LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

八軒町の家 照明計画

2011-09-27 05:52:16 | 開店準備
八軒町の家の設備工事が終わらないので、
まだ内装にかかることができないのですが
先に照明だけをすべて取り付けてみました。

以前、蔵を掃除した時に、古めかしい照明のコードが出てきたのを
どこかに使えないかな、と思って取っていました。



電気屋さんに見てもらうと、陶器のローゼット(左のです)は、
「使用不可能」だそうです。
右の部品の金具部分はなんとか使えそうです。

こちらのいい感じのソケットも「どうかな~、危なそうですね。」ということです。



傘と金具の古い照明を、四畳半のお部屋に取り付けました。

かなり昭和の雰囲気です。



六畳の茶の間には、持っていた照明を付けました。



このお部屋には二つペンダントを下げました。

こちらがもう一つのペンダント。



傘を取り付ける部分に、蔵から出てきた金具を使うことができました。

画室には、もともとこのおうちにあった器具を取り付けました。



サロンの照明も、もともとあったものです。



3階の客間の照明も、付いていたものです。



船底天井とともに、私のお気に入りです。

こちらは寝室になる箪笥部屋のシーリングです。

もし自分で選ぶんだったら、このようなレトロなデザインは選んでいなかったでしょうね。



もしかしたら、こういうデザインのものはもう製造していないかもしれません。
捨てがたい「ダサかわいい」デザインです。

三階の洋間は、ファクトリーに付けるような照明にしました。


 
以前、仕事場のキッチンで使っていたものです。
CONRAN SHOPで買いました。

今やこのうちで唯一、今風な照明です。

こちらはバンブーの置き照明。



旅館風で、気に入っています。

そのほかのレトロな照明器具も、出番を待っています。



早く、内装にかかりたいな~。


掘り炬燵

2011-09-24 06:47:42 | 開店準備
八軒町の家は現在、大がかりな設備工事が行われています。

床下に管を通すため、一階の部屋の畳を全て剥いだら、
四畳半の部屋の真ん中に四角い板の接ぎ目がありました。

この四角いのはなんだろうなと思ってめくって見ると、
なんと掘り炬燵が現れました。



昔、お店をしていた頃、冬になると
ここでおばあちゃんが炬燵にあたりながら
お店番をしていたのではなかろうか、と思いました。

お店はかつて「京伝呉服店」という名のお店だったようです。
「あれっ?」書道道具やら文房具を扱うお店だったと聞いていたけど・・・。
おそらく、ちょっとした普段着や生活雑貨など、
ありとあらゆる物を売っていたのではないかと想像します。

炬燵の生活から遠ざかって久しいですが、
あったかい炬燵って、なかな甘美なものです。
炬燵の暮らしにちょっと心が動いてしまった私です。

古い建具とガラス

2011-09-22 08:53:33 | 開店準備
私の住みかとなる八軒町の家は、
建築当時のまま建具が残されています。

昭和中期に製造されていた型板ガラスの宝庫といっていいぐらい、
ほとんどの建具に模様のガラスがはまっています。



懐かしい感じの連続模様や、
オールオーバーに三角形が炸裂した模様。



障子とのコンビネーションも抜群な細かい模様。



こちらのアメーバみたいな模様は「みずわ」という名です。



一番ウケるのがこちら、富士山と橋の模様が摺りガラスになった建具です。



汚れがひどかったのでガラスクリーナーで磨いたら、
美しい摺りガラスの白さが甦りました。

このように、ガラスだらけのおうちなので、
ガラス好きの私には「うってつけだな。」と思ったり、
「ガラス拭きに追いまくられそうだな。」と思ったりしています。

とことんガラスを管理する人生の幕開のような気がします。



住みかを獲得しました。

2011-09-19 07:54:33 | 開店準備
八軒町の実家から数十メートル離れたところに、
格安で売りに出されていた築46年の古い家を
このたび手に入れました。

ここに自宅ショップを開きます。



間口いっぱいが建具になっている、昭和中期の高山の典型的商店建築で、木造の3階建です。

入りたては土間になっています。



昭和30年代、書道の墨や筆、それから文房具などを扱う商店だったと聞いています。



土間の奥は4畳半の帳場のようなお部屋、その奥は6畳の茶の間と
ダイニングキッチンと浴室、トイレとなっています。

2階の和室は北向きなので画室に適しています。



通りに面した南向きの仏間。



寝室には広すぎるので、将来いい椅子を何脚か置いてサロンにしたい部屋です。

2階にはこの部屋以外に、4畳半の箪笥部屋があります。

こちらは3階の洋間です。



壁や床のマテリアルと飾り棚の感じが、ミッドセンチュリーの香りのする部屋です。

ここにはブックラックを設けて、ライブラリーにしたいと思います。

3階の和室は、旅館の一室のようなので、
ゲストルームにしようと思います。



部屋の写真を撮っている途中で気が付いたのですが、
写真の何枚かにシャボン玉のような「玉響」が写っていました。

「え、心霊写真?」と思ったのですが、
聞くところによると良いものらしいので、
きっと家がわたしを迎え入れ、喜んでくれているのだと信じようと思います。

このおうちを、時間をかけて自分流に手を入れて完成させていきたいと思います。
思い描くインテリアのテーマは「昭和中期」「ジャパンミッドセンチュリー」です。

巣作りの様子をこれから逐一ご紹介しますので、どうかお付き合いください。

続いてギャラリーの2階

2011-09-18 06:44:08 | インテリア
村上商店さんの木の家ギャラリーの2階に、
飛騨産業の家具を主に導入しました。



パッと見、飛騨産業のショールームみたいです。

手前のダーク色のダイニングは"Prescelto"というシリーズです。



こちらは「森のことば」のダイニングテーブルとチェアーです。

村上商店さんのおうちに飛騨産業の家具はよく合います。
お客様への人気度もダントツだそうです。



内装と家具の木の感じをもっともアピールしたいので、
花あしらいは花が主にならないように、地味に地味に
色を抑えて生けます。



リビングには「森のことば」の2Pとオットマンを置きました。
サイズのゆったりしたオットマンは1Pの代わりになります。

リビングの脇にNanna Ditzellのスモールテーブルとスツールで
小さな読書コーナーを作りました。

糸巻きみたいな形をしているので"Trissen"という名が付けられたかわいい家具です。



北欧の家具に合わせ、社長が北欧旅行に行かれた時に買い求められたという
ダーラナホースを飾りました。

実は納期が3カ月かかる宮崎椅子製作所の椅子4脚と、
FredericiaのHans・J・Wegnerのロッキングチェアーが
間に合わなくて、後で納品されます。

今回ご紹介していないキッチンは、
Hans・J・Wegnerの"CH24"(Yチェアー)と"J16"(ロッキングチェアー)で
100%北欧になる予定です。



村上商店 木の家ギャラリー

2011-09-17 08:24:52 | インテリア
秋田の村上商店さんの「木の家ギャラリー」がオープンしました。

もともと社長のご自宅だった場所にショールームを作られていたのですが、
このたび1階はインテリア雑貨を扱うショップに、2階は家具のギャラリーと
キッチン、そして商談のお部屋としてリニューアルしました。



私の仕事は、ギャラリーに導入する家具のコーディネートと、
ショップ商品メーカーのラインナップと全商品の仕入れ、
並びにショップディスプレー、それから撮影のスタイリングまでというものでした。

ショップの取り扱い商品は、全部で10社から仕入れました。



良質な木の家に合う、自然素材のテーブルウェアーや生活雑貨を集めました。



壁面は飾り棚として、商品を紹介するようにディスプレーしました。

こちらは、BUNACOのトレー、クラフト木の実のお椀など。



木製の額は飛騨産業、焼き物はU-Products、



自然素材のキッチンツールは青芳製作所のもの。



ボトル入りのキャンドルと糸巻きはNotebooksのものです。



シューメーカースツールとともに、松野屋の籐のふとんたたき、ブリキのちりとりと、
Dultonの木製コンテナをディスプレーしました。



村上商店さんのショップの定番となって、ロングセラーとなることを願って
質実剛健で実用的な良質の雑貨をセレクトしました。

久々の、ショップ立ち上げお助け人永井の出番のお仕事でした。

日暮里繊維街

2011-09-11 09:30:24 | Weblog
ギフトショーに用があって、東京に出張して参りました。

布を仕入れるために「日暮里繊維町」に行きました。
今回は、手始めにトランクに詰められるだけの布を買いました。

私が買った布がこちらです。



特に気に入ったのがこちらのレトロポップなプリント。USA製です。



1キロいくらといった具合に、量り売りされていました。

大量の布を買うのに、値段はもちろんですが
持って帰るのに「一体どれくらいの重さになるんだろう。」というのが
最重要課題なので、値段に従って重さがわかるというのは
私にとってわかり易くありがたいことでした。

こちらが量り売りをしている「安田商店」さん。



店内は輸入のプリント布で埋め尽くされています。

かわいいボタン屋さん2軒をご紹介します。

こちらが「On Travelling」さん。



海外のかわいいボタンがいっぱいです。
なかにはリーズナブルなものもあります。

もう一軒は「L・Musee」さん。



ボタン以外に、ボタンでアクセサリーを作るためのパーツも扱っています。
布屋さんとボタン屋さんというのは、一日見ていても飽きないものです。

日暮里繊維町には100店以上のお店があります。

効率よくピンポイントでお店を回るために、こちらの本が大いに役に立ちました。



この次は「浅草橋」に行く必要があるのですが、
その時にも必携だと思っています。



橋本商店

2011-09-05 07:14:26 | Weblog
「八軒町」の隣は飛騨産業のある「名田町」、
そのまた隣「千島町」に「橋本商店」さんがあります。



私の好きな、ストライプのテントには、「食料品」「雑貨」とありました。



ポスターといっしょに「ところてん」と書いたチラシが目にとまります。
中をのぞくと、清涼飲料水の冷蔵庫が見えました。
「マスク」がぶらさがっています。

冷やかしのつもりで店内にはいってみると、たくさんの食料品や駄菓子の奥の
木製のガラス什器の中に、あらゆる雑貨が乱雑に並んでいました。

かなり長いこと前から並んでいるらしい雑貨は、「てぬぐい」「ガーゼのハンカチ」「ストッキング」
「カミソリ」「ハミガキ」「歯ブラシ」「乳液」などの日用品、
それから、「糸」や「針」などの手芸用品もありました。

店内の「写真を撮ってもいいですか。」と、おばさんに尋ねると
「いまさら写真なんて・…。外ならいいよ。」ということで、
店頭の写真だけ撮らせていただき、中の写真はあきらめました。

「橋本商店」さんは、魅力的なデッドストックの宝庫といってもいいかもしれません。

私が買い物したものを公開いたします。

最初に目に止まったのは、こちらの「髪留め」です。



小学校の頃、おかっぱ頭だった私は、こうゆう「髪留め」をつけてました。
「髪留め」ではなく「ピン留め」と言っていました。

私の中の「昭和」が甦ります。

歯ブラシは、毛がナイロンではなく自然毛です。



プラスチックの色が、今のものにはないかわいさです。

大量のボタンを譲っていただきました。



ボタンの入っているビニール袋は埃で真っ黒でしたが、
袋から取り出してみると劣化もなくきれいでした。



なんてかわいい、キッチュで懐かしいボタンたちなんでしょう。

ボタンの台紙のデザインがレトロでかわいいので、
埃を拭いてきれいにして資料として大切にとっておくことにします。



「New mode ボタン」。イラストとロゴがイカしています。



「高級ボタン」「Excellent Quarity」「Pearl Button」。
大人っぽいイラストです。



「High Sence BUTTON」。麦わら帽子のモデルさんがかわいい。



こちらもベレー帽の外人のかわいいモデルさん。
購買意欲を誘います。

「ダルマ」の絹糸も買いました。



リージェントボトルに入れてみました。

「橋本商店」さんのデッドストックのおかげで、
大量仕入れができました。

田口かしわ店とペットショップタグチ

2011-09-04 07:59:34 | Weblog
飛騨高山ゲストハウスとまる」さんの数軒先に、
「田口かしわ店」と「ペットショップタグチ」があります。

こちらが「田口かしわ店」



「かしわ」とは、「鶏肉」のことです。
こちらのお店は、鶏肉専門店。やきとりもやってます。



「ダチョウ肉」もあります。

お隣は「ペットショップタグチ」です。



私は、2軒のお店のストライプのテントを「かわいいな~。」と思いました。

テントについてお聞きしたいと思ってお店に入ると、
店内は鳥だらけでした。



昔懐かしい竹製の鳥かごもありました。



店頭には「当店自家繁殖」「手乗り文鳥」「手乗りインコ」「格安に販売」とありました。



こちら「鳥の専門店」だったのですね。

二つのお店それぞれに、テントのことが聞きたくて
お店に入って驚きました。
「田口かしわ店」のおばさんが、「ペットショップタグチ」にもいらっしゃったのです。

実は二つのお店は同じ経営者によるものでした。



お店は、このように一つの建物でした。

「田口かしわ店」のサインの上の電光掲示ボードに「インコ」「格安」と
大きく映し出されていたのには、ドギモを抜かれました。

「鶏肉」のお店をしながら、隣のお店で生きた「鳥」を売っているとは・・・。

それはそうと、テントですが、
おばさんに教えていただいたテント屋さんに尋ねたところ、
あのレトロなストライプの柄は「もうだいぶ前から作っていません。」ということでした。



飛騨高山ゲストハウスとまる

2011-09-03 07:51:08 | Weblog
高山市内の古い商店や建物をチェックしています。



「文昭堂」の近くに、古い疑様式の建物を改装して
なにやら素敵なスペースができているのを見つけ、
「何ができるんだろう?カフェかな。」と気にしておりましたら、
ある時看板が出ていて、ゲストハウス(お宿)だとわかりました。



飛騨高山ゲストハウスとまる」さんは、8月14日にオープンしたばかりです。

築70年の建物は、もと洋品店だったそうです。
なるほど、ウィンドウがあるのはそうゆうわけですね。

疑様式の建物の木製の窓枠は、古いまま残っています。
こちらの二階は、外観は洋風なのに、中のお部屋は典型的和室という
驚くべき和洋折衷です。



談話室は昭和初期そのままのようすを生かして
なんとも懐かしく居心地の良い空間になっていました。



天井と壁の塗装と
床の昭和レトロなクッションフロアー張りなど、
かなりの部分をご自分で施工されたのだとか。



オーナーのお二人は、東京と大阪がご出身でいらっしゃいます。

よくぞ高山で開業されることを決意されましたね。
ぜひ、多くのお客様がいらっしゃいますようにお祈りしています。

高山市には、「高山市若者定住促進事業補助」「中心市街地活性化事業補助」といった
助成制度があります。
去年10月にUターンしたこの私も、実はこの助成制度の申し込みをしたところです。

告白しますが、私もお店を始めたいと思っていて、
物件を探しておりましたが、ようやく見つけることができました。
詳しい状況は、追々ご報告します。

そんなわけで、「ゲストハウスとまる」さんの開業は、
私にとって「人ごとじゃないです。」「あの~、ちょっと見せて下さい。」
「その施工、どうやってやったんですか・・・。」「教えていただけませんか!」
といったものなのでございます。

あっ、「ゲストハウスとまる」さんのことを書くつもりが、
つい自分の告白になってしまって申し訳ありません。