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近代化遺産として高い評価を受ける「筑後川昇開橋」は、動態保存の形で残されています。

2011年10月31日 06時49分57秒 | 旅、風景写真



福岡県の筑紫平野を流れて有明海へ注ぐ九州最大の河川である筑後川。その河口付近に本の塔を持つ独特な形の橋梁が架かっています。佐賀駅(佐賀県)と瀬高駅(福岡県)を結ぶ国鉄佐賀線の橋として1935(昭和)年に竣工した筑後川昇開橋は、その名の通り中央の橋桁がエレベーターのように上下に動くのです。



筑後川昇開橋も1987(昭和62)年の佐賀線廃止に伴い撤去が検討されましたが、筑後川両岸の地元から出た保存要請を受けて、可動する機能を維持した動態保存の形で残されました。解体を免れた可動橋は、2003(平成15)年には国の重要文化財に、2007(平成19)年には機械学会の機械遺産に指定されるなど、近代化遺産として高い評価を受けています。老朽化が懸念されていましたが、2009(平成21)年から大規模改修工事が行われました。



河口付近のため川幅が広く、橋の全長はmあります。可動するのは中心部の橋桁1スパンで長さm、重さt。両側の塔の高さはmで、橋桁はmの高さまで上昇します。☆写真提供:(社)佐賀県観光連盟

(感想)

夕焼けに映える橋のシルエット。この美しい眺めは橋のファンのみならず、多くの人の感動を誘います。たくさんの方に足を運んでいただき、地域の活性化へとつながればと思っています。
昭和初期には、たくさんの橋が誕生しました。現在も残っている土木遺産はすべて、素晴らしい先人の技術と想いの結晶だと思います。技術とデザインのマッチした工業製品・構造物は永く世に残っていくと思います。