蒼穹のぺうげおっと

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交響詩篇 エウレカセブン 第15話「ヒューマン・ビヘイビュア」感想

2005-07-26 01:27:50 | エウレカセブン
今回は起承転結の「承」部分の始まりを描いたわけですが、これって今回のストーリーラインとは別に「承」部分を暗示するところがいくつかあったんじゃないかなと思いました。
エウレカセブンの構成って、一見ストーリーラインとあまり関係しないかな、みたいなところが暗示というか布石になっていたりするんで、後半に進むにしたがって「うお、そういうこと!?」みたいな発見があるのが楽しいですよね。

つか、今回ノースリーブでサンダルなエウレカが可愛いです。

■起承転結の「承」として、そしてタイトルの意味
エウレカセブンの脚本・構成は謎が先行しているように見えて、実は基本に忠実というか、小さい起承転結と大きい起承転結の組み合わせが凄く上手いと思うんですね。
そういう意味で起承転結の「起」部分にあたる第1クールはレントン少年とエウレカの出会い、そして旅立ちという部分を気持ちよく描いてくれたなと思うんです。

では「承」部分の実質第1話として、今回は大きく2つテーマみたいなのが示されたんじゃないかなと。

■レントンの成長と暴走?
「ヒューマン・ビヘイビュア」というタイトルは人間らしい振る舞いみたいな感じで訳して良いかなと思うのですが、今回のレントンなりエウレカ(ここが面白いところでもあるんですが)の反応っていうのがいかにも人間らしいってことだと思うんですね。
#そういう意味で今回出てきた人たちはみんなそうだったと思うんだけど。

その中でもレントンとエウレカの心情・葛藤が第2クールのポイントかなと思います。

あれ以来エウレカは、何故かニルヴァーシュの前に立つばかりで、触れようともしない
それでも、僕がニルヴァーシュに近付く事には反対らしく、他人を見るような目で僕を威圧する

正直ヘコむしほんのちょっとだけどムカつく
だってエウレカは僕が勝手にニルヴァーシュを動かした事に怒ってるんだろ?
僕が君より上手くニルヴァーシュを扱えたから・・・だから

何時だってエウレカの側にいたい、力になりたい
その気持ちに変わりはないよ
けどそれはずっと助手席に座ってるって事じゃないんだよ

僕にだって夢があるんだ
やりたい事だってある
それを誰かに邪魔されたくないし
口出ししてもらいたくない
僕は僕なんだ

もっとニルヴァーシュを動かしてみたい
もっともっと自分の力を試してみたい
今なら何か出来る気がするから



僕は結構レントン少年を応援してしまうんですが、何故かって言うと、自分にも思い当たる節が結構あるからなんですね。
成長過程って14歳に限らず、社会人になっても必ず訪れると思うのですが、それなりに自分に自信が付き始めたりすると、やっぱり自分の力を試してみたいと思うし、自分がやりたいと思っていたことをやってみたいと思うのは当然だと思うんですよ。

でも自分の経験から行くと、そういうときは大抵自分では出来てるつもりだったり、見えているつもりなんだけど、後から考えるとほんと見えてなかったな、よくあれで成功したな、運がよかっただけで恐ろしいな、と思うこともしばしばだったり、実際に手ひどく失敗したこともあります。
作中の意図としては、やはりレントンの成長に対して増長みたいな描写を入れてくるんじゃないかと思うんですね。

そしてそれがレントンはエウレカの力になりたいと思っているのに、結果的にエウレカとの距離を開いてしまう、みたいなそういう展開になるんじゃないかと思ってます。

また、今回のユカタンおじさんの描写にしても、もともとレントンはアドロックの息子だと言われることに辟易していて、アドロックの息子ではなくて、レントン・サーストンという一人の人間として認めて欲しいとも思っているわけで、ここらあたりが物語りの「承」としてレントンが自分と向き合うために必要な失敗・葛藤を提供していくんじゃないかな。
レントン・サーストンという存在の主張・証明みたいなことをしたい、けれどその先には・・・みたいな展開かな。

きっとホランドの最後の一言は今回だけの顛末じゃなくて、エウレカとの間に生じている(でもレントンはそのとき気が付かなかった)軋轢の始末を付けろと言っていたんでしょうね。

■嫉妬するエウレカ
やっぱりエウレカセブンって面白いなと思うところに、今回のエウレカの反応があって、コミックス第1巻を読むとエウレカは感情が異常に希薄だみたいなこと書いてるし、ゲッコーステートのメンバーからも第1話でエウレカが笑っていることに本当に驚いていたわけで、エウレカが嫉妬するって表現は非常に人間らしい振る舞い(=ヒューマン・ビヘイビュア)ってことなんですよね。

今回特に前半から冷淡なイメージのエウレカを描写したのも、感情を知らないエウレカを再び強調させる狙いがあって、嫉妬という人間らしい部分を強調させたかったからじゃないかな、と思ったりもします。

何ていうか、第1クールではレントンと出会うことで、面白い、みたいな感情を得たエウレカが、今度は第2クールで嫉妬や負の感情を覚えるみたいな展開にならないかと期待しています。
「起」を受けて発生する「承」としてはレントンにしても、エウレカにしても狙いとしてはとても面白いなと感じます。

エウレカは今嫉妬だけじゃなくて、調子が上がらないことで焦りなんかも感じているはずだから、そういう中でエウレカが自分自身を見失っちゃう、それもレントンの影響で、みたいな展開をしつつ、第1クールではエウレカがレントンを引っ張りあげたように、第2クールのラストでは自分を見失うエウレカを同じく暴走して見失いそうになるレントンが気が付くことで、今度はエウレカの手を引っ張り挙げる、そんな展開があると個人的には嬉しいなと。

ただ個人的には「承」部分はできれば引っ張らず、きれいにまとめて欲しかったりもします。
「承」部分を引っ張ると重くなるので、11話か12話くらいでまとめて「転」に入って欲しいなぁ。

■なにげにタルホ姉さんも
嫉妬してましたね(笑)。
嫉妬というか、面白くないって感じですかね。
結局あんたはダイアンって言葉に弱いのかよ!!みたいな。
第2クールはそういう意味でこの二人にとってもダイアンとの過去が語られる「承」の部分になるんじゃないかな。

■第2クールは
やはりポイントとして、
自分の居場所、存在理由を証明したいレントンと
自分の居場所、存在理由を奪われたくないエウレカの
二人の距離感が見所なんじゃないかな。

ストーリーとしては単に「パンチャの実」を取りに行くだけなんだけど、テーマの布石としては十分練られていたんじゃないかな。
こういうところがエウレカセブンの面白さだったりしますね。

■エウレカ
麦わら帽子、かわいい・・・。
つか、ノースリーブにサンダル・・・かわいい。
でも表情は冷たいよ。
つか、それがイイよ。
何でもいいのか、自分。
#ハイ、その通りです。


交響詩篇エウレカセブン
DVD第2巻
2005/8/26発売
第3話~第6話を収録



存在の理由 散財の理由

2005-07-26 00:44:05 | Weblog
月の満ち欠けが周期的に起こるように、それに合わせて潮の満ち引きが起こるように、「散財」という名の消費行動も「発売日」を軸に、自分の財布の中身も周期的に増減を繰り返す。
#いや、増加することはありえず、大幅に減るか、普通に減るかのどちらかしかないわけですが。

それはあたかも自然現象であり、言ってみれば不可避な現象なのであろう。
いやむしろそれは運命であり、決まった運命を享受するよりも、自身の運命は自分で切り開いていかねばなるまい。

・・・などど自分の散財行動を無理矢理正当化しようとしているだけの駄目社会人燕。です、みなさんこんにちは。

地震大丈夫でしたか?
やはり自然現象には勝てませんね。
#いや、何か微妙に間違ってる、使い方。

* * *

アマゾンで買い物をするとき、CDシングルの購入とかって微妙ですよね。
配送料ぎりぎり無料にならんやん!!みたいな。

別の注文と配送を合わせてもらうというのが手なのですが、でもやっぱり発売日とかズレると手元に届くの遅くなるし、できるなら一緒の方がイイよね、と思ってしまいます。

まあ、何でこんなことを考えているかと言うと、これが欲しいんですよ。


君は僕に似ている
2005/8/3発売
機動戦士ガンダム SEED DESTINY
第4クール EDテーマ
See-Saw




ガンダムSEED DESTINYの第4期ED「君は僕に似ている」が、か・な・り・個人的ツボに入っていて、どうも自分の中でコンプリートベストが出るまで待てなそうなんです。
今まで我慢してたけど、もう無理、みたいな。

あー、でもこれっていつ発売だっけ?と思って発売日を確認。

8月3日

・・・あれ、どこかでチェックした日だな、8月3日って。
・・・あれ、何か予約したような気がする。
・・・これだ。


DEAD SET
2005/8/3発売
蒼穹のファフナー
RIGHT OF LEFT -single program-
angela




蒼穹のファフナーの続編「RIGHT OF LEFT-single program-」のイメージソングが出るってことですぐに予約したんだった。
#アマゾンだとタイトル未定になってるけど、ジャケにしっかり「DEAD SET」って入ってますね。

ジャケは総士と(多分)蔵前ですね。
本編では本当にあっと言う間にそこからいなくなってしまう蔵前ですが、偏光グラスからチラッと見える赤い瞳が、既にフェストゥムとの同化現象を示していて、小説版の蔵前を読んでからDVD第1巻を観ると切ないですねぇ。
そういう意味で蔵前にスポットが少しでも当たるのは個人的に嬉しいかも。

つか、これって焦らされてる?
「Fly me to the sky」がイメージソングとして出て、その後に「Shangri-la」が出たように、今回もそういう構成だったらどうしよう?
いや、もちろん買うんですがね。
そこに迷いなどあろうはずもなく。

* * *

ということで、無事8月3日に発売されるシングルが2枚ということで、配送を一括にして送料もお得という、全然得してないんだけど何となく得した気分になってます。

やっぱりファフナーファンは「消耗戦」を挑まないとね(違)。

日本の夏 おお振りの夏
ならぬ
日本の夏 散財の夏
を地で行きそうな自分が怖いです。

愚かでいいのだろう
見渡す夢の痕
さよなら蒼き日々よ

な気分です。
つか、このフレーズは便利だ(えー)。