富山県退職公務員連盟高岡支部の「秋の研修旅行」で南砺市利賀へ出かけた。10/15(火)のことである。高岡駅南口から天竺温泉の送迎バスに乗る。沿線の説明、利賀村の生活の様子など、事務局長のFU先生が詳しく話された。
まず、DVD「ほんとの空」を紹介します。
これは、昭和36年にABC放送が制作し、全国放映されたものだそうだ。
「当時、工場から排出された煤煙による公害で都会の空は本来の美しさを失っていた。しかし、富山県東砺波郡利賀村奥大勘場の空は本来の澄み切った美しい空であった。その空の下で、二人の先生と子どもたちが教育活動に取り組んでいた。」
👇 4,5,6年生の担任、山本先生。教材もそろわない中で、野外の植物や雲の観察が理科の授業だった。
👇 体育の時間はグラウンドで麦屋踊りの練習をした。
村民の収入は林業により、木材はチップにして製紙原料に。木材は川を流して運んだ。
先生方の宿舎は分校、夜も職員室で執務された。
冬は深い雪に包まれ、見渡す限りの白銀の世界、郵便配達は急な山道を徒歩で。かんじきは欠かせない必需品。
雪が融け遅い春が訪れると、7月の小中合同体育祭の準備をする。小学校が11分校、中学校が5分校、全員が本校に集まると7~800名の生徒たちか? プラカードを作ったり鼓笛隊の練習をしたり、草むしりや整地をする。
当日は各分校から農協のトラックの荷台に乗り集合。
👇 鼓笛隊。
👇 中学生の麦屋節踊り、綱引き、徒競走、リレー。
そして閉会式を終え、友との来年の再会を期してトラックで歌いながら帰っていく。
映像は、DVDを撮ったものなので不鮮明だが、FU先生の説明は情熱がこもっていた。当時小学校3年生だったFU先生は建設業の息子だったが臨時で教えた母校での体験が忘れられず、教職に就いたのだそうだ。とても良いお話だった。さて、この後入浴、昼食だ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます