(橋脚は鉄筋コンクリート。ディテールも美しい。)
美々津橋は、宮崎県日向市幸脇~美々津に架かる2連アーチの姿は近代的で美し橋。完成年は、1934年(昭和9年)。
この形式の(スパンドレルブレーストアーチ橋)橋は、全国に7つしかなく、九州では唯一。現在、日向市の有形文化財構造物や土木学会選奨土木遺産の認定を受ける。
(立派な親橋)
美々津橋は、橋梁設計の天才といわれ、景観に配慮した設計で知られる増田淳氏の設計。
橋長:168.7m、幅員:7.6m。2連のアーチ部分は、1スパンが64.4m。
(細い鋼材を上手に組み合わせている)
話変わって、ここ美々津は神武東征伝説や西南戦争、戦国時代耳川の戦いで有名な場所で交通の要所であったところ。
河口近くには、美々津の歴史的なまちなみ地区は、江戸時代高鍋藩の商業港として栄えた場所。古き良き佇まいを味わえるスポットだ。
宮崎県内には、土木学会西部支部が推奨している、32の土木遺産がある。
この土木遺産を2年前、業務で調査を行ったことがあり、取材や写真撮影のため、幾度となく現場にも足を運んだ。
この土木遺産についての話や取材で感じたことなど、今後紹介していきたい。