きい3インチの815は反応は良いですが音が少し軽く感じます

 

低域ウーハーというよりもう少し上の帯域まで美味しく奏でる気がします

 


VC径の小さな2インチのモデルの方が低い音が出ると思います


センターキャップのあるコーン紙はロールの少ない平面的なモデルが

低域用ウーハーとして最適だと私は思っています


415は外見上はWE のミラフォニック・サウンドシステムで使われた
 
TA-4181Aの18インチの小型版、15インチ415と言って良いと思います


実際、ベークライト蝶ダンパーや、FIX-エッジ、コーン紙の形状などほとんど同じに見えます

 


まあこれはこれから話す284も含めて、

lansingが下積み時代にWEの修理等も行っていた事からも


これはWEの技術や製品をlansingがコピーしたと想像しています

 


18インチのTA-4181Aと15インチ lansing415の音の違いは


音圧と音の太さ、絶対的な音の太さ厚みはやはり18インチには叶いませんが

 


18インチは我が家のような至近距離で小さな部屋では

チョット「もたつき」が気になりますね、要はキレが悪いです 


「パッーン」と弾ける音の、小さいッが抜ける感じの量感(笑)

 


この辺は最終的には好みになると思いますが、私は15インチの抜けてキレた低音が好きですね


低域のユニットのでは以前はAltecの515を励磁に改良した物も使っていましたが

 


布エッジにビスコロイドを塗ったフラフラのエッジの515では、

私の望む芯のある低い低音は奏でられませんでした


まあバスレフで使用すれば515の励磁でもなんとか楽しめるるかな?

今は励磁515はMONOシステムで使っています

 


偶然の出会いもありましたが、私の理想のウハーはlansing 415だと思っています


さあ、その理想の415ユニットを鳴らすbaffle、BoXですが

 


選択肢は二つ


純正の組み合わせ、映画音響アカデミー賞を取った「シャラーホーンシステム」

 

その翌年WEの意地を見せた「ミラフォニックサウンドシステムのTA-7396バッフル」

をスケールダウンしたもの



のいずれかになると思うが、このどちらが良いのか悩みどこです

 

私が聴く限り、広がりのあるシャラーホーンも良いですが

 


私の感性にはクリアーという言葉名が付くTA-7396がピタリと来ました


それにシャラーホーンは音が少し遅く感じました


どちらも紙臭さは無いですが、より雑味がないクリアーなのがTA-7396だと思います

 

 


何度も書いてきたことですが、マルチユニット・スピーカーシステムで大切なのが


個々のユニットをよく鳴らす、それは当たり前の努力だが

 


最も大切なのは様々な「トータルのバランスを揃える」事だと思います


音色、音圧、タイムアライメント等々

 


マルチスピーカーシステムで私が最も違和感を感じるのが


コンプレッションドライバーの金属振動板の「綺麗な浸透力のある高域の音と」


紙のウーハーの紙臭さの残る、「ふんずまった違和感ある低音の組み合わせ」

 


まずこの異臭を放つ「音色の違和感」を解消しなければ楽しく鳴らないです


これを可能にしたのがTA-7396の大型のディフェーザー


この威力は素晴らしいですね「紙臭除去能力」には驚きます
 
ストレートフロントホーンの中央に四角い箱を、菱形に置いただけのものですが

 


先程のシャラーホとの比較で書かれていた音道音の流れとはちょっと違い


ウーハーからでた音は全てこのディフェーザーに当たり


メインバッフルまたはサブバッフルに反射してから出てきます


この音の反射の工程で紙臭さ「雑味が」消えるのですが

 


四角いディフェーザーを幾つか作りましたが、大きい方が効果も大き様ですね

 

私は本来の18インチから15インチ用に少しスケールダウンして自作で作りましたが


いつかはオリジナルサイズを作りたいと考えています

 


TA-7396はバッフルですから、オ-プンバック、後面開放で使うので基本です



私は後ろと、横の壁に、ピタリと密着させたコーナー設置を行なっています


横の壁に密着設置させて、左右の隙間と上面の空間を塞ぎ、
 
ウーハー後面の音はバッフルの下部からのみ前の出て来ます
 
これは何度も繰り返して設置を試みた結果

 


これが一番理想の低音を奏でる為の設置方法でした


高域と低域の音を出来るだけ混ぜない、クリアな音への工夫もここにあります


この設置で量感と、キレを、同時に叶えることができました


更にウーハーの前面には、ある程度コンプレッションを掛けるために


絞り板のサブボードがついています
 
これは中高域のコンプレッションドライバーとの、
 
音圧を少しでも合わせようと取り付けてあります

 

この工夫で違和感ないバランスを奏でます

 

よく耳の良い人はドライバーとウーハーのクロスを聞き分けますが、

このシステムで聞き分けた人はいません!、

 

これ自慢です


実は、今まで私が好きな、弾む低音を奏でていた往年の名機スピーカーも殆どこの処理が行われていました


ハーツフィールドやVITAVOX CN191、クリプッシュやA5など心地よい低音を弾ませて奏でるスピーカーは


この低域コンプレッション処理が必ずされていました

 


絞りが強いとトランジェントは良いですが、絶対的な量が足りなくなります、この辺が難しいところですが数種類作成して


最適な絞り量を見つけて使っています、今はほぼALTECと同じ位の絞りです


・TA-7396ミラフォニックバッフルを使って

・ウーハーコンプレッション方式で絞りを加えて

・ディフェーザーで雑味除去して

・コーナー設置により量感アップしているのが

このウーハーシステムの特徴でしょうか


「重く弾んで響く」私の理想の低音を奏でます


ユニットは415をダブルで使用して、接続はパラレルでは無くシリーズでの接続です


励磁電源は左右下側の415が、スズキエレクトリック製のWE705Aを使った半波整流電源、

これは専用に220Vで作ってあるのですが、減衰の少ないチョークコイルをプラス側に一つだけ入れています


上側のユニットはキセノンガス管4B22製流管を使って友人に作って頂いたもの

 

310Vくらいの出力で、それを片チャンネル七個のチョークコイルで220Vまで落として使うという荒業電源


音も電源の違いで上下で全然違って、このキセノンガスの方が過激な音私は好きですね


電源の音の違いをこれまた楽しむ様な使い方をしています^_^


励磁電源にチョークコイルは入れたほうが私は好きです音が弾みますね

低域のシステムはそんな処でしょうか

 

「弾み」と「力」にチョット拘った低域ユニットですね

 

 

 

 

 

中高域を受け持つのがWE22ホーン

 

Altec 288を励磁改良して

 

lansing287-T Field Coilと名付けたユニットの、本来あり得ない迷組み合わせ

 
WE22Aホーンは、WE555を使って人の声を忠実に
 
リアルな声を拡声するために作られたホーンです


この22Aの使用を決めたのも、私のシステムはPAとして

 


人の声を中心にその上下を加えたシステムと決めていました


選ぶホーンは10セル15セル等のマルチセルホーンか


この22Aホーンが良いと思っていましたが

 


マルチセルはその目的と音がどうしても家庭の至近距離で使うにはしっくりいかなかったです


やはり人の声のリアルな再生に最も拘ったホーンがWE22Aホーンだと思います


22AはWE555の1インチ径のスロートを使ってスロートがロールしたものだが


1、5インチ径の288で使ったので、スロートは短くカットして折り返しロールとなっています

 


この288に関しては今までに多くを語って来ましたので、今回詳細は省略


私の勝手な思いで、lansingが理想としたであろうと勝手に想像した

 

287のタンジェンシャルリングエッジのドライバーですね


励磁にしかできないボイスコイルリングも金属製に交換しています

 

励磁の滑らかさと輝きを奏でるドラバーだと思います

 

励磁電源はTオーディオ製の4B28タンガーバルブ製流電源

 
 

音、力、質感、等々でセレンやダイオード・バッテリーなど様々なものを試しましたが


このタンガーが一番好きな電源です24vの出力で

WE1048Bチョークコイルをプラス側とマイナス側両方に付けています



この励磁チョークコイルを入れる場合

励磁コイルの出来るだけ近くが最も効果がありますね

 

 

本来プラス側だけに入れますが、両側に入れるとまた良いですよ


私の拘りの一つでWE22Aホーンは所謂る内から外へのロールで横置きしています


22Aホーンは、WEのロールホーンでは最後のホーンで、この後はストレートホーンになっていきます

 

1935年の製造で勿論モノラル時代の物です、MONO音源使う事を前提に作られ



ホールの大きさで555を1~3個取り付けて使われていました


当然ステレオでの使用は前提として作られていない指向性の強いホーンです


ここは実は大切なポイント

 


2本使った使用法が出回っているので、普通にステレオ用と思っている方も多い様ですが


これはモノラルサウンドをホールの隅々までどう届けるかを描いたものです


普通にMONOサウンドを左右に設置すればステレオになる


と、

思われるだろうが指向性の強い22Aのようなロールホーンの場合は注意が必要です


ストレートホーンと違って、ロールスロートホーンの場合音の遠心力と言うのでしょか


音の軸は中心からズレますSOUND Axis 音軸 は中心の少し外側に音像を描きます

中心から10度ズレた音軸と強い指向性が問題


私は、また音量の大きさでも音軸が更にズレると思っています

 


指向性が強いホーンでは音量による音のズレこれは大問題で

頭を動かせば音が変わってしまう様な強い指向性の強いホーンが描く音を

 

二つ合わせてステレオで音を描いた場合、更にかなり問題が起きます

 


量で音が滲むと言うか位相が変わると言うか、とても不安定なサウンドを奏でます

様々な置き方を試してみて、私はこの横置き方法が最も定位が良く落ち着いて聴こえます


WE 22Aをステレオで縦置きでお使いの皆さん是非一度、横置きも試してみて下さい

 


それからこれも使い方で大切な事ですが、


ホーンの中にツイーターを絶対に置かない事


ホーンロードの途中に置くなどもっての外、ホーンを使う価値なしです


ツイーターは必ずロードの外に置いてください

 

金属ホーンの内側に別の金属を置くだけで、音が濁ります

 


増してやそれがツイーターで音を出せば、はちゃめちゃな音になり絶対に纏まりません


WEでも木製のホーンでは行っていたようですが金属ホーンでは行っていません

 

それとこれが最も大切な事ですが、タイムアライメントは実測で揃えることが大切


クロスを音速で割って周期を合わせても、バランスの良いサウンドは奏でません!

VCの位置を物理的に合わせることが一番簡単な方法です

 

 

 

 

 



そしてツイーターはWE597A Field Coil


ボイスコイルDCR   20Ω
最大入力   6W
fieldコイル  7V 1.06A (7.5W)
励磁電圧は555と一緒ですね(異なるVのユニットもあります)

 

推奨クロスオーバー周波数は3kHzとされています


これも今まで何度も書いてきましたが


なんと高域があまり出ないですが、WEサウンドの魅力放出ツイーター

 

WEの魅力をふりかけのように全体域にふりかける、WEの魅力を更にプラスすると言っても良いと思います

 


またこのツイーターが全帯域の音を纏めて、なんと低域も出ます


これも当然タイムアライメントは揃えていますので設置の位置は、ウーハーのコイルの位置と同じ距離位置にしてあります


そのため後方壁のとの距離が短いので、あまりやりたくなかったのですが

ツイーターの後方は拡散して仮想で後方を拡げた音を作っています。

 


劇場ではバッフル板に穴を開けて使っていますが、

家庭ではバッフルを使うと音がキツくなりますし

 

何よりこの597Aの素晴らしい空間描写力と言うんでしょうか、

 

このツイーターの魅力はバッフル無しが好ましいと思います。


また、先ほども書きましたがホーン内部設置は、厳禁です


乱さずスムーズにロードを描くのがホーンの基本、他のロードと被らない様には外して下さい。


この597AはWEラボ製のレプリカでオリジナルと同じジュラルミンの振動板を使っています

元気や力は有りますが

 

オリジナルに忠実なせいでしょうか、使う電源によっては音がとても音が硬くキツイ音を奏でます

私はダイオードやこれらのスイッチングの電源は使用しない方がいいと思います

やはりタンガーがWEらしい魅力的なサウンドを奏でると思います

 

色々試してきて今は、ちょっと不本意ですが、訳あって大型のディープサイクルバッテリーをシリーズ接続で使い

WE1048Bチョークコイルを+-の両側に使っています

 

自動車用のスターターバッテリーでは後の粗さを感じましたがディープサイクルはなかなか良いですよ

ソーラーではなく常時微量を充電器で充電していますが

聴くときは充電器の電源は必ず切ります

 

 

 

 


これら低域・中域・高域のバランスを最終的に整えるのはネットワークのお仕事

 

私は音のバランスを揃えるには必要悪ですが、ネットワークがいいと思っています

空芯コイルは使わず、ここでもWE1048Bインダクタンスコイルを使っています

 

空芯コイル広がりのある音よりも、EIコアのガツンと力のある音を目指しました

低域は丸線巻きで、広域は角線巻き、聞き比べてこれが良いと思いまして

 

可変抵抗以外はすべてWEで揃え、結構大変な思いをして作ったネットワークです

 

三個の綿巻き線の白いコイルでWE22Aの高域を必要に応じてカットしています

 

勿論全開にもできますが

WE597Aツイーターを使う場合は22Aの高域はカットしたほうがバランスが良いです

 

597Aもコイルは外して二種類のコンデンサーで必要に応じ低域カットしています

 

ネットワークはインシュレーターで浮いています

 

これも拘りですが、すべてのスピーカーワイヤリングはWE単線で行っています

 

 

以上がLansingのシャラーホーンシステムのユニットで

WEのホーンを使う、オーディオロマン満載のシステムです

 

劇場用でよく聞くちょっと膨らんだエアーボリュームたっぷりのサウンドではなく

引き締まった音像定位の良いJBLモニターサウンドを奏でます

 

まだまだ、磨きをかけていきたいと思ってます、

 

これからも宜しく~