LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

株式会社文昭堂

2011-04-29 09:01:45 | インテリア
最近足しげく通っている、文具などを取り扱っているお店
「株式会社文昭堂」をご紹介したいと思います。

贈答用品、記念品、結納一式と書いた大きな看板が掲げられています。



店頭は在庫のダンボールがいっぱいで、間口を狭めています。



ダンボールに入った包材が、いまにもなだれ落ちそうです。



お店に入ると、キッチュな提灯などの店舗用品が目を引きます。

ビニール袋にギッシリ入った小さい可愛い提灯が、やたら気になる私。



紙のコーナーには、ミスマッチなネオンサインが。



「○○○Senter」となっているのですが、
スペルが間違っているように思います。
(Centerとしたかったんだと思います。)

「何センターと書いてあるんですか?」とお店の人に尋ねましたが、
どなたもご存じありませんでした。

私が心ひかれているのが、こちらの紙の数々です。

こちらは「教材用切り紙」です。



最近のものとは思えないキッチュなカラーヴァリエーションだな、と思いました。
目がチカチカしそうです。

こちらは「パーチメント紙」。



キャッチコピーは「パタパタと音のする紙」さらに
「色の落ちない」となっていました。

用途は「旗紙、造花、教材用」だそうです。

こちらは「でんぐり紙」といいます。



「でんぐり」とは、どういう意味なんでしょうか。
よく見ると、ワッフルのようなデコボコのある紙です。

こちらは「カラーフラッギー」。



「あざやかな両面染め紙」なんだそうです。
「フラッギー」だから「旗」(フラッグ)用でしょうか。

私は相当な「紙好き」な人間なので、今までにいろんな紙を見ていますが、
「文昭堂」のこれらの紙は見たことがないものばかりです。

かの「伊東屋」もびっくりなんじゃないでしょうか。


SMILE TOKYO

2011-04-28 06:32:17 | インテリア
仕事で秋田に行く用があり、
久しぶりに羽田空港に行きました。

第二ターミナルにある"SMILE TOKYO"というお店のディスプレーが
すごくおもしろかったのでご紹介します。

こちらが"SMILE TOKYO"。



東京の食べ物のみを扱うスーベニアーショップです。

東京の老舗のお菓子やら、佃煮、かまぼこ、干物など、
もんじゃ焼きセットなんかも並んでました。

陳列の仕方がすごくきれい。



驚いたのが、壁面のディスプレーです。


ボックスに本が入っています。



これらの本は、商品ではありません。

ただディスプレーしているだけ。

空港なので、エアープレーンの本だったり、
食品を扱っているので、食に関連した本を飾ってはありますが。

「たまごつと」が表紙の本、見てみたいなと思ったのですが
ディスプレーなので手に取ることもできません。

スプーンのイラストの表紙の可愛い絵本や、
カップのイラストが気になる本など。



「注文の多い料理店」もありました。



左下のボックスに入っているのは、見つけたら買いたいと思っている本
「ティファニーのマナーブック」です。

商品の食べ物ではなく、ディスプレーの方を「この本、欲しいな~。」と、
よだれが出そうな気持ちで、ただ眺めた
まさしくこれこそがウィンドーショッピングでした。





ペアのフラワーベース

2011-04-26 10:29:19 | インテリア
光と風設計社さんのおうちに、花を生けました。

同じデザインの大小ペアのフラワーベースを選びました。



ベースは、上から見ると扇のようにカーブした
変わった形になっています。

私は、このように一つの花器に一種類の花を生けたのを
ペアで飾るアレンジが好きです。



こちらは、きのこの様な形をしたガラスベースです。




おもしろいベースを見つけると、
一個ではなく、大小二つ並べてみたくなります。

横長のニッチには、小さな同じ形のベースを二つに
ちょっとだけデザインが違うベースを一つ足して
三個並べました。



かわいい三人姉妹の様です。



こちらのフラワーベースは、ヘルビッヒ・ボルハーゲンという
バウハウスの女性デザイナーによるものです。

後継者によって工房が存続されていて、
今なお作り継がれている現行品で、
ヴィンテージでなく入手できる貴重なプロダクツです。

こうゆうとっておきの花器を、一つでなく
二つ三つと、並べて置きたくなる私の気持ち、
わかっていただけますよね。


ダークな色のインテリア

2011-04-24 08:59:08 | インテリア
先週のことですが、久しぶりに甲府の光と風設計社さんからお仕事を頂き
河口湖に近いお宅のスタイリングをしてきました。

全体がダークな色の落ち着きのあるインテリアでした。

特に印象的だったのは、テレビボードになる造作部分の
石貼りの壁です。



デコボコした壁のテクスチャーにスリットからこぼれるライトがあたり、いい感じです。



私が選んだピクチャーは、デビットホックニーのポスターです。

絵が主役になって、主張しすぎないよう
モノクロームの絵を選びました。



絵の脇には、自然素材の小物を置きました。

こちらも、ボードに溶け込むように同系色でまとめています。



籐のトレーに毛糸だまをころがしました。

大人っぽくスタイリッシュだけれど、
あくまでもナチュラルに仕上げたインテリアでした。


高山祭 その3

2011-04-16 14:44:54 | Weblog
高山祭は、正式には春の「山王祭」と、秋の「八幡祭」の二つを指します。

市内安川通りの南側・上町(かみちょう)の氏神が山王様
北側・下町(しもちょう)は八幡様となります。

私の実家は、上町にあたるので春の山王祭です。

八軒町通りには、ズラリと祭提灯が下がります。



祭に合わせてリニューアルオープンした「真工藝」。

家では祭り料理が出されました。

こちらは「茶津」と云って、決まって祭の時に出される料理です。



「茶津」とは、祝い料理を盛る木の皿、
もしくは木の皿に盛る料理そのもののことを云うのだそうです。

高山祭の「茶津」は、赤飯、ごぼうと桜エビのてんぷら、ぎせい豆腐の煮たもの、
赤巻(かまぼこ)、わらびと姫筍の煮たもの、これらをワンプレートに盛ったものです。

「茶津」と、筍のお味噌汁、茄子と新キャベツの漬物、
菜の花のからし醤油あえがお昼ご飯でした。



夕食は、「櫻鱒」の焼き物と刺身、ほたるいかとウドとつくしの酢のもの、
じゅんさいとほたてとよもぎ団子のお吸い物、などでした。

「櫻鱒」は、祭料理の魚とされています。

実はこの「櫻鱒」は、祭に合わせ弟が3日前に、
神通川で釣ってきたものです。

母が、刺身をおろしてくれました。

となりにある「ピーナッツ」は、
必ず「櫻鱒」と一緒に食べるのが決まりになっています。



桜の季節が旬だから「櫻鱒」というのか、
色が桜の様だからそう呼ぶのでしょうか。
ご馳走の「櫻鱒」を家族みんなと、お招きした親戚とで頂きました。

震災の影響で、祭りに訪れた観光客の数は例年に比べて
80%ほど減少だったと聞いてはいますが、
地元民として、恒例の行事を迎えられたことを、
今年はより強く感じています。

高山祭 その2

2011-04-16 12:56:49 | Weblog
高山祭の歴史は古く、
祭礼に屋台が曳かれるようになったのは、十八世紀末です。

春の高山祭の十二台の屋台のうち、
お旅所前広場に集結した4台以外の
9台の屋台は、14日に神明町通りに、
15日には上一之町通りに曳き揃えられます。

屋台の歴史と共に、祭装束も見ものです。



屋台組の衣裳は、12組それぞれに違います。

時代絵巻さながらの「御巡幸」(祭行列)は、
神輿、闘鶏楽、警固、それぞれの装束をまとって町を練り歩きます。



高山の男性は祭りには、背に家紋の入った「裃」(かみしも)を身につけます。

「獅子舞」は、家を一軒一軒回ります。



ガチガチと歯を鳴らし、玄関まで入っていきます。



「獅子舞」の後に続くのが「闘鶏楽」。
男の子供が主体で、「カンカコカン」と鐘を鳴らしながら歩きます。



行列の中に甥っ子を発見。
6年生の麟児くんです。



ちょっとテレてます。

眼鏡をかけているのは岳人くん。
いとこの子供です。



行列の最後「笛」は、女の子の連。



岳人の妹、里奈ちゃんです。



子供たちは、祭の何カ月も前から
神社に集まって、「笛」と「カンカコカン」(闘鶏楽)の練習をしていました。

高山の子供たちは、祭の前と当日には大忙しなのです。
当然、祭の二日間市内の小中学校はお休みです。

主役の子供たち、氏子の方々、
総勢で数百名による行列と、
12の屋台組の曳き手、屋台囃子、からくりの綱方の方々、
多くの人によって伝統が受け継がれています。


高山祭 その1

2011-04-16 09:54:45 | Weblog
4月14日、15日は、春の高山祭でした。

11日から五日間、東京と甲府に出張していた私は
午後から行われる屋台からくりを見るのに間に合うように
15日正午頃、高山に着くように戻ってきました。

お旅所前広場には屋台が集まっていました。



四台の屋台のうち、右の三台がからくりのある屋台です。



春の高山祭の屋台は全部で12台あります。
屋台囃子を奏でながら行列の先頭となるのがこちらの「神楽台」です。



こちらは「三番叟」です。



浦島の曲にのって、童が踊りながら
玉手箱を開けて顔を伏せると、翁に早変わりします。

こちらは「龍神台」。



クライマックスでは、壺から出てきた竜神が
紙吹雪を撒き散らしながら、クルクルと回って怒り舞います。

こちらは「石橋台」(しゃっきょうたい)です。



あでやかな石橋人形が踊るうちに、打ち掛けがめくれ
獅子頭が現れて、激しく「枕獅子」を舞うのが見どころです。

屋台には、背面に「見送り」と云う垂幕が掛っています。

私は、以前から「石橋台」の「見送り」の不思議な文様が気になっています。



地模様の「五羽の鶴」の上に、なにやらミステリアスな謎の八個の物体が浮遊しています。

「あれは何だろう?」と、いろんな人に聞いたのですが
「おそらく、陣笠だろう。」とか
「架空の貝か何かの生物じゃないだろうか。」ということなのですが、
私には「UFO」のように思えます。

江戸時代に、この土地には宇宙からのお客様が
UFOに乗ってやって来ていたのに違いないと信じたい気持ちです。

屋台の装飾は、「動く陽明門」といわれるほどに絢爛豪華です。
12台それぞれに趣向が凝らされ、町内が競うように職人に造らせたものです。

春の屋台12台と、秋の屋台11台、合わせて23台は
国の重要有形文化財に、
春と秋の高山祭は、重要無形文化財に指定されています。

今年は、十数年ぶりに春の高山祭を見ることができた私です。


入り口のしつらえ

2011-04-10 08:30:32 | Weblog
お店の導入部分として、入り口のしつらえは重要です。

「真工藝」の暖簾をくぐってすぐの土間に、休憩のコーナーを作りました。



古材のスツールを二つ置いてみました。
こちらで腰かけてお休み頂けます。
テーブルに煙草盆も置きました。
(真工藝は、煙草販売もしているのです。)

ウィンドーに、「赤まんま」の掛け軸と、
対の香炉と香合を置きました。



店頭には行燈があるのですが、何年も灯りを灯すことなく
埃をかぶり、障子もはがれていました。



障子を直して、ろうそくを灯してみました。



ぼんやりとしたろうそくのともしびは、電気の灯りとは違った趣があります。



小窓がこんな半月の形をしていたのに、今まで気づきもしませんでした。



通りに面したウィンドーには、新商品の「鯉のぼり」を
泳がすようにたくさんディスプレーしました。



看板に代わる暖簾が掛り、入り口がにぎやかになり
ようやくお店らしくなりました。

「真工藝」のリニューアルオープンは、もうすぐです。





暖簾を作りました。

2011-04-09 08:11:59 | クラフト
[真工藝」がリニューアルするので、
ショップディスプレーに精出しています。

自宅は、「真工藝」の製造元でありショップでもあります。
創業40年になるお店なのですが、今まで看板らしきものも無い
「開店休業」っぽい営業姿勢でした。

リニューアルに際し、やはり看板らしきものは「必要である。」と考え、
暖簾を染めることにしました。

母に手伝ってもらい、麻の布を染めて暖簾を作りました。



間口ピッタリに仕立て上がった暖簾を掛けてみました。

麻の透けた感じと、風にたなびく感じが涼しげで、
これからの季節にはピッタリです。



暖簾の中心には家紋を、左脇下には屋号を染めました。



リニューアルオープンは、高山祭の開催される4月14日です。

震災の影響で、高山祭を開催するか否か、危ぶまれましたが
予定どうり開催することになりました。

10万人以上の観光客を見込んでいる市の一大行事である祭りなので
例年どうり実現となり、ホッと胸をなでおろしています。

長い冬が明けて、春の到来を喜び、
五穀豊穣を祝う意味合いの祭りは、
江戸時代からずっと続いている大祭で、
日本三大美祭にもなっています。

キャンセルしないで、祭りを見に来て下さる方々のために、
店を新しく準備して、お迎えしたいと思っています。