先日のTオーディオでの会話は、今思えばほんとに白々しい会話だった
T氏:どう?お気に入りのドライバーは見つかった?
私:いやーなかなかいい物が見つからないです、ペアなら有るけど一つでいいのでまあ、気長に探すしかないかもね
T氏:結局JBLはやめたの?
私:うん今回のMONOシステムはレンジより中域の厚さを出したいので、ツーウエイに拘ってで作りたいので、
あの大きな振動板は魅力だけどいかんせん高域不足だし、ヤッパリ高域の伸びているALTECにしようと思ってね、375だとどうしてもツイーターが必要じゃないですか、あまりユニット使いたくなんですよ
T氏:そうかな〜
なんて会話をしていて来客で話が途切れてしまいました、
T氏は、残り少ない人生で夢を実現するべく、
低音ホーンと低音ドライバーの制作で忙しい、
ついでに15Aホーンとなんと、
なんちゃってではない555ドライバーも作っている
超多忙の日々でなかなか話す時間も無かった
今日またTオーディオへ出かけて、T氏と雑談をしていて、
思い出しました
私:そういえば、昔288-16Gは作りが荒いとか言って見せてもらった、あのフェイズプラグはまだあるの?
T氏:あるよ。、ほら、裏蓋もあるよ、今はネジを入れる入れ物で使っているけど
私:じゃあケースもあるの?
T氏:あると思うよ・・・・・、あっここだ
(と言ってイスの下からケースが出てきた)
私:えっ288-16Gのパーツがそっくりひと組あるんじゃない、なんで黙ってたの?
T氏:そうだね〜そういえばあったね〜、
いやでも、これ励磁にすると大変だよ、重いしホーンスロートが折れちゃうよ、とにかく重いよ〜
どうやらT氏は288-16Gがあることを隠していたらしい、その理由は
コイルを巻くのが大変だから、が理由のようだ
私との約束で、288があれば励磁コイルを巻くことは確約したが、どうせ巻くなら労力の少ない288Cを巻きたかったらしい
それで288Cが良いよとしきりに繰り返していたようだ
先日も288Cは見つかったの?、なんてほんとに白々しい言葉を発したもんだと、ちょっとご立腹で
私:俺が欲しがっていたドライバー、持ってるならなんで今まで言わなかったの?ちょっとひどいんじゃない!
T氏:いや、ほんとに忘れてたんだよ、ほら大病患ったから物忘れがひどくてね、288-16Gかあ〜、仕方ないわかったよ約束だからね
私:ありがとうございます
あとは、ポールピース、ちょろちょろって削って
励磁コイルをクルクルって巻けば完成だね、
T氏:そんな簡単じゃないんだよ、ちょっと時間ちょうだいね、今ほんとに忙しいから
私:まあ忙しいのはわかるし、仕方ない待ちますよ、ゆっくり仕上げてね
仕上げはT氏にお任せしますが、
ダイヤフラムリングは真鍮ね、これ絶対譲れないからね
それからポールピースは、また純鉄?
パーメンジュールとかほかの金属は持ってないの?
T氏:あるわけ無いでしょ〜、純鉄が一番なんだよ!あんなもんで作ったら○百万円はするよ、買えるの!
私:じゃいいよ、
あっそれからコイルはケースめいっぱい巻いてね、外側開けないように、
この角は少し巻き方を工夫してめいっぱいギッシぎしでいいからね
電圧は巻き上がってから計るから気にしなくていいですよ
T氏:・・・・
私:コイルはの線はWEの単線で巻くのは無理だよねー
そうだ、このあいだのネットワークのコイル綿巻き線だったよね、あれまだあるの?
T氏:あるけどあれで巻くと指が熱くなるんだよ、肩もこるし〜・・・
私:ありがとうございます、じゃあ綿巻線で巻くってことでよろしくお願いしあす〜
てなわけで、monoシステムの高域は288-16G Field Coilに決定しました
ほんとに灯台下暗しで身近なところに転がっていました
理想のコンプレッションドライバーが手に入り
完成が楽しみです。
288Cの励磁は使っているので、今回は別なものを使おうと色々と再度聞き込んできましたが
といってもWEは手がです、リーズナブルなドライバーですが
JBL 375が一番手頃で厚い中域を奏でるので使おうかと思っていましたがやはり、あの伸びない高域は我慢できない
大きな声じゃ言えないですがWE594Aは伸びています、某老舗のオーディオショップでは(マグネットのポールピースを使い励磁改良を意味がないと宣伝しているHPを作っている販売店では、375以上のWE594を聞いたことがないとのコメントが載っていますが)
私はWE594Aに比べて375は全く高域が伸びていないと思います、この黒いフェイズプラグにもその理由があると思いますが・・・・
フェイズプラグが真鍮のJBL LE85は伸びやかで好きなドライバーですが
少しだけ太さが足りないというか、MONOシステムで聴くには厚みが足りない
288-16Gの励磁改良はベストな選択だと思っています
JBL375より16gはケースがでかいですので磁力は強力にできると思いまうす、
それに375のようにケースの隅にRがないのでぎっしり巻けそうです
288Cの励磁改良は、改造ではなく284、287等のオリジナルに戻し、
ランシングが作りたかったけど出来なかった最高のドライバーを、勝手に夢見ながら創りましたが
今度はオリジナルが存在しない完全な改造
果たしてどんなサウンドをかなでることやら