LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

飛騨高山 雛まつり

2011-02-26 10:27:18 | Weblog
「飛騨高山 雛まつり」の開催にあたって、
「高山市文化伝承館」では、民間の方からの貸し出しによる
お雛さまの展示がなされます。





我が家に古くから受け継がれるお雛様をお披露目して参りました。



ひい爺さん「田中喜平」の代から、ずっと大切にしているお雛さまで、
200年以上は経っていると思われるものです。




翁と媼の人形に、小さな亀もいます。



手には、箒と熊手を持っています。



五人の官女とともに、もう一人女官がいます。



犬の「ちん」を連れています。
しなを作ったような立ち姿に、妖艶ささえ漂っています。
珍しさゆえ、本展示の「目玉」といってもいいかもしれません。

飛騨地方は春の訪れが遅いため、一月遅れの四月三日が雛まつりです。
「飛騨高山 雛まつり」は第13回目となり、
市内80か所以上の一般施設、観光施設で
雛人形の展示が行われます。

展示は四月三日まで見ることができます。

古いお雛さま

2011-02-25 08:28:50 | インテリア
この時期、高山市内のあちこちで、
お雛さまが飾られているのを見ることができます。

飛騨産業のショルーム「飛騨の家具館」には、
毎年古いお雛様が飾られます。



このお雛様、実はかつて私が飛騨産業さんのスタリストをしていた時に、
平和島の骨董市で見つけて買わせていただいた、懐かしいお雛様です。

飛騨産業さんには2001年から2006年までお仕事させていただきました。
当時、相当の骨董をバイイングしましたが、
それらは今も大切にディスプレーしただいているのを、うれしく思います。

もうかれこれ10年も前のことになってしまったんですね・・・。

こちらは、上一之町の「老田酒造店」内に飾られたお雛様。



「老田酒造店」さんには、「蔵小路」という名で、
蔵内に五つのショップと、「Cafe 青」が入っています。

お雛さまは、「cafe青」の入り口の囲炉裏傍の座敷に飾られています。



同じ座敷の箪笥の上にもお雛さまが三組。



箱に入った、「流し雛」と、こぶし大の小さな「土雛」。
どちらも古いものです。

今に残っている骨董のお雛様というのは、
きっと虫に食われないように、大切に扱われ、保存されていたに違いありません。

昔のものをずっと大切にすることは、
よき時代の暮らしを慈しむことに等しいと思います。

明日26日は、我が家に古くからあるとっておきの珍しいお雛様を
「伝承館」さんにお貸出しするため、展示に行くことになっています。

その様子は、また明日ご報告します。




やま柿

2011-02-23 08:52:06 | おやつ
高山市 石浦町の「山柿庵」の和菓子「やま柿」を頂きました。



可愛い包みを開けると、



干し柿の入ったお菓子が。

品のいい甘さの、小さな一口サイズのお菓子なので、
一個二個と食べてしまいました。

食べ終わって気がついたのですが、
包み紙が柿のイラストになっていました。

ほら、このとうり。



柿の絵を生かして、折り紙してみました。



「鶴」を折ったのは母、「角こう箱」は私が折りました。

お雛さまと一緒に飾ろうかと思います。


お伽や

2011-02-21 08:52:03 | 骨董
「お伽や」さんは、古い着物や布を扱うお店です。

小紋の古い更紗や、柄の大きい布団更紗のいいのが見つかるので
ちょくちょくのぞかせていただいています。



ひっそりとした佇まいの店構え。
入り口の脇に子供の着物が掛けられていました。



ウィンドウには、招き猫や福助の置き物が並んでいます。

画像の感じからもお判りかと思いますが、
小さな小さなお店です。

藍の立湧(たてわく)文様の暖簾がかかった入り口。



お店の中は「撮影お断り。」ということで、お見せできませんが、
積み上げられた布、また布でいっぱいの店内。

「こんな布を探しています。」と尋ねると、布の山のなかから、
「こんなのはどう。」と出して下さいます。

山の様な布の中の、どこに何があるかは、
おかみさんの頭の中に、ちゃ~んと入っているようです。

古い帯を探していた私の目にとまったのがこちら。



松と桐の文様の帯を買いました。
こういったいい柄は、「最近はめっきり見つからなくなった。」とおっしゃるおかみさん。
と言いつつ、目利きでいらっしゃるおかみさんは、
せり市で必ずいいものを仕入れていらっしゃいます。

買った帯は、掛け軸の代わりにして床の間に垂らしたり
テーブルランナーにしても使えます。

インテリアが、グッと素敵になること間違いなしの、
魔法のような力を持った、古い帯です。


ふすまのプチリフォーム

2011-02-19 10:28:28 | インテリア
ふすまに所どころシミができていたのを気にしていた母の依頼を受け、
部分的に布を貼って、表具屋さんよろしくふすまをプチリフォームしてみました。

表具のテクニックは、まったく知らないので
カルトナージュの手法でトライしてみました。



古い和更紗の裂に、和紙で裏打ちしてから
好きな大きさにカットして糊で貼りました。

取っ手は、一旦外して
布を貼ってから付け直します。



可愛い小紋の裂を3種類使って。

小豆茶の裂は、あじろのような模様、



こちらは、千鳥模様です。



こういった柄の小紋の更紗は、男物の襦袢だったものです。

柄が小さいので、何種類かパッチワークのように合わせても、
しっくり合う、使いやすい柄です。

ふすまが可愛くなって、喜ぶ母。

プチリフォームで、プチ親孝行でした。

カルトナージュのソーイングボックス

2011-02-18 08:45:25 | BOX
ソーイングボックスを作りました。

2段式、ハンドル付きです。



蓋が開きます。



子供のころ、おばあちゃんからもらった
フェルトのピンクッションを入れました。

もう片方の蓋を開けると、



糸がたくさん入るようになっています。

段になった上の箱をスライドすると、



裁ちばさみなど長い物が入れられます。

スライド構造の箱を作ったのは、これが初めてでしたが
狂いなくスライド成功です。



取っ手とスライド部分、合わせて18個のボタンを使いました。

使った生地は、ずっと前に下北沢の生地屋さんで買ったものです。
デッドストック並みに古い布を扱っていたのですが、
今はもうなくなってしまったお店です。

パッチワーク風の柄が気に入り、かつてスカートにしていました。
スカートをほどいて大切にしまってあった布が
このたびレトロな感じのソーイングボックスに生まれ変わりました。

山岸写真館

2011-02-15 09:28:32 | Weblog
えび坂を登り切り、右に曲がって城山に向かう途中の
なだらかな坂の右手に「山岸写真館」があります。

「山岸写真館」は、明治時代に建てられたと思われる「疑洋式建築」です。
「疑洋式建築」とは、日本の大工さんが西洋の建築を見よう見まねでつくった建物です。

高山市内には、何軒かの「疑洋式」の建築物が残っています。



「山岸写真館」は、現在は営業はしていませんが、
写真館の字のレリーフはそのまま。
旧漢字で、右から読むようになってます。



扉のガラスは新しくはめ込まれたのかもしれませんが、
扉の上のガラスは、そのテクスチャーの感じから、
昔のままだと思われます。



外壁のレリーフと、模様が、
別の色で塗り分けられているのがアクセントになっています。

手入れが行き届いている外観の美しさに驚きます。
と同時に、内装はどうなっているんだろう、
昔のままなんだろうか、と気になって仕方ない私です。

えび坂界隈の骨董屋

2011-02-14 09:06:51 | 骨董
えび坂界隈には、何軒か骨董屋があります。

探し物があったので、骨董屋をはしごして歩きました。

えび坂の上の醤油屋の向かいにある「しら政」。



いい物がある店なので、ひやかしで入るのは気が引ける敷居の高い店ではありますが、
「こういう物を探しています。」と言えば、ご主人はきさくに相談に乗って下さいます。



高額な焼き物はさておいて、

七つ組の「切り溜め」を見つけました。
数は揃っているし、コンディションも良しです。



値段だけチェックしてもう一軒の店へ。

こちらはえび坂下の「ゑま庄」。



「渋草焼」のお皿や、



徳利など。

買える値段のものもあります。



私のオススメは、こちらのガラスシェードです。



乳白色以外に、グリーンやブルーのきれいな色の物もありました。

和にも、カントリーにも合います。

最近数が減って、あまり見かけなくなったのがこちらのガラス器。



このドームの様な形のガラス器、何だと思いますか。

これ「蠅取り」なんですよ。
水を入れて蠅を誘い込むという、単純ですが確実な仕掛けになってます。

結局この日は目的のものは見つからなかったのですが、
目的以外に、欲しいなと思うものをいくつか見つけてしまいました。

高山には他にも骨董屋がたくさんあります。

これからも、ときどきオススメ骨董をご紹介しますね。



えび坂の上の醤油屋さん

2011-02-12 09:13:15 | Weblog
えび坂を登り切ったところに、
昔からの醤油屋さんがあります。



店の屋号を示はずの看板には「味噌」「溜り」、そして「丸印と五」の紋があるだけ。



のれんにも「丸印と五」の紋と、「ゑび坂辻」「みそ屋」とあるだけです。
母曰く、通称「まるご」の名で呼ばれたり、氏が後藤さんなので「ごとう醤油」と呼ばれているそうで
はっきりとした店名は「知らない。」とのことです。

トレードマークの「丸印と五」のラベルの醤油が何種類も。



味噌も売っています。



味噌は量り売りもしています。



事務所の入り口に、電話番号の札がかかっていましたが、
「1,307番」とは、一体いつのものでしょうかね。

昔のボトルがディスプレーされていました。



容器がペットボトルになった今も、このトレードマークは変わっていません。

店内に火鉢が一つありました。



冬の長い高山。
寒い日には、火がやんわりと土間を温めてくれます。

天井をふと見ると、なにやら突起が。



どうやら二階には掘りごたつがあるようですね。

商売は、醤油と味噌一筋に、
暮らしは、昔ながらに。

こういうお店があるのを、なんだか嬉しく思います。

あっ、肝心の醤油の味ですが、
一度使ったら他の醤油が使えなくなる美味しさですよ。

えび坂の 電気の下の おかめ石

2011-02-11 10:18:39 | Weblog
だんだんと暖かくなり、積もった雪が解け始めています。

「えび坂」界隈を散歩しました。

両脇が風情のある石垣になった、この坂が「えび坂」です。



だれが詠んだのか、この坂のことをうたった川柳のような一句があります。

「えび坂の 電気の下の おかめ石」



電灯の下をたどると、石垣の石の一つが、
「おかめ」そっくりの形をしているのがお判りでしょうか。

こちらが、その「おかめ石」です。



「おかめ石」が、いつそう名付けられたのか、
川柳のような句が、いつ誰によって詠まれたのかは、定かではありません。

母の子供のころから、「おかめ石」はあったんだそうです。

母の推察によると、高山市に電気が通った頃に違いないから
「大正時代あたりなんじゃないの。」、
またあるいは、もっと前の「明治時代かもしれんな。」というのですが・・・。

かなり、曖昧です。

「おかめ石」は、高山市民であれば知らない人はいない
と言っていいほど、人々に親しまれている名物なのです。

えび坂界隈の様子の続きは、明日も書きます。