LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

違い棚にウィロープレート

2010-12-14 09:27:13 | インテリア
ミスマッチを承知でイームズの椅子を導入したことで、
和洋折衷になってしまった座敷の違い棚に
ウィローパターンのプレートを飾ることにしました。



ウィローパターンは、中国の焼き物に憧れてデザインを模したお皿で、
もともとはイギリスで造られました。
伝統のパターンでありながら、ずっと作り継がれているデザインであり
コレクターの間では人気のコレクティブルです。



アンティークのウィロープレートには、イギリス製のイングリッシュウィローと、日本製のジャパニーズウィローがあります。

違い棚の右の、大と小がイギリス製、中が日本製ですが
パッと見、違いはわかりません。
棚の左のウィロープレートは、和っぽいデザインでむしろこちらのほうがレアです。



こちらは、オーバルのプレートのみ日本製で、あとはイギリスのウィロープレートです。
骨董市などで見つけては買い、集めたものです。

ウィロープレートは、和、洋、華どの料理にも合うお皿だと思っています。
洋皿でありながら、パターンのデザインソースは東洋であるわけですから、
当然と言えば当然ですね。

重宝しながら、ガンガン普段使いしているウィローパターンのお皿を全て飾って、
和、洋、華が折衷になった違い棚の様子でした。

書院造りとイームズ

2010-12-12 18:50:57 | イームズ
実家の離れ座敷の二間をもらって、借り住まい中です。

昭和9年に増築された、典型的書院造りの8畳と6畳の二部屋です。
この部屋に、イームズの椅子を置いたものかどうか、
迷ったあげく、ミスマッチを承知で置くことにしました。



開梱できなかったダンボールを積み上げたのを隠すように、屏風を立てたのですが、
かえってそのトラディショナルさがミスマッチとなって、イームズを引き立ているかのようです。



屏風で隠れている奥には、床の間と、付書院という障子の出窓部分があります。
破れた障子のところには、鐘がぶらさがっていて鐘を鳴らす竿が立てかけられています。
子供のころ、この鐘を鳴らして、よく怒られました。

よりミスマッチさを醸し出すよう、小さな箱火鉢を脇に据えました。



火鉢は、もちろん飾りで置いているだけで、暖をとるためではありません。
暖房は小さなファンヒーター1台のみなので、だだっ広い部屋は底冷え状態です。
昔の座敷というのは、どこまでも夏向きに作られているのですね・・・。
人工的な現代生活の快適さとは無縁な、自然冷房のきいたこの部屋で、
ダウンを着こんで、針仕事などしている次第です。

部屋のコーナーの様子は、続けてご紹介します。


灰皿と桃の関係

2010-12-11 07:49:26 | 骨董
蔵から懐かしい灰皿が出てきました。

桃の形をした古い灰皿です。
(下に敷いているのは、やはり蔵から出てきた更紗の裂です。)



祖父が使ったあと、父も使っていたものです。
二人ともヘビースモーカーでした。

子供のころ、灰皿がなぜ桃の形なのか、気にもとめずにいました。
そのくらい見慣れていた灰皿です。

今見ると、すごくいいデザインだと思います。
桃の葉が折れて、マッチのホルダーになっているところが
何とも粋で洒落ています。
せっかくなので、コンビニでマッチを買ってきて
ホルダーにセットしてみようと思いました。

箱入りの燐寸(マッチ)ラベルと言えば、
”桃”と“燕”が有名です。
2大メジャーデザインラベルのうちの、私は「桃派」です。

ホルダーは、マッチのサイズにピッタリでした。
ホルダーにセットして、ハタと気付きました。
もしかしてこの桃の形は、代表的マッチラベルのデザインに合わせたものだったのでは・・・。
灰皿と桃の関係が明らかになりました。

こういう、パロディーのようなユーモラスな感覚が好きです。
それにしても、煙草を吸わない人間なので、
灰皿と桃の関係を、目で楽しむしかないんですがね。


蔵から出たガラクタ

2010-12-10 08:22:01 | Weblog
蔵をそうじしていたら、道具の引き出しから昔のガラクタがでてきました。

これは、何でしょうか。
えらくラスティックだな~。



通気用の金網か何かだと思うんですけど、
デザインが気に入ったので、捨てないでとっておくことにしました。

釘箱に、大小の釘がドッサリ入ったものが出てきました。



古い道具を直すのに、新しい釘だとピカピカしてイカさないので、
古い釘は貴重です。
ラスティックさに感謝。
やはり、捨てるわけにはいきません。

空にした釘箱に入っているのは、古いフック類。



見たこともない小さな陶器のフックもありました。
何かに使えないかな。
やっぱりこれもとっておこうっと。

気になる道具類。



滑車やら、やっとこ、コテ、T字型の杭のようなもの、
小さなシャベルは、”せんば”といっていろりで使うものなのだそうです。

いろんな形のフック。



ネズミ捕りと錠前、油さし。



陶器のガイシとタイル。



小さいタイルは、筆置きにして使うことにします。

喜兵衛じいさんの焼きゴテが出てきました。



「キ(カッコ)田中」というのと、「田中喜」の2種類ありました。

使うあてのある物も無い物も、古くてどこかかわいいガラクタを
捨てないで、分類して全てとっておくことにしました。




蔵のそうじ

2010-12-09 07:18:13 | Weblog
一週間かかって、蔵を掃除しました。

私の実家は、築180年ほどの典型的飛騨高山の町屋で、
5代にわたって住み継がれた古い家です。
蔵には昔の道具やら調度品が収まっているのですが、
長年の埃がたまって、その掃除はそれは大変でした。
なにしろ、20年以上まともに拭き掃除などしたことが無いというのですから。

掃除が完了した蔵の1階の様子。



埃で真っ白だった床が、磨いたら黒光りしたいい色になりました。

二階に上がる階段のコーナーに、画集をまとめて置きました。
壁には、父のスケッチを飾りました。
絵の横にある長い竿のような道具は、量りです。
昔、小作の方たちが採れた米を持って集まり、
この蔵でお米を量ったのだとか。



古いものと今のものがゴッチャになって押し込んであったのを、
分類して棚に収め直しました。

こちらの部屋には、昔の道具類をしまいました。



今でも十分使える道具類です。
ざる類は、漬け物作りのときには大活躍します。



米櫃がいくつもありました。
かつては、これらを全部使うほど、たくさんの人の出入りがあったようです。
見たこともないほど大きいすり鉢。
陶器の鉢は、兜鉢といってお惣菜を盛る普段使いの器です。

こちらは、父の版木と額、書籍のほか今のものを収納した部屋。



いい感じにスッキリした文庫蔵になりました。

こうして蔵の1階は、道具類、父の作品類、文庫類と
現行の物すべて、グルーピングした状態に収まりました。

蔵の2階には、着物や布類、屏風や掛け軸などの紙類、ハレのときに使う食器、お膳など
お茶の道具、その他調度品がしまわれています。

調度品や器は、すべて箱に入り墨の字で名が入れられ
中に何が入っているかが一目瞭然になっています。



箱に書かれた、”田中喜兵衛”というのは私のひいお爺さんにあたる人の名です。



カギカッコにカタカナの「キ」と田中の文字の焼き印が押されています。

箱と木製の道具には、ことごとく”喜兵衛”の名入りです。
私のひいお爺さんは、相当の物持ちであり、骨董趣味のある人物でした。
私たち家族は、“喜兵衛”さんの器を大切に管理し、今も使っています。
特に正月料理は、古い器なしでは成立しないと言っていいくらいです。

きれいになって、蔵が昔の様子を取り戻しました。
直系の女子として、なかなかの偉業を成し遂げたかな、と思っています。

栴檀をふんだんに

2010-12-07 08:38:59 | フラワーアレンジメント
佐原のカフェ”しえと”さんに、「栴檀」(せんだん)を生けて参りました。



この時期、花屋さんにはチラチラ実ものの枝が入荷しますが、
「栴檀」を見たのは初めてでした。

「なんてかっこいい枝なんだろう。」と、一目惚れし、
ぜひとも、”しえと”に大きく生けたくて
独占買いしてしまい、仙川から千葉まで
担いで持って行きました。

「栴檀は双葉より芳し。」という格言があります。
香木は、芽生えた時からすでによい香りを放つ、というところから
才知の優れた人は、幼少のときからすでに並はずれた素質を表わすことのたとえなのだそうです。
栴檀は白檀の異名です。

実のたわわな様子がビジュアル的に気に入り、
衝動買いしたこの枝が、かの有名な香木だったとは、知りませんでした。
そう言われてみれば、生木の状態でも芳しい香りがしたような・・・。

香りも姿も、どことなく高貴な雰囲気の枝でした。




北欧とヨーロッパの雑貨

2010-12-04 09:32:49 | 雑貨
立見建設さんのおうちには、数脚の北欧の椅子が入っていました。
熱心な北欧通でいらっしゃる立見さんは、お会いするたびに
いい北欧家具を一脚また一脚と買い集めていらっしゃるのです。

2人掛けのソファーはデンマーク製の70年~80年代のもの。
前橋の"Klart"さんで見つけたのだとか。

家具に合わせて、これはぜひとも北欧のヴィンテージ雑貨を導入しなくては
と決めて、あれこれ探し、選んだのがGUSTVSBERG(グスタフスベリ)のマグカップです。



バックプリントを記念撮影しました。
すこしボケてしまいましたが、"JASMIN”"とあるのがシリーズ名だと思われます。



カップが一客だと淋しいと思い、プレートを一枚合わせました。



こちらは、国はわからないのですがおそらく北ヨーロッパのものと思われる
アンティークのお皿です。

マグカップとプレートは、別々のお店でみつけたのですが、
プリントの感じが合っているのと、何よりブルーの色が同じだったので
組み合わせることにしたのです。

たぶん同じくらいの年代に作られたものだと推測します。



ダイニングには、ハンガリーのリネンを合わせました。
これもまた、アンティークです。

テーブルウェアーはイラン ラレイジャンのものです。

北欧の一客のマグカップをはじめとして、
ヨーロッパの古いもの、量産では出ない味を持ったものを取りそろえ、
全体のバランスが自然に見えるよう心がけたお仕事でした。

スキップフロアーのおうち

2010-12-03 06:55:55 | インテリア
11月の初め頃、立見建設さんの手掛ける新しいシリーズのおうち"Bino"の
スタイリングをして参りました。

立見建設さんとは、以前に"INOMA"のスタイリングもお手伝いさせていただきました。
(サイトのトップページに、永井がモデルとして登場しておりますので、ぜひご覧ください。)
今回の"Bino"は、スキップフロアーに作られており、敷地を有効活用して
延べ床面積を大きく使うという考え方の、大変賢い設計です。

こちらがキッチン側から眺めたリビングダイニング。



天井が高いからでしょうか、不思議ですね、実際の広さより広く感じられます。

すこしカントリー的にしたかったので、
ウェビングテープとハイバックの感じがシェーカー家具のようなイメージの
Wise Wiseの椅子を導入することにしました。



テーブルも、同シリーズのもの。
脚のろくろの感じがカントリーっぽくて、これもまたいいな、と思いました。
立見専務が見つけて下さった、重りでもって高さが調節できる
ガラスのシェードのペンダントも懐かしい感じで、
よりカントリーっぽさを出すのに一役買っています。

リビングには、コンパクトな2人掛けの北欧のヴィンテージ家具を置きました。
テーブルも同じく古いものです。
より家具が映えるよう、アンティークのキリムを敷きました。



三層になったスキップフロアーの最上階との境が手すりになっています。



こちらのお部屋は床座のリビングにすることにしました。



もともと商談用に使っていらっしゃった“飛騨産業”の「森のことば」のダイニングテーブルの
脚だけを買って交換して、座卓に早変わり。
家具代を節約するのにひねり出したウラ技です。

W2000の大きなテーブルに、インドのワイヤーバスケットと
高山の朝市で買って持っていったおもちゃかぼちゃを盛りました。
それでもさみしかったので、ガラスのキャンドルホルダーを
シンメトリーに置きました。

大きなテーブルのある贅沢なセカンドリビングです。

リビングから望むリビングダイニングの様子がこちら。



高い天井と、三方が窓になって光を存分に取り込むことに成功した
広々とした明るい大空間です。

カフェのような

2010-12-01 07:51:10 | インテリア
今回スタイリングした光と風設計社さんのおうちは、
ディテールがカフェのような印象の、しゃれた空間に仕上がっていました。

こちらはパントリーです。



むやみに全面を棚にするのでなく、
カフェのカウンターようにスカスカに作られているのです。
このカウンターのような棚に食品を置いたりする以外に、色々な使い方もできそうな
フレキシブルでフリーなパントリーです。

ほんと、カフェみたいです。

こちらは、玄関からダイニングを見たところです。



一般家庭には珍しい、ガラス戸をはめた玄関ホールは、
やっぱりカフェのようです。

こちらは、ダイニングから見たところ。



ダイニング側から、帰ってきた家族のようすをガラス越しに見ることができます。

イメージはカフェのようにおしゃれでありながら
使い勝手は現実を考慮しているところが、
実に気が利いています。

このあたりが、光と風設計社さんのおうちの人気の理由なのかな、と思いました。