今回は起承転結の「承」部分の始まりを描いたわけですが、これって今回のストーリーラインとは別に「承」部分を暗示するところがいくつかあったんじゃないかなと思いました。
エウレカセブンの構成って、一見ストーリーラインとあまり関係しないかな、みたいなところが暗示というか布石になっていたりするんで、後半に進むにしたがって「うお、そういうこと!?」みたいな発見があるのが楽しいですよね。
つか、今回ノースリーブでサンダルなエウレカが可愛いです。
■起承転結の「承」として、そしてタイトルの意味
エウレカセブンの脚本・構成は謎が先行しているように見えて、実は基本に忠実というか、小さい起承転結と大きい起承転結の組み合わせが凄く上手いと思うんですね。
そういう意味で起承転結の「起」部分にあたる第1クールはレントン少年とエウレカの出会い、そして旅立ちという部分を気持ちよく描いてくれたなと思うんです。
では「承」部分の実質第1話として、今回は大きく2つテーマみたいなのが示されたんじゃないかなと。
■レントンの成長と暴走?
「ヒューマン・ビヘイビュア」というタイトルは人間らしい振る舞いみたいな感じで訳して良いかなと思うのですが、今回のレントンなりエウレカ(ここが面白いところでもあるんですが)の反応っていうのがいかにも人間らしいってことだと思うんですね。
#そういう意味で今回出てきた人たちはみんなそうだったと思うんだけど。
その中でもレントンとエウレカの心情・葛藤が第2クールのポイントかなと思います。
あれ以来エウレカは、何故かニルヴァーシュの前に立つばかりで、触れようともしない
それでも、僕がニルヴァーシュに近付く事には反対らしく、他人を見るような目で僕を威圧する
正直ヘコむしほんのちょっとだけどムカつく
だってエウレカは僕が勝手にニルヴァーシュを動かした事に怒ってるんだろ?
僕が君より上手くニルヴァーシュを扱えたから・・・だから
何時だってエウレカの側にいたい、力になりたい
その気持ちに変わりはないよ
けどそれはずっと助手席に座ってるって事じゃないんだよ
僕にだって夢があるんだ
やりたい事だってある
それを誰かに邪魔されたくないし
口出ししてもらいたくない
僕は僕なんだ
もっとニルヴァーシュを動かしてみたい
もっともっと自分の力を試してみたい
今なら何か出来る気がするから
僕は結構レントン少年を応援してしまうんですが、何故かって言うと、自分にも思い当たる節が結構あるからなんですね。
成長過程って14歳に限らず、社会人になっても必ず訪れると思うのですが、それなりに自分に自信が付き始めたりすると、やっぱり自分の力を試してみたいと思うし、自分がやりたいと思っていたことをやってみたいと思うのは当然だと思うんですよ。
でも自分の経験から行くと、そういうときは大抵自分では出来てるつもりだったり、見えているつもりなんだけど、後から考えるとほんと見えてなかったな、よくあれで成功したな、運がよかっただけで恐ろしいな、と思うこともしばしばだったり、実際に手ひどく失敗したこともあります。
作中の意図としては、やはりレントンの成長に対して増長みたいな描写を入れてくるんじゃないかと思うんですね。
そしてそれがレントンはエウレカの力になりたいと思っているのに、結果的にエウレカとの距離を開いてしまう、みたいなそういう展開になるんじゃないかと思ってます。
また、今回のユカタンおじさんの描写にしても、もともとレントンはアドロックの息子だと言われることに辟易していて、アドロックの息子ではなくて、レントン・サーストンという一人の人間として認めて欲しいとも思っているわけで、ここらあたりが物語りの「承」としてレントンが自分と向き合うために必要な失敗・葛藤を提供していくんじゃないかな。
レントン・サーストンという存在の主張・証明みたいなことをしたい、けれどその先には・・・みたいな展開かな。
きっとホランドの最後の一言は今回だけの顛末じゃなくて、エウレカとの間に生じている(でもレントンはそのとき気が付かなかった)軋轢の始末を付けろと言っていたんでしょうね。
■嫉妬するエウレカ
やっぱりエウレカセブンって面白いなと思うところに、今回のエウレカの反応があって、コミックス第1巻を読むとエウレカは感情が異常に希薄だみたいなこと書いてるし、ゲッコーステートのメンバーからも第1話でエウレカが笑っていることに本当に驚いていたわけで、エウレカが嫉妬するって表現は非常に人間らしい振る舞い(=ヒューマン・ビヘイビュア)ってことなんですよね。
今回特に前半から冷淡なイメージのエウレカを描写したのも、感情を知らないエウレカを再び強調させる狙いがあって、嫉妬という人間らしい部分を強調させたかったからじゃないかな、と思ったりもします。
何ていうか、第1クールではレントンと出会うことで、面白い、みたいな感情を得たエウレカが、今度は第2クールで嫉妬や負の感情を覚えるみたいな展開にならないかと期待しています。
「起」を受けて発生する「承」としてはレントンにしても、エウレカにしても狙いとしてはとても面白いなと感じます。
エウレカは今嫉妬だけじゃなくて、調子が上がらないことで焦りなんかも感じているはずだから、そういう中でエウレカが自分自身を見失っちゃう、それもレントンの影響で、みたいな展開をしつつ、第1クールではエウレカがレントンを引っ張りあげたように、第2クールのラストでは自分を見失うエウレカを同じく暴走して見失いそうになるレントンが気が付くことで、今度はエウレカの手を引っ張り挙げる、そんな展開があると個人的には嬉しいなと。
ただ個人的には「承」部分はできれば引っ張らず、きれいにまとめて欲しかったりもします。
「承」部分を引っ張ると重くなるので、11話か12話くらいでまとめて「転」に入って欲しいなぁ。
■なにげにタルホ姉さんも
嫉妬してましたね(笑)。
嫉妬というか、面白くないって感じですかね。
結局あんたはダイアンって言葉に弱いのかよ!!みたいな。
第2クールはそういう意味でこの二人にとってもダイアンとの過去が語られる「承」の部分になるんじゃないかな。
■第2クールは
やはりポイントとして、
自分の居場所、存在理由を証明したいレントンと
自分の居場所、存在理由を奪われたくないエウレカの
二人の距離感が見所なんじゃないかな。
ストーリーとしては単に「パンチャの実」を取りに行くだけなんだけど、テーマの布石としては十分練られていたんじゃないかな。
こういうところがエウレカセブンの面白さだったりしますね。
■エウレカ
麦わら帽子、かわいい・・・。
つか、ノースリーブにサンダル・・・かわいい。
でも表情は冷たいよ。
つか、それがイイよ。
何でもいいのか、自分。
#ハイ、その通りです。
エウレカセブンの構成って、一見ストーリーラインとあまり関係しないかな、みたいなところが暗示というか布石になっていたりするんで、後半に進むにしたがって「うお、そういうこと!?」みたいな発見があるのが楽しいですよね。
つか、今回ノースリーブでサンダルなエウレカが可愛いです。
■起承転結の「承」として、そしてタイトルの意味
エウレカセブンの脚本・構成は謎が先行しているように見えて、実は基本に忠実というか、小さい起承転結と大きい起承転結の組み合わせが凄く上手いと思うんですね。
そういう意味で起承転結の「起」部分にあたる第1クールはレントン少年とエウレカの出会い、そして旅立ちという部分を気持ちよく描いてくれたなと思うんです。
では「承」部分の実質第1話として、今回は大きく2つテーマみたいなのが示されたんじゃないかなと。
■レントンの成長と暴走?
「ヒューマン・ビヘイビュア」というタイトルは人間らしい振る舞いみたいな感じで訳して良いかなと思うのですが、今回のレントンなりエウレカ(ここが面白いところでもあるんですが)の反応っていうのがいかにも人間らしいってことだと思うんですね。
#そういう意味で今回出てきた人たちはみんなそうだったと思うんだけど。
その中でもレントンとエウレカの心情・葛藤が第2クールのポイントかなと思います。
あれ以来エウレカは、何故かニルヴァーシュの前に立つばかりで、触れようともしない
それでも、僕がニルヴァーシュに近付く事には反対らしく、他人を見るような目で僕を威圧する
正直ヘコむしほんのちょっとだけどムカつく
だってエウレカは僕が勝手にニルヴァーシュを動かした事に怒ってるんだろ?
僕が君より上手くニルヴァーシュを扱えたから・・・だから
何時だってエウレカの側にいたい、力になりたい
その気持ちに変わりはないよ
けどそれはずっと助手席に座ってるって事じゃないんだよ
僕にだって夢があるんだ
やりたい事だってある
それを誰かに邪魔されたくないし
口出ししてもらいたくない
僕は僕なんだ
もっとニルヴァーシュを動かしてみたい
もっともっと自分の力を試してみたい
今なら何か出来る気がするから
僕は結構レントン少年を応援してしまうんですが、何故かって言うと、自分にも思い当たる節が結構あるからなんですね。
成長過程って14歳に限らず、社会人になっても必ず訪れると思うのですが、それなりに自分に自信が付き始めたりすると、やっぱり自分の力を試してみたいと思うし、自分がやりたいと思っていたことをやってみたいと思うのは当然だと思うんですよ。
でも自分の経験から行くと、そういうときは大抵自分では出来てるつもりだったり、見えているつもりなんだけど、後から考えるとほんと見えてなかったな、よくあれで成功したな、運がよかっただけで恐ろしいな、と思うこともしばしばだったり、実際に手ひどく失敗したこともあります。
作中の意図としては、やはりレントンの成長に対して増長みたいな描写を入れてくるんじゃないかと思うんですね。
そしてそれがレントンはエウレカの力になりたいと思っているのに、結果的にエウレカとの距離を開いてしまう、みたいなそういう展開になるんじゃないかと思ってます。
また、今回のユカタンおじさんの描写にしても、もともとレントンはアドロックの息子だと言われることに辟易していて、アドロックの息子ではなくて、レントン・サーストンという一人の人間として認めて欲しいとも思っているわけで、ここらあたりが物語りの「承」としてレントンが自分と向き合うために必要な失敗・葛藤を提供していくんじゃないかな。
レントン・サーストンという存在の主張・証明みたいなことをしたい、けれどその先には・・・みたいな展開かな。
きっとホランドの最後の一言は今回だけの顛末じゃなくて、エウレカとの間に生じている(でもレントンはそのとき気が付かなかった)軋轢の始末を付けろと言っていたんでしょうね。
■嫉妬するエウレカ
やっぱりエウレカセブンって面白いなと思うところに、今回のエウレカの反応があって、コミックス第1巻を読むとエウレカは感情が異常に希薄だみたいなこと書いてるし、ゲッコーステートのメンバーからも第1話でエウレカが笑っていることに本当に驚いていたわけで、エウレカが嫉妬するって表現は非常に人間らしい振る舞い(=ヒューマン・ビヘイビュア)ってことなんですよね。
今回特に前半から冷淡なイメージのエウレカを描写したのも、感情を知らないエウレカを再び強調させる狙いがあって、嫉妬という人間らしい部分を強調させたかったからじゃないかな、と思ったりもします。
何ていうか、第1クールではレントンと出会うことで、面白い、みたいな感情を得たエウレカが、今度は第2クールで嫉妬や負の感情を覚えるみたいな展開にならないかと期待しています。
「起」を受けて発生する「承」としてはレントンにしても、エウレカにしても狙いとしてはとても面白いなと感じます。
エウレカは今嫉妬だけじゃなくて、調子が上がらないことで焦りなんかも感じているはずだから、そういう中でエウレカが自分自身を見失っちゃう、それもレントンの影響で、みたいな展開をしつつ、第1クールではエウレカがレントンを引っ張りあげたように、第2クールのラストでは自分を見失うエウレカを同じく暴走して見失いそうになるレントンが気が付くことで、今度はエウレカの手を引っ張り挙げる、そんな展開があると個人的には嬉しいなと。
ただ個人的には「承」部分はできれば引っ張らず、きれいにまとめて欲しかったりもします。
「承」部分を引っ張ると重くなるので、11話か12話くらいでまとめて「転」に入って欲しいなぁ。
■なにげにタルホ姉さんも
嫉妬してましたね(笑)。
嫉妬というか、面白くないって感じですかね。
結局あんたはダイアンって言葉に弱いのかよ!!みたいな。
第2クールはそういう意味でこの二人にとってもダイアンとの過去が語られる「承」の部分になるんじゃないかな。
■第2クールは
やはりポイントとして、
自分の居場所、存在理由を証明したいレントンと
自分の居場所、存在理由を奪われたくないエウレカの
二人の距離感が見所なんじゃないかな。
ストーリーとしては単に「パンチャの実」を取りに行くだけなんだけど、テーマの布石としては十分練られていたんじゃないかな。
こういうところがエウレカセブンの面白さだったりしますね。
■エウレカ
麦わら帽子、かわいい・・・。
つか、ノースリーブにサンダル・・・かわいい。
でも表情は冷たいよ。
つか、それがイイよ。
何でもいいのか、自分。
#ハイ、その通りです。
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交響詩篇エウレカセブン DVD第2巻 2005/8/26発売 第3話~第6話を収録 |