5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

海王丸を見学

2007-11-10 21:55:37 | Weblog

開港100周年の名古屋港で、それを祝う「開港祭」が11月10日に行われた。



航海訓練用帆船の「日本丸」と「海洋丸」が記念の寄港(前回から6年振り)をしているというので、それを観にガーデン埠頭へ出かける。同じところに行くのであろう子ども連れや年寄り連中で地下鉄はいっぱい。行列は駅からピアまで続いている。



帆船の大きなマストが遠くからも見える。4本マストの白い船体は、一般公開をしている「海王丸」だ。「日本丸」は伊勢湾クルーズに出ていて不在だった。艦上見学者の順を待つ列は延々と長い。結局乗船の順番が来たのは待ち始めて1時間後だったが、潮風に吹かれながら遠くのトリトンから名古屋港のパノラマを見ているだけて飽きることはなかった。それにしても、周りは子どもと年寄りばかり。どちらも時間の余っている人種なのだからしょうがない。



パンフレットによると、世界最大級の「海王丸」は2556トン、ディーゼル機関2基と4本マストの外洋船で、全長が110メートル、幅が14メートルで定員130名弱とある。乗ってみると甲板は案外狭い。マストのスペースが多いせいだろう。案内係は訓練乗船中の学生たち。高校生がおおいのだろうか、赤銅色のマッチョな海の男になりきれていない、どちらかといえば餓鬼っぽさが残る連中ばかり。それに外国人訓練生や茶髪が似合いそうな女性訓練生も混じるのは今日的といえそう。男子訓練生の帽子からズルッと長い髪の毛が出ているのはなんとも格好よくないが、一律の規制が出来にくいところは一般の高校と一緒だなあと思った。



右回りに船首から船尾に一周したら見学はおしまい。ギャレーや寝室などが見られるのかと思ったが、船内はオフリミットだった。WEBによると、この「海王丸」は後継二世船。1930年から戦争を挟んで1989年までいろいろな役割を担った一世の後を継いでの就航である。 海王丸一世に比べて大型化し、日本丸(こちらも二世)をしのぐ帆走性能を得ている。ブリッジにプラックが着けられていてわかったが、この船は国有ではなく、日本船舶振興会の寄付によって建造され、独立行政法人航海訓練所が傭船する形で運行されているとある。ナルホドね、笹川さん。



一般パンフレットに混じって海洋大学、海上技術学校といった船員養成機関の募集パンフもあった。優秀な船乗りになりたいという若い人たちが少ないのだろうか。せっかくの見学者がガキや爺婆ではものの役にはたちそうもない。名古屋港は連続日本一の貨物取り扱いだというが、船員養成施設は無いのではないか。中途半端な大学を増やすのならば、こうした専門職教育機関を設立することも考えるべきかもしれない。



帰り道に熱田神宮に立ち寄った。駅への近道だったのと、ここらでお礼参りでもと突然思い立ったからだ。ポケットの小銭を全部賽銭にして、明日のエリザベス杯の勝祈願と姉貴の白内障手術がうまくゆき、こちらの前立腺がもうすこし調子が良くなるように、欲張ってお祈りした。力んだせいか、折畳傘を帰りの名鉄電車に寄付して下車してしまった。ウッカリ。








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