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天元突破 グレンラガン DVD第9巻(最終巻) 感想

2008-03-28 23:09:33 | グレンラガン
ついに最後となった『天元突破グレンラガン』のDVD第9巻(最終巻)、観終わって、改めて泣けた、感動した、そして燃え尽きました。

ほんっと、面白かったです。
何かもうずっと語っていたいくらい大好き。

第1話の最初の最初、このシーンの意味が明かされるのはもっとずっと後なんだけれども、そこで語られた言葉、



天の光はすべて敵



から始まった物語が、ラストシーンでは



天の光はすべて星



この言葉になって結ばれる。


最高にカッコいいラストでした。


このDVD第9巻に収録されているお話は、どのエピソードをとっても秀逸で、最後の最後までぶっ飛ばし続ける気合そのものを画面から感じるくらいに凄かったです。

そして中でも最終話。

他のエピソードを観ても熱くなったり、感動したり、泣いたりすることも多かったけれども、この最終話については、リアルタイム放送時、ほぼ最初から最後まで泣きっぱなしで、そしてこのDVDの最終話を見ても、やはり最初から最後まで泣きっぱなしでした。

すげー、イイよ。
ほんと、イイよ。

グレンラガンは、台詞も、作画も、音楽も全部最高に好きなんだけれども、この最終話は特に凄かったですね。


ニアとアンチスパイラルが対峙するときに”Libera me from hell”という曲がかかるのですが(この曲はキタンの最期のシーンでもかかるあの曲ね)、この曲がまた最高に凄くて、その曲がかかってニアが頑張るシーンから既に号泣。

そして中盤、絶対絶命の状況において、ロシウが、彼らがこのまま終わるわけがない、と言った瞬間にあの忘れるはずもないギターサウンドが始まって、グレン団の大反撃とともに、このグレンラガンの象徴のようなOP曲『空色デイズ』がかかるわけじゃないですか。


何これ!!

何この神演出!!

感動通り越して、号泣でした。


そしてここで


シモーン!!

ここは任せて貰おうか



という渋い声とともにすしおカットで登場するロージェノム、そしてラゼンガン・オーバロード!!


ちょ、ちょっとこれ、カッコよすぎ!!
何このカッコよさ。
尋常じゃないよ。ほんとにまったくもう!


そしてドリルを折りながらの大激突。

そこで叫ぶシモン。



俺たちは

1分前の俺たちよりも進化する

1回転すれば ほんの少しだが前に進む

それがドリルなんだよ!!



何この台詞回しのカッコよさ。
しびれまくるよ、まったくもう!!



覚えておけ

このドリルは この宇宙に風穴を開ける

その穴は 後から続く者の道となる

倒れて行った者の願いと

後から続く者の希望

二つの想いを二重螺旋に織り込んで

明日へと続く道を掘る

それが 天元突破

それが グレンラガン

俺のドリルは

天を創るドリルだ!!




。・゜・(ノД`)・゜・。


ここでまた『空色デイズ』の歌詞部分がスタート。

しびれた。

しびれまくった。

もう最高すぎる。


本当に素晴らしいよね。

またこの激闘のシーン、アンチスパイラルを演じた上川隆也さんの演技がまたかっこいんだ、これが。
すげーよ。ほんと。
#これはDVDのオーディオコメンタリーを聞く限り、このアフレコも相当カッコよかったらしい。


で、激闘の末、地球に帰ってきたグレン団。

そしてニアとシモンの結婚式。


。・゜・(ノД`)・゜・。

。・゜・(ノД`)・゜・。

。・゜・(ノД`)・゜・。


。・゜・(ノД`)・゜・。


。・゜・(ノД`)・゜・。


。・゜・(ノД`)・゜・。


ニア……。


なんという頑張りやさん。・゜・(ノД`)・゜・。


なんという……。・゜・(ノД`)・゜・。


去っていくシモンにリーロンが言う、楽しかったわよ、シモン、という言葉は、オーディオコメンタリーで制作スタッフの人たちの言葉の代弁だ、と言っているように、これは僕ら視聴者の声の代弁でもあったんじゃないかなぁ。

そして20年後。


20年後のシモンの声は、あのナレーションの声の人(「これは、~男の物語である」のアレね)、つまりこの物語は最初からシモンのモノローグのような形で語られてきた、という形を取って終わっていくことになるんですよね。

これは今石監督がオーディオコメンタリーでも語っているんだけど、最初からそういう風に(物語の終着が)なったらやりたかった、と意図したものになっていたんですね。

天の光はすべて敵



から始まった物語が、ラストシーンでは



天の光はすべて星



この言葉になって結ばれる。

こういう事だったんだよね。

すげーな。ほんと凄いよ。


グレンラガンはこういう台詞の一つ一つが本当にカッコいいんだけれども、その中でも最終話は別格でした。

脚本の中島かずきさん、本当に凄いなぁ。

最終話の感想を自分で読み返して見ると、キャラの感動的な台詞の引用が多いこと、多いこと(笑)。

多分、当時はもうこれ全台詞書いてしまいたい!!とかくらい思ってたに違いないし、今DVDで観ても全く同じことを思っているくらい。


「天の光はすべて敵」と「天の光はすべて星」の対比の台詞もそうなんだけれども、個人的には第24話「忘れるものかこの1分1秒を」で、ゾーシィたちオリジナル大グレン団のメンバーが言う言葉、これが凄く響きましたね。


アンチスパイラルとの決戦を前に、


たまんねぇな、どこまで行くんだ? 俺たち


決まってんだろ どこまでもさ




そしてその大グレン団のメンバーたちが散っていく、その最初の一人であるゾーシィが、最期に問いかける言葉、



俺、どこまで行けた?



これがぐっと来た。

このシーンについては奈須きのこさんも言及されていたんだけれども、このグレン団のメンバーはサブキャラなんだけれども、地下から始まって、ロージェノム倒して、近代化して、そして宇宙まで来て、と途方も無いスピードで展開していくこのグレンラガン、その熱意と超スピードの中で、このグレン団のメンバーの姿は、このグレンラガンに携わった制作スタッフの人たちを投影していると言っても過言ではないんじゃないか、と思うわけです。


だから、


たまんねぇな、どこまで行くんだ? 俺たち


決まってんだろ どこまでもさ



俺、どこまで行けた?


というのは、制作スタッフの人の気持ち、気合、情熱のような気がしてなりません。


このDVD最終巻のオーディオコメンタリーを聞くとよーく分かるのですが(各話についてる)、制作スタッフの人たちは、本当にグレンラガン大好きなんですよ。
ああ、この作品の熱気の理由って、ここにあるのか、と素直に思えるほどに。

特に第25話のオーディオコメンタリーが僕は個人的に大好きなんだけれども(笑)、原画をやってるすしおさんとか、今石監督とかが、思いっきりはっちゃけてて、

キングキタンは俺が乗る!!いや、俺が乗る!!スペースキングキタンは俺ね!!

とか、取り合いしてるし(笑)。

キングキタン、大人気だな。

とか、

ダリーは俺が描く、とか取り合いになってたりとか(笑)。


最後に進むにつれて、エンドクレジットの原画のところをみると、凄い大勢の名前が入ってるわけですよ。
それだけ気合入れて作ってた、というのが普通に画面からも伝わるけれども、このオーディオコメンタリー聞くとよーくわかっちゃう。

最終話なんて、これまで作画監督やった人たちが数カットでもイイから描かせて、と言ってオールキャストくらいで描いちゃってる。

エヴァの貞本さんも描いてるんだよね(オーディオコメンタリー聞いて初めて分かったけど、ほんとだ、貞本さんの絵だ!!)。

とにかく、本当にスタッフに愛されている、グレンラガン。

もちろん僕も大好きだけどね(そんなところで張り合うなよ)。

すしおさんには負けるかもしれない(笑)。

すしおさん、すげー面白い人だなぁ。


この最終巻は既にもう何度も観帰してしまっているくらい大好きなんだけれども、何回観ても飽きない。ほんとに飽きない。

またこのOPも何回観ても飽きない。
#これもまたオーディオコメンタリーでも制作スタッフの人も言ってるんだよね。

すっごく良かったです。
大好きだ、グレンラガン。
#ほんとは、このブログのサブタイトルにファフナーとエウレカとグレンラガン大好きの~と書きたいんだけれども、字数オーバーで入らない(笑)。


これでひとまず大きな感想というのは僕の中では終わり…かもしれないけれど(いやいや、語りたいことはもっとたくさんあるんだ)、ひとまずココで締めたいと思います。

では、最後はこの台詞で、皆さんご一緒に。



因果の輪廻に囚われようと(ニア)

残した想いが扉を開く(ヨーコ)

無限の宇宙が阻もうと(リーロン)

この血のたぎりが定めを決める(ヴィラル)

天も次元も突破して(シモン)

掴んでみせるぜ 己の道を(大グレン団)

天元突破 グレンラガン!!(シモン)

俺たちを誰だと思っていやがる(大グレン団)




またここのシーンでかかる曲“Libera me from hell”がまたカッコイイんだよな~。

もう1回観よう(無限ループ)。


劇場版も期待してます!!


天元突破グレンラガン DVD第9巻(最終巻)

天の光は全て星だ

とにかく制作スタッフの熱意が凄い。ほんと凄い。
それだけで感動できます。
グレンラガン、ありがとう。


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5 コメント

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これを待っていたあぁぁ!! (the path)
2008-03-31 14:18:43
まずは!万歳~ィ!! やりました「祝!!劇場版 天元突破グレンラガン」と、いうここで。どうも、ご無沙汰です。やってくれましたね、天元突破・・確かに、今石監督と中島サンの二人三脚ぶりをうかがわせるインタビュー等を読んでいたので「もしかすると?」とは思っていましたが・・うん、素直に嬉しいです。
TV版の方は即再放送してくれたおかげで、全話録画取れているのですが、エウレカの時のように、愛しさ余ってDVD、大人買いしちゃいそうです。
そういえば、先日の再放送では、「第26話 いくぜダチ公」が放映されていました。十数回は観ているエピソードですが、やっぱり26話Bパートと最終話は、次元が違う感動があります。気付けば、又も嬉し泣きしちゃてました。
正直、第24話で大グレン団のメンバー達が次々と死んでいった時は、「えっ、もしかして『イデオン』おち?」とかんぐったものですが、そんな陳腐な想像力を遥かに凌駕して、見事に着地してくれました。
そして改めて観返す24話・・確かに燕。さんが仰るゾーシィ達の会話・・グッときますね。あぁ、最終巻だけでもDVD、買っちゃおうかなあ。
それと、先日発売された「最終発掘完了編」も、辞書並みの厚さと言葉の熱量に圧倒されました。特にメカニックデザインの吉成曜サンのインタビューは、一人だけノリが全然違っていて、クスクス笑えますよ。
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燃えた!泣いた!もう一度! (ズゴック大好き)
2008-03-31 16:17:56
タイトル通り!

「燃えた!泣いた!もう一度!」・・・視よう!(笑)


ニアの福井さん、「浮世離れした」って、本当にその通り!
ノノ(トップ2)もそうだけど、ほんと好い味出してますが、
薄幸のヒロイン役ばかり・・・

追伸:リアルタイムに視ていなかったので、「紅白」で
しょこたんが出場していたの見逃しました・・・涙

URLは参考文献です

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けど、文句も・・・ (ズゴック大好き)
2008-04-01 00:22:09
済みません、再度投稿!

シモンは、カミノの死をニアの登場で救われました。
さらにニアの消滅で、シモンは独り立ちした(ブータが
相棒だけど)という表現でしょうが個人的にはやや不満。

それにヨーコの処遇も。

ギミー&ダリーのグレンラガンとグラパール隊が飛び立つ
地球にぼろぼろになってしまった冴えないオヤジではなく、
未開の宇宙に突き進んでいるオヤジとして描いて欲しかっ
た~(自分を置き換えているですって?自爆)


あと、カミノの墓のそばのニアの墓が涙を誘います。
小説版ではニアは捨てられた多くの箱のひとつの母から
生まれた、とありますので、アンチスパイラルの消滅で
ニアが消滅するのはちょっと変かな???

男はやっぱり良い女が居て立派になれる(羨望?)。
だからシモンは汚いオヤジじゃなくて、「時々ヨーコ
(意味深)」かキヤルが「追っかけ」みたいな
風が個人的に良かったな・・・号泣。


最後に、ロージェノム、格好良すぎ!!!最後の表情は
ザンボットを連想しちゃいました(狂喜)。
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楽しみです (燕。(管理人))
2008-04-10 01:22:41
■the pathさんへ
DVD大人買い、やっちゃいましょう(笑)。
特にこの第9巻、ラスト4話の展開は本当に凄くて、DVDで何度見てもいいなぁ、やっぱり泣いてしまうなぁ、という感じですね。
DVD9巻はオーディオコメンタリーでキャスト編とスタッフ編とあって、スタッフ編が面白かったですね。
制作スタッフのメインメンバーが出てきて、熱く語ってくれるわけです。
どこを誰が描いたとか、あのキャラは俺が描くとか、あのガンメンには俺が乗る(笑)、とか。
こういう熱さがグレンラガンを支えたのかな、と思います。
「最終発掘完了編」はまだ購入していないのですが、これは是非購入したいです。
吉成さんのノリってやっぱりオーディオコメンタリーでも一人だけ違っていて面白かったので、楽しみです。

返信する
グレンラガンっぽい (燕。(管理人))
2008-04-10 01:32:44
■ズゴック大好きさんへ
ニアの福井さんの演技には、最初は監督とかからも注文があったらしいのですが、最終巻のオーディオコメンタリーを聞くと、最後はもう何もいう事がなくて、福井さんあってのニアだった、みたいな感じで言われてましたね。
ニアと福井さんのキャスティングは本当に良かったなぁ。
映画版ではしょこたんがまた主題歌を歌うそうなので、それも密かに楽しみです。
TV版の再編集だとは思いますが、アフレコは撮り直しているらしいので、どんな感じになるのかこれも楽しみですね。
ズゴック大好きさんの不満点、良く分かります(笑)。
特に僕はニアが好きだったから、アンチスパイラルが消滅したからニアも消滅ってのは違うんじゃない?と思ったこともあったんですが、作品全体の終わり方としては、今もあれで良かったな、と個人的には思っています(あのおっちゃん化したシモンも含めて。次世代へ繋ぐタスキを渡したらなら、後は後進が頑張るさ、的渋さは個人的に好き)。
ニアはアンチスパイラルが覚醒したときに構造も変わっちゃったんだな、と無理に納得しています(じゃないとニアちゃんが不憫で。・゜・(ノД`)・゜・。)。
ロージェノムはカッコよかったですね~。
ラゼンガン・オーバロードはカッコよすぎ。
元はあれがグレンラガンだったらしいですが、あまりにカッコよすぎて、監督がもっとダサくしてくださいと注文をつけたそうな(笑)。
気合を入れるとダメだしを食らう(笑)、とスタッフインタビューにあったんですよ。
グレンラガンっぽいなぁ。
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