LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

白いボックス

2010-11-30 09:35:15 | インテリア
前回に引き続き、光と風設計社さんのおうちをご紹介します。

広々したリビングダイニングから和室へと向かう壁には、
白いボックスが作られていました。



床から天井まで、壁全面がこのようにたっぷりとした収納になっているのです。
ずいぶんたくさん物が入りそうです。

実際に使うときには、本などをギッシリ入れるのもいいだろうし、
ところどころ気に入った雑貨をスッキリ飾るのにも適した棚です。
ギッシリとスッキリでメリハリのある収納ができそうです。

撮影のためにボックスの一つに、花をあしらってみました。



何かに使おうと思って持っていた、インドのアイアンのフレーム2個を置いて、
牛乳瓶のようなガラスボトルに花を生けました。

ギャラリーのような飾り方が似合うのも、
ニュートラルなデザインの白いボックスのおかげです。

小さなダイニング

2010-11-29 08:34:44 | インテリア
11月もあと残すところわずかとなってしまいました。
高山に戻ってきて、今日で1カ月と2週間経ちました。
この6週間の間に、仕事で東京に10日間滞在していたので
4分の一は東京暮らししていたことになります。

レギュラーにお仕事させていただいている、
甲府の光と風設計社さんのおうちをスタイリングして参りました。

大きな窓をとったリビングダイニング空間です。



ダイニングテーブルはW1600と小さめです。
テーブルを小さくすることで、キッチンカウンター前を回遊することができ、
キッチンからの導線に充分の余裕があります。

部屋が広くても、家具を置けるだけ置いてしまうと
空間が狭められ、通路となる空間まで圧迫してしまいがちです。
このように、空間を充分残すために、ダイニングテーブルを小さく抑えたのは
大正解だったと思います。

大きな窓の隣には、テレビを置くことのできるスペースが
ちゃんと確保してあります。



テレビの上の空間には、飾り棚が二つ設けてありました。



反対側の壁には、カウンター式のボードと
ニッチが二つ作られています。

ボードを腰ぐらいの高さまでに抑え、なおかつ奥行きを浅く取っているので
部屋を狭めることなく収納を確保しています。

ニッチにはダウンライトが仕込まれています。



ブルガリアの陶器のつぼと、BOVRILのびんを飾りました。
びんといっしょに、手作りのリースを飾りました。
リースの材料は、庭で採ったヘクソカズラです。

夕食の撮影のために準備した料理は、
スモークチキンとトマトのパスタースープ。



アンティークのテーブルの質感を隠したくなかったので、
ランチョンマットを敷かずにテーブルセットしました。

小さなテーブルと、大きな窓のある
広々とした、気持ちのいいリビングダイニングになりました。


赤かぶの漬け物

2010-11-27 21:12:58 | Weblog
冬の高山が好きです。

飛騨の四季の中で、私が冬を一番好きな理由の一つは、
漬け物がおいしいから、といってもいいと思います。

高山の代表的な漬け物といえば、なんといっても「赤かぶの漬け物」です。
赤かぶを買いに、朝市に行きました。

こちらが陣屋前の朝市の様子。



採れたての野菜が並ぶので、新鮮そのものです。

ありました、赤かぶが。



漬物用の野菜は、スーパーではなく朝市で買うのに限ります。

母が、葉無しの赤かぶを8キロ買いました。



蕪のほかに5種類の材料を入れて作る漬け物は「品漬け」(しなづけ)といって、
高山の家庭のみで漬けられる、特徴的な赤かぶの漬け物です。
おばあちゃんから受け継いだ漬け方で、毎年漬けている「品漬け」に入れる
蕪以外の材料をご紹介します。

こちらは、「きくいも」です。



ぱっと見、生姜に似ていますが、芋です。
花が菊のようなので、この名がつけられています。
飛騨では漬け物専用の芋で、シャリシャリした食感が
意外に漬け物にバッチリなのです。

こちらは、「ねずみ茸」と「あか茸」という、きのこです。



漬け物にきのこを入れるなんて、とお思いになるかもしれませんが、
「品漬け」には欠かせないのが、このきのこなんです。
9月に採れたきのこを、塩漬けにしておいて、いっしょに漬け込みます。

そしてこちらが、キュウリと小なす。



夏に採れたのを、やはり塩漬けにして保存しておいたものです。

材料をすべて一口大の大きさにします。
8キロの赤かぶを切るのは、結構大変です。



母は、毎年この仕事を一人でしていたのですが、
今年は私も手伝いがてら、漬け物の漬け方を伝授してもらいました。

母の場合、漬けておいたきのこ、キュウリ、小なすの塩けだけで、
他にはまったく塩を入れないんだとか。

5種類の品々を混ぜ込んだ様子がこちら。



やがて赤かぶから真っ赤な色が出てきて、
全体がきれいな赤い漬け物になります。

一ヶ月間漬けこんで、正月が食べ頃。
七人家族の我が家では、一月のうちに一樽全部の品漬けを空にしてしまいます。

今から漬け物ができるのを、全員楽しみにしています。

雪つり

2010-11-26 09:56:39 | Weblog
この時期、飛騨高山のいたるところで、「雪つり」を見ることができます。

豪雪地域である高山は、毎年1m以上の積雪となります。
雪の重さで枝が折れないように、綱で吊って枝を守るのが「雪つり」です。

陣屋前の松に雪つりが施された様子。



陣屋の門をくぐったところにも、このように雪つりが。



こちらは、雪つり作業をしているところです。



高山市では、30か所、50本の松の木に雪つりをするのだとか。



造園業の職人さんが高所作業車で、一本一本丁寧に綱を結び付けています。



飛騨高山の冬の風物詩として有名な「雪つり」は、
その美しい姿で、人々の目を楽しませています。


蕎麦粉のガレット

2010-11-24 08:38:42 | Weblog
以前にブログでご紹介した「そば処すごう」で買い求めた
新蕎麦の蕎麦粉を使って、母がガレットを焼いてくれました。



母に教わったガレットの作り方は、蕎麦粉100%に
水とミルクを半々にして溶いた生地をフライパンで焼くだけというシンプルなもの。
フィリングは、ベーコンエッグ。トマトソースをたっぷりかけていただきます。

母が旅行で行った、コートダジュールの鷲の巣村で昼ごはんに食べたのが、
きのことベーコンの入った蕎麦粉のガレットだったそうです。
蕎麦の風味とベーコンというのは相性がいいように思います。

前日に畑で摘んだルッコラと生ハムで、サラダを作って添えました。

地元の蕎麦粉と、やはり地の卵、そして自家製の野菜は
完璧なオーガニックです。
ネタはドメスティックでありながら、おフランス風のレシピで、
おしゃれ&ヘルシーなライトミールなのでありました。




9坪の畑

2010-11-23 09:47:06 | ガーデニング
家から歩いてすぐの場所に、母の畑があります。
9坪ほどの小さなこの畑で、母は野菜やハーブを栽培しています。

こちらが畑の様子。



奥が白菜、手前が蕪です。



今まさに、お漬物のシーズンなので、
収穫してすぐに漬けて、3日後には食卓に出てくる旬野菜です。

ねぎは小さいけれど甘みたっぷりです。



こちらは、ニンニク。
来年の6月に収穫します。



サニーレタスも、いい感じに色付いていました。



ハーブも育てています。

こちらは、コリアンダー(パクチー)です。



エスニック料理に大活躍しています。

大好きなルッコラは、こぼれ種で増えてこのとうり。
食べ放題です。



パセリもどんどん増えました。



こちらは、さやえんどうを越冬させるのに
マルチングしたところです。



来年の春には、可愛い花が咲き美味しいさやが採れるのが楽しみです。

こちらは、アスパラです。



やはり、春が待ちどうしい野菜です。

ルッコラを食べる分だけ摘みました。



生ハムといっしょに、サラダにして食べようと思います。

ボージョレヌーボーを頂きました。

2010-11-19 08:41:23 | Weblog
昨日は、ボージョレヌーボーの解禁日。
夕食に、ボージョレヌーボーを頂きました。



「花」がテーマの、可愛いラベルです。

良く冷やして飲むのが、ヌーボーの正しい飲み方なんだとか。
大人4人であっという間に、ボトルを開けてしまいました。

ワインに合わせて弟が作ってくれたのは、
牛の頬肉と、天然なめこのスープです。



「うわ、デカッ。」
スープーンから、はみ出しそうな大きいなめこです。



2本目に頂いたボージョレヌーボーがこちら。



なんでも、かのロマネコンティと同じ畑で採れた種で仕込んだ
高級なワインだとか。

ミモレットと白ソーセージとともに、
大変美味しく頂きました。

家族が大人数って、いいな~と
こういう時に思います。

キッチンに色々ぶら下げて

2010-11-18 08:22:54 | インテリア
キッチンに関しては、見せる収納が好きです。

その理由は、どこに何があるかが一目瞭然であるから、
お気に入りのキッチンツールをしまっておきたくないから、
そして何より、いろんなものをぶら下げながらひしめかせるのが
ヴィジュアル的に好きだからです。

母のキッチンにもぶら下げ技を取り入れました。



畑で採れた野菜などを一時的に入れておくのに必要な、
大小様々のかごがあちこちにゴロゴロ転がっていたので、
突っ張り棒とSカンで一か所にぶら下げました。

「ぶら下げ収納」は、言ってみれば「空中収納」なので、
床面積を狭めることなく、物を収納するという効率のいい方法です。

「カラーパープル」という映画の中に、大好きなシーンがあります。
主人公の黒人の女性が、意にそわない結婚をするのですが、
嫁ぎ先の生活環境、特にキッチンは、荒れ放題で劣悪な環境です。
結婚生活のスタートは、キッチンを大急ぎで掃除することから始まります。
なぜって、その日から食事を作らなくてはいけないのですから。
彼女の手によってキッチンは、またたくまにきれいになります。
鍋からは湯気が立ち上り、美味しそうな匂いまでしてきそうなあるシーンで、
主人公が滑車に付けたひもを引っ張ると、上の方にぶら下がっていた道具が
スルスルと降りてくるという場面がありました。

滑車を使ったぶら下げ収納は、まだやったことが無い
しかし、いつかやってみたい憧れの収納方法です。

食器棚の袖に、端材とワインのコルクで手作りしたフックハンガーを取り付けました。



畑で採れるハーブを干しておく場所が必要だという、母の要望がかなえられました。



小さなほうきや刷毛は、ぶら下げておくのに限ります。
鍵は、鍵専用のフックに一列にかけておくと、便利この上ありません。

買い物バッグなどの袋物は、梯子のような木製ツールにSカンでぶら下げておきます。
こちらのブルーのバスクストライプの袋は、
洗濯バサミを入れる袋で、手作りです。



山で採ってきた蔓で作った、リースなどのシーズナルアイテムも
Sカンでぶら下げてます。



私は、Sカンが大好きです。

東京から引っ越してくるとき、自宅と仕事場で使っていたSカンの数を数えたら、
200個以上ありました。
私は、200以上のアイテムを、ぶら下げていたのです。
自慢というわけではないのですが、世の中に私ほどのSカン愛好家はいないんじゃないかと思っています。

キッチンの壁と穴隠し

2010-11-17 08:08:55 | インテリア
母にとって、キッチンのなかでも天井と壁は
もっとも掃除の行き届かない箇所だったのでしょう、
その汚れた有様はまるで「蜘蛛の巣城」のようでした。

筋肉痛になりながら、天井と壁を2回3回と塗り、
見違えるようにきれいにはなったのですが、きれいすぎて
なんだか今までよりも壁が殺風景に感じられるようになってしまいました。

そこで、壁にビスを打ってお皿を飾ることにしました。



パッと見、時計のような可愛いお皿です。

お皿が壁にかかると、いきなりヨーロピアンな雰囲気になり、
和風の扉(外側が格子になってます)と合わなくなりました。
「(格子を)隠しちゃえ。」と、レースを画鋲で止め付けたら、
お皿と相性抜群でした。
ついでに、お隣の小窓にもカフェカーテンを吊りました。

壁には、そのほかにも小棚を吊りました。



こちらの棚は、自慢の手作りです。
オールドウォッシュペイントに仕上げ、溝を彫って蝶番を付けるなど
苦心して作った力作なのです。
前のおうちで歯磨きコップやらうがい薬などの薬類を入れて使っていました。
かつてタオル掛けだったバーには、小さなかごをぶら下げました。



こちらの棚は、小さいボトルのスパイスを入れる棚として使うことにしました。

ほかにも、空いた壁にボックスを掛けました。



このボックスのことは、以前ブログに書いたのですが、
これもまた手作りの力作です。(もう一度自慢させて下さい。)
使い古したまな板を利用してして作った、涙もののリサイクル&アイデアクラフトなんです。
ちょっと古くなって、アンティークのようないい味になってます。

小さい布貼りのボックスは、カルトナージュの手製です。
こちらも、古びて見えるのは、ヴィンテージコットンを使って作っているからです。

小さな飾り棚は、プラスチック製。
母が、リサイクルショップで2個80円で買ったものです。



壁と同じ色にペイントし、ドイリーを敷いたら
プラスチックが嫌じゃなくなりました。

最後に、涙もののリフォーム裏技のきわめつけ、「穴隠し」した壁がこちら。



実は、この壁には水道管の穴が2個ありました。

おばあちゃんが使っていた古いキッチンのユニットを取り外す時に
ステンレスを剥いだら、穴が現れたんだそうです。
母は、石膏ボードのむき出しの壁と、二つの壁の穴を
10年間ビニールクロスをかけて隠していたのです。

壁を塗って、穴はパテでふさぐことにしました。
穴は、なんとかふさがったのですが、厚くパテを盛ったからなのか
ヒビが入ってしいました。
「せっかく穴が隠れたと思ったのに・・・。」

すると母が「これなんかいいんじゃない。」と
私の持っていた箸置きを持ってきました。
これ、タイルみたいですけどクッキーの形をした陶器の箸置きなんです。

穴を隠しながら、ランダムにボンドで壁に貼ったら、
タイルみたいで可愛くなりました。

ますますヨーロピアンな雰囲気が醸し出され、
「大成功!」と、大はしゃぎの母。
シンク周りがきれいになり、めでたく穴も隠れたので
「どれ、奮発するか。」と、ソープディッシュに
とっておきの新しいせっけんを入れてあげた私です。


瓶だらけのキッチン

2010-11-16 10:04:42 | インテリア
親子というのは、趣向がつい似てしまうのか
私も母も「瓶好き」です。
母のキッチンには、たくさんの瓶がありました。
瓶の中には、外国旅行に行ったときに買ったポプリなどが詰まって、
何年間も使うことなく劣化した状態でした。
「こんなにいい瓶を、飾っておくだけで使わないなんて、もったいない。」
瓶好きの私としては、許せません。
有無を言わさず使わない瓶の中身を、思い切って捨てて、
埃だらけだった瓶をきれいに洗って、使うことにしました



良く使う食品、トウガラシ、豆、干しシイタケ、にぼし、かんぴょうなどの干物、
それから砂糖、塩、小麦粉などの粉類も袋に入れたままでなく
こうして瓶に移しかえると、使いやすく、中身が一目瞭然で
そしてなにより並べておいてきれいです。
ジャーやキャニスター全部で30個の瓶を出窓にひしめかせ、
大切にしているタイルを一緒に飾ったら、
まるで外国のキッチンのようになりました。



シンクの反対側の壁面には、食器棚と小棚を揃えて置きました。



こちらの棚には、お茶、紅茶、中国茶、インスタントコーヒー、
カレー粉、ゴマ、ドライハーブなど50個の瓶や缶を収納しました。

こちらは、保存食を入れた瓶のコーナーです。



瓶の上にかけてあるレースのドイリーは、
ジャグカバーといって、飾りではなく埃よけのためのものです。
欧米では、長く保存する食品の瓶に、このようにジャグカバーをかけておきます。
ビーズの重りのついたジャクカバー以外は、100円ショップで買ったドイリーを使ったり、
自分でレース編みで手作りしたドイリーまで総動員しています。

ヨーロピアンなメソッドでとことん見せる収納して、
瓶だらけになったキッチンです。