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天元突破 グレンラガン 第23話『行くぞ 最後の戦いだ』 感想

2007-09-02 23:43:13 | グレンラガン
恋と気合で宇宙を変えるんだぜ!!ってのを本気でやってしまうグレンラガン、でもそれがイイ。
つか、今週も最高に面白かった。
地下から始まった物語はついに宇宙にまでそのステージを上げてきちゃいました。すげー。


* * *

恋と気合で宇宙を変えるっちゅーのは、グレンラガンらしいぶっとび方で大好きなんだけれど、そんなぶっとんだ要旨に似合わないくらい?本編の内容は凄く丁寧に描かれていて、それを考えるとこのグレンラガンの面白さっていうのは、この分かり易すぎるくらいの熱さ、そしてそれを下支えする緻密さと丁寧さが合わさってカタルシスに結びつくところなんだよな~、と改めて認識した回でした。

つまりエンターテイメントに徹っして僕らが爽快感や感動を得る土台は、すごく丁寧に作られた思いがあるっちゅーことですよね。

いやー、ほんと良いわ。

* * *

■ロシウ、歯ァッ食いしばれ!!

前回が大グレン団再興までを描くクライマックスだったとしたら、今回はそのエピローグであり、第4部のプロローグであった、そういう位置づけの回でした。
#追記:感想書いたらいつも公式ブログに行くけど、そのままそう書いてあった。よし!

しかもこの回ってそれまでの禍根を清算して、しかも第3部の冒頭で示された伏線というか、この物語のテーマの一つであった「カミナが残したもの」に対するシモンからのアンサーの回になってるのよね。
この辺の物語の作り方に、なんというか個人的にはすっげー感じ入りながら観ちゃいました。



ロシウ、歯ァッ食いしばれ!!


目が覚めたか、ロシウ

俺も昔 こうやって殴られた


人はみんな、間違いを犯す

当たり前だ でもな

間違ったら誰かに ぶん殴られればいんだ



自分で自分を罰する必要なんかないんだ

そのときはやり直せない間違いだと思うかもしれない

それでも 足掻いて足掻いてジタバタすれば

少し前に進んでる



思いっきり殴られて

お前が信じるお前を信じろ



そう言われた


それは多分そういうことなんだ

俺はそう思っている



お前は俺には出来ないことをやろうとした

それで良いじゃないか


来いロシウ お前が必要だ





。・゜・(ノД`)・゜・。


アニキ、観てますか?
あんたの弟分はしっかりあんたの言葉を受け止めて、ここまで成長しましたよ。・゜・(ノД`)・゜・。

そう、このシーンはロシウとシモンの禍根を清算するだけじゃなく、第8話でカミナが自分の生命を賭けてシモンへ贈った熱い想いをフラッシュバックさせて、そしてこの第3部の冒頭で提示されたテーマ、カミナが残したものに対するアンサーになっているシーンなんですよね。

あの第8話でシモンはこの言葉を受けて大きな大きな偉業を成し遂げた、けれどもそれと引き換えにすっごく大きなものを失っちゃったんですよね。
そんなシモンの言葉だから僕ら視聴者としては余計にこの言葉が響いちゃうんだよなぁ。

さらに細かく言うと、シモンはロシウに対して「間違ったら誰かにぶん殴られればいんだ」と言うじゃないですか。
これは「一人」で何でもやろうとするんじゃなくて、お前には「仲間」がいるじゃないか、と言ってるんですよね。

これは奇しくも、アダイ村に旅立つ直前にキノンにロシウが送ったメールそのものなんだよね。
このときロシウは答えは分かっていたけれども、自分がしようとしたことの重さに耐えかねて、自分で自分を罰しようとしていたわけで、そこに「仲間」であるシモンが、あの時のカミナのポジションで現われて、カミナが残したものを伝える。

ここでようやくシモンはカミナと肩を並べるってわけですよ。

ぐはぁ。

少年の成長物語で一番面白いことの一つに、かならず父もしくはアニキを超えていく瞬間ってのが出るんですけど、今回は地味にそれでいて熱くやっちゃってるわけで、あのパンチの瞬間はなんつーかすげー色んなことがフラッシュバックして、涙が出ちゃったよ。・゜・(ノД`)・゜・。


■恋と気合だ やってやろうじゃねえか

恋と気合だー、というのはほんとグレンラガンらしくで大好き(笑)なんだけれども、何気にこれがあるからこそ人が頑張っちゃうんだよね。
簡単に言ってるけど真理だぜ、これ(笑)。

今回がエピローグとプロローグというのは前述したとおりなんだけれども、芸が細かいなー、と思うのが「恋と気合」の部分。

これはアンチスパイラルとの戦いと、ニアを救うという大きな目標にかかっているわけだけれども、実は今回はそのプロローグにもなっていて、本編的にはエピローグなんだけれども、それを予感させるプロローグにもなってるという構図が面白いわけです。上手いよね。

ロシウを想うキノンの気持ち=恋、そしてロシウを想うシモンの気持ち=気合、が次元を断裂するワープという第4部へ繋がるキーテクノロジーを与える、こういう構成ってほんとシンプルだけど、上手いなぁって、ほんと色々感心&感動しちゃいました。

ロシウとキノンの恋と、それにまつわるこれまでの禍根の清算も相まって、非常に爽やかな気持ちになれました。


で、本命の恋のほうだ(笑)。


シモンがニアに贈った指輪の伏線は前回が大本命の回収だったんだけど、実はまだあったんだ!!という、観てるこっちが嬉しくなるような使われ方でした。

量子論をちゃんと勉強したことがないのでなんともいえないけど(笑)、量子論では存在というのは観測されることによってその存在が確定する、というか安定するというか、そういう微妙なものっちゅーのは『ノエイン もうひとりの君へ』とかでもやっていたテーマでしたね(これは個人的には大好きな作品でした)。
#そっちでは独りよがりではなく、観測者=ちゃんと自分を見てくれる誰かの存在が必要なんだよ、というテーマがあって、それはそれで面白かったんだよね。

つまり、観てないものはあるかどうかも分からないし、無いかどうかもわからない、でも観てることによってそれがそこにある、ということは分かる、という感じかな。
#激しく哲学的だけど乱暴に言うとこんな感じ。

だから、今回ニアに贈った指輪、これは存在が(前回ニアにとっても)認識されたわけで、そこに座標が固定できるということだね、多分。

でもね、でもね、それってシモンとニアの恋が見えない糸で二人は遠く離れても繋がってるよ、みたいな王道ボーイミーツガールを行ってるところにつながっちゃって、恋と気合になるわけだ。
#個人的はそれが嬉しいわ。

ほんと、丁寧なつくりだよね。
嬉しくなっちゃうね。


■超銀河ダイグレン 発進だ!!

うおー、みんなの新コスに燃える!!

特にシモン!!

あの第1話のコスが今ここに!!
カッコいいぜ。
つか、更にカッコよくなったなぁ。
#あのゴーグルをまたしてるところもポイント。


つか、


ヨーコ!!


また、すっごいの持ってきた。

ビックリした(笑)。
#キタンの動きに12話の水着回に続けてシンクロだ(笑)。


さすがです、参りました。
#あとはダリーにも新コスプリーズ。

ダリーと言えばブータ。
#いや、声優さんが伊藤静さんなので(って強引な)。

7年経っても大きくならないブータには隠された秘密があるらしいので、それも残り少ない話数の中できっと解明されるはず。

さあ、


行くぞ、最後の戦いだ


です。
#音楽最高!!
#グレンラガンの音楽はいっつも素晴らしいなぁ。

元突破グレンラガン2

初回生産限定版特典
メカデザイン・吉成曜描き下ろしDVDシリーズ前半収納BOX(1~4巻収納)
届いたよ!!
ジャケットのヨーコが素敵過ぎる!!

元突破グレンラガン3

今回の第23話を見た後に絶対に観るべし!!
カミナの勇姿をその目に焼き付ける。・゜・(ノД`)・゜・。
第1部最大のクライマックス!!
アニキーー!!


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