5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

5%割引なら

2019-07-31 21:29:02 | 社会

コンビニで甘物を手にカウンターの前の順番を待つ。POSの背中に〈UBER〉と印刷されたシールが貼ってあるのに目が行った。今世界で流行の配車サービスだが、コンビニが取次でもするのだろうか。よくは知らぬが、日本は運輸ルールの縛りが大きいからか、個人の白タク営業は認められておらず、ウーバーなどスマホ予約による配車サービスに既存のタクシー会社が上乗りをした形態での運用らしい。

若いユーチューバーの上げた動画ブログを見ても、スマホで予約すると近隣を流しているタクシーが迎えにやってきていた。タクシー会社に直接予約電話をするのとまるで違いはなさそうだ。値段も法定のタクシー料金+迎え料金だというから、安さとスピードが売りのウーバーのサービス特性は発揮されていないようだ。いったい何社の在名タクシーがウーバー契約をしているのだろう。

それでも、海外出張など外国の都市を旅する日本人たちが現地のUBERなど配車サービスの便利さに慣れてくれば、日本国内にも同一のサービスを望む機運は膨らむのかもしれない。特に来年はオリンピック・イヤー。外国人旅行者のディマンドは高いのだろう。

さて、そんな配車サービスの話題を、昨日の中日夕刊「世界の街海外リポート」でワシントン特派員が提供してくれた。題して「データは遅れず活用」。

出張の帰りに彼がDCの空港から呼んだのが「リフト」という配車サービス。最初は「三分でピックアップ」のはずだったが、予約した後で表示が「到着まで15分」と切り替わった。それなら、「すぐに拾えるタクシーを」と断ろうと電話をすると「解約は難しい」という。結局、迎えに現れたコロンビア人の運転手に送ってもらった。

自宅に着いてやれやれというときにリフトから「お待たせして申し訳ない」と通知が来て「次回利用の際には5%割引で」というオマケ付き。利用客の不満を和らげるソフト・マーケティング手法だ。

ちょっとイラっとしたこともあって次回はウーバーを使おうと思っていた矢先だったが、機先を制せられたカタチだ。「5%割引ありなら」次回もリフトを使おうと気持ちが変わったというから現金なものだ。

しかし、これもスマホを通じて待ち時間などのデータを徹底的に常時管理しているからこそ出来る現代の利用者繫ぎ留め策。「デジタルデータが価値を生む時代だ」ということを実感したと特派員氏は納得の体である。

冒頭のコンビニでは有人レジに並ぶのが当たり前だと思っていたのだが、一か所だけ「無人レジ」になっていて女学生がスラリと電子会計を済ませて出て行った。こちらはまた前の客の後ろで順番待ちだ。




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