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突然の電話から。

2019年11月03日 15時29分25秒 | のほほん日記
10月16日(火)午後3時40分、突然かかってきた1本の電話。「父親が仕事中、ろれつがまわらなくなったので、A病院へ向かわせた」とのこと。

電話は、勤務する宮崎市から70キロ程離れた延岡シルバー人材センター。早速、家族や同じ宮崎市内でコンビニを経営する妹に状況を伝えたのち、電車とタクシーを乗り継ぎ、延岡市のA病院へと向かった。

父は84歳。現在、地元延岡のシルバー人材センターで、20年近く、駐車場整理や草刈り業務などに従事し、ひとりで暮らしている。

午後5時30分、病院に到着。2週間ぶりに会う父は、人が変わったように、立ち上がることもできず、言葉にもならない声を発していた。10分後、医師からは「つじつまの合わない話をしているが、CTスキャンでは脳に異常は見られない。後日、大きな病院でMRIを撮るなど診察を受けて下さい。明日、MRIのあるB病院に、予約しておきます」と告げられた。それから父宅へ車で戻った。

午後6時30分、自宅到着。父は、病院にいる時より落ち着いた様子だった。さっきまでの、ふらつきも減り、回らなかったろれつも、聞き取れる程に回復したように思えた。
30分程すると、妹から電話。「知り合いから聞いたけれど、救急車を呼んだ方がいい、まずは県北医療ダイアルに電話して確認するように」とのことだった。その後、同ダイアルの相談員に状況を伝えると「脳梗塞の疑いがあります。至急、救急車を呼んでください。」とアドバイスをいただいた。

午後7時40分、救急車が到着。社内で機器を使っての診断後、宮崎県立病院へ搬送。専門医による診察を済ませ、MRIを撮影。

午後10時、担当する医師から、父は脳梗塞で入院が必要だと告げられ、市内になる別の病院へ救急車で向かう。その後、点滴など必要な処置を受け、正式は診断結果を伝えられたのが、午前1時。医師より脳内の写真を見ながら、脳幹に近い場所で脳梗塞を起こしているとの説明があり、1ヶ月の治療が必要とのことだった。

翌日から、父親は幻覚に悩まされるようになり、昼と夜の逆転生活が始まった。最初の数日は、病院から逃げだそうとする夜もあり、留めようとすると怒り出すなど、看護師たちと3人で対応にあたったこともあった。私は、病院に寝泊まりし、朝電車にて職場へ出勤。

ソーシャルワーカーからは、入院したばかりの時は、環境が激変するので幻覚が見えたりすることもあるが、落ち着く時がくるとの話から、ヘルパーサービスなども併用して、10日あまりが過ぎた。

変化が現れたのは、外出許可がでた日のこと。自宅に一時連れて帰った日から、すこしずつ、ひとりでも夜は看護師に面倒を掛けることも少なくなった。毎日だった付き添いも、2日にⅠ回、3日に1回という付き添いに切り替えたが、回数を減らすことにはためらいがある。何故なら身近に身内がいることで、父も安心するだろうし、認知も早く回復していくかも知れないと思うからだ。

この間、病院に寝泊まりしたが、夜間に認知症の患者を管理する看護師さんの苦労も、垣間見えた。そして自分自身も親と遠く離れて住むことへの後悔や、離れていることで限られる支援、病気の初期対応と知識、父親の生活環境への理解しておくことの大切さを改めて感じた。

今後は、脳梗塞の原因となった血管の手術のため病院への転院、継続治療、その後の生活と、予断は許さない。

家族の急な病気。それは誰も避けて通れない。日頃から家族に対してできることは何か。これから何を為すべきか。そんなことも考えさせる出来事だった。



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