LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

Generally,Ordinally,Commonly,Usually,Normally

2016-02-23 01:32:28 | ショップ・ロータスブルー
LOTUS BLUEは、よく「変わったお店ですね。」といわれます。

そういわれれるたびに、私は何ともいえない気持ちです。

私にとっては、何十年と変わらない好きなもの、懐かしいもの、今は手に入りにくくなったもの、ロングセラーでずっと作り続かれているものだけを、厳選して扱っているつもりです。

「うちが変わっているんじゃない、。変わってしまったのは世の中じゃないのか?うちはずっと変ってないんです。この界隈で最も変わってない店がうちでしょうよ!」



そもそも「変わってる。」って、何を基準にしているんでしょうかね?

変わってる=普通じゃない=一般的じゃない=ノーマルじゃない=奇妙である=ストレートに変てこだ。

いや、いくらなんでもそりゃないでしょう・・・。

大げさかもしれませんが、ロータス・ブルーは、ものを売りつつ、思想を売っているつもりなんですけど。

あ、また、えらそうで、すみません。

”普通”という言葉を英語に置き換えると、下のとうりです。

・Generally = 普通、一般の。(さらに、普遍的なという意味合いもあります。)
・Ordinary=普通、通常の。人並みに。(絶対数の多さを思わせます。)
・Normally=普通、標準の、正常な。(あるべき規格の典型を意味します。)
・Commonly=普通、俗にいう。(俗→雅です。やはり数の力を意味しているようです。)
・Usually=普通、日常的な。(慣習的なという意味を持っています。)

まとめます。

LOTUS BLUEの目指す普通は、一般に絶対数が多く普及している、規格、典型に左右されない「普遍的な普通」です。ゆえに、置き換えると"General"に当てはまろうかと思います。

ずっと変わらない、普遍的な、いいものを、個人的にも商売としても、追及していきたいと思い続けています。

その意味で、プライベートとビジネスの境は、ほぼ無いに等しい状態です。

こちらは、キッチンの様子です。



Generalなキッチンツールをご紹介します。

Osterizerのブレンダー。



左が私物、右が商品です。

ケトルとポット。



左は、Chantalフランス製、右は日本製の琺瑯のポット。

PYREXのメジャーリングカップ。



ヴィンテージ、現行品、入り混じって同時使用中。

OLD PYREXのミキシングボウル。



”Verde"シリーズです。優先順位で言うと、食器より道具が上を行っています。
道具があって料理ができ、次に盛る器、という、当たり前の順番に従っています。

炊飯器。左は1,5合焚き。



焚きっきりごめんという、潔さがいい。

トースター。



これで焼くと、トーストの味が、子供の時に食べた昔の味なんです。

ATLAS のジャーU.S.A製と、石塚ガラスの銀キャップ保存瓶、他。



VMCの瓶各種。



20代の頃、ハウスキーピングマネーの中から、少しづつ瓶を買い、やがてキッチンにひしめかせたいという構想を持っていました。

好きなものが、30年以上変わっていません。

頑固にモデルチェンジしない物づくりするメーカーのものが好きです。

古くなって、寿命を終えたとしても、たぶん同じものをまた買うでしょう。

だから、Generalな道具、物をずっと使い続けます。

使い続けますから、モデルチェンジしないで、廃番にしないで、ずっと作り続けてほしと思っています。







ごみを減らすために、やっていること。

2016-02-17 11:41:53 | エコロジー
なんとかして、ごみを減らすことはできないかと、日々考えながら生活しています。

あるプラごみ収集の日の集積所。



一番手前の、小さい袋2個が、私の捨てたプラごみです。

平たいものと、立体のもの、2個口にして捨てます。

袋状のプラは、切り開いてフラットにし、洗って乾かします。
これらを、A4以下の大きさに切り揃えて、圧縮するような気持で、なるべく平たくして袋に入れて、捨てます。
プラは、クシャッとしたり、折りたたむと、元の形状に戻ろうとして膨張するので、徹底して平たくするのが、ごみのかさを大きくしない秘訣です。



こちらは、室内に置いている、ごみ箱の全てです。



右後ろの、一番大きいペダル付きのごみ箱が、プラごみ用です。
プラをクシャッとして捨てていたころは、ゴミ箱からあふれて、蓋が閉まらないほどでした。

手前のごみ箱は、それぞれにピッタリの大きさに折った新聞を入れて使っています。
捨てるときは、新聞ごと取り出して、ギュッと握って圧縮するように団子状に丸めます。

生ごみも同じように、ギュッと握って水を切り、新聞で作った袋に入れて、丸めて捨てます。

新聞の袋は、プラの袋と違って、丸めても膨張しないので、ごみのかさを小さく抑えられます。

紙ごみは、全て展開し、同じ種類と大きさのものを揃えると、かさを最小にすることができます。



大きさの合った、透明のビニール袋に入れて捨てます。



高山市の場合、トイレットベーパーの芯は、紙ゴミではなく、”その他の資源ごみ”として捨てなければなりません。
紙の紐でまとめておいて、ダンボール類と一緒に、回収日に捨てます。



ごみ袋は、決められた大きさ、厚みの透明袋でなければなりません。

”保存版(一般家庭用)高山市のごみの分け方・出し方”には、こう書かれています。
「高山市ごみ推奨袋、または市が指定する規格〈※透明な袋で容量が45ℓ以下、厚みが可燃・資源は0.03mm以上、不燃は0,05mm以上〉の基準をみたしていれば、他の袋を使うことができます。」

ごみの量に応じて、市の指定する規格の基準を満たしている透明のビニール袋を各種用意しています。



各種ゴミ袋の他、ビニール袋、不織布の袋、すべてをフラットな状態で、抽斗(ひきだし)に収納しています。



入っているのは、

・規格袋 30×45cm (厚さ0.03mm) 100枚入り
・30ℓ業務用     (厚さ0.03mm) 10枚入り
・45ℓ 高山市可燃ごみ推奨袋 (厚さ0.03mm)10枚入り
・45ℓ 高山市不燃ごみ推奨袋 (厚さ0,05mm)10枚入り
・保存用ポリ袋L 32×38cm (厚さ0,017mm) 50枚入り
・排水用水切り不織布袋 50枚入り
・その他ポリ袋   10枚

全部で、240枚です。

最後に、袋の収納方法も、プラの(袋の)ごみの捨て方と同じで、なるべく折らないでフラットな状態にしておけば、最もかさ(厚み)を抑えた状態になりますということを、付け加えさせていただきたいと思います。














エコバッグの、ほどけないたたみ方。

2016-02-16 10:50:55 | エコロジー
買い物に行くときには、大きなキャンバスバッグを自転車に積んで持っていきます。

お出かけするのに、買い物バッグを持ちたくないときは、エコバッグをたたんで、バッグに入れて持っていきます。

プラのごみを減らす意味と、有料のスーパーの袋をもらわないで済ますために、マイバッグを持ってお買い物に行くのは、今や普通のことです。

私の使っている、エコバッグ、ショッピングバックがこちら。



こちらをバッグに入れておくのに、ほどけないたたみ方を考案しましたので、ご紹介します。

1、バッグを縦に三等分に折ります。持ち手はたおします。



2、さらに折ります。



3、中心に向かって、折ります。



4、四等分に折ったところ。



5、一番上のところで、めくるようにひっくり返します。



ひっくり返した状態。



ひっくり返した反対側がこちら。



ここを、もう一度ひっくり返します。

2回、ひっくり返した状態がこちら。



しっかりと、折り、めくられ、ひっくり返って、ポケットのようになり、ぜったいにほどけません。

3枚のバックを、折りたたみました。



たったこれだけのことだけど、なんて Nice&neat!

柄の、好きな部分が表になるように、考えて折るのもまた楽しい。

何と言ったって、お出かけするのに、バッグの中で、袋がクシャクシャにならないのが嬉しい。

ぜひやってみてください!





大根一本、捨てるところなく、全部食べつくす。

2016-02-03 09:58:50 | エコロジー
一人暮らしなので、大根一本食べるが大変です。

葉っぱ付きの大根をいただきました。



湯がいて、細かく刻み、固く絞って、刻み生姜と炒り胡麻、塩を混ぜ合わせます。

ご飯に混ぜて、菜っ葉飯の握り飯を作ります。



お供は、梅と和えた即席漬けと、味噌汁。

一汁一菜の朝ごはんです。

まず作るのは、ふろふき大根です。



米のとぎ汁で煮てから、昆布を敷いて圧力鍋で煮ます。

柚子味噌を作り、柚子の皮を、あしらいます。



柚子一個の皮は、松葉などに切って冷凍しておけば、数か月楽しめます。

ふろふき大根は、翌日おでんにします。



大量の大根を煮たら、皮を刻んできんぴらを作ります。



炒って、ごま油と炒り胡麻をかけます。

風味がいいので、大好物です。

さらに、食べきれないほどの皮は、干して切干にします。



油揚げ、唐辛子と煮て、切干大根の煮物にします。



大根のしっぽのところは、漬物にします。



銀杏(いちょう)に切って、一昼夜干したら、
醤油、蜂蜜、辛子であえて漬けます。



一週間後、おいしいツボ漬けができます。



こうして、大根一本、全部食べつくします。

最初は「もったいないから。」とか「節約になる。」という意識でやっていたのですが、
葉っぱも皮も、美味しくて、実にはない味わいがあるので、「美味しいから。」「好きだから。」食べています。

もはやこれが習慣となり、当たり前のことのようになってしまいました。

そしてこのことを、最高の美徳だと思っています。








中央木工(株)第弐號 曲木椅子

2016-02-01 16:04:28 | 椅子
昨年のことですが、友人から古い椅子の修理を依頼されました。



座の籐が破れた状態です。

こちら、”中央木工(株)(現、飛騨産業)”の”第弐號 曲木椅子”、製造1920年(大正9年)という、古いものです。

飛騨の家具館に展示してある、第弐號 曲木椅子がこちら。



ミュージアムに展示されるのに値する、古い椅子。
当時、ノックダウン方式で出荷されていましたが、高山線もまだ開通していない時代で、岐阜まで馬車で輸送されていたのだといいます。

椅子の曲木の部分には、バリが入り、釘で打ちつけた痕跡がありました。



ささくれた状態を、無理に接着するのはタブーです。
引っかかりの無いように研磨することにしました。

塗装の剥げた部分は、顔料の入ったオイルでリタッチし、蜜蝋でつやを出します。

問題は、座の破れた籐です。

現在、籐張りのできる職人は、メーカーにも、県内にもいらっしゃらないのです。

クラシック家具を扱う”ダニエル”さんに尋ねましたら、"THONET"を扱う"AIDEC"さんなら、修理ができるとのことでした。

ともあれ、籐の修理は可能ということは解りましたが、椅子のオーナーの希望は、「座を、ブリティッシュっぽい柄の布張りにしてほしい。」というものでした。

であれば、このクラッシックな椅子に合う布を探さなければなりません。

"Moris & co"の張布はどうかな、と思ったんですが、





小椅子には大きすぎる柄です。

しばらくすると、オーナー様が「張ってほしい布がありました。」とおっしゃいます。
なんでも、使っているカウチのアームカバーを外したもので、もともと椅子の張布です。

可愛い小花で、ちょうど座と玉縁(パイピング)が取れるほどの分量でした。



座面の平らな椅子は、ウレタンを敷いたとしても、当たりの堅い感じがあります。

考えて、MDFボード(木材の繊維板)をドーナツ形にくりぬいて座板を作り、抜いた部分にダイメートロール(布バネ)という素材を張ることにしました。

もともとの籐は、バネのようにしなって体重をささえてくれます。

籐の座り心地に一番近いのではないかと思い、ダイメトロールを思いつきました。

もしかしたら、飛騨産業さんが持っているかもしれないと思い、八軒町のとなり町、名田町にある、飛騨産業アウトレット館に行きました。

「第弐號 曲木椅子を治したいんです。会社の歴史に残るあの椅子のために、どうか(ダイメトロールを)お分け下さい・・・。」とかなんとか言いますと、

「あるよ、ダイメトロールなら。焼却炉のところに。」と、アウトレット館の”K手C七”さん。

焼却寸前のダイメトロール張りのフレームを、タダで分けて下さいました。

こちらのフレームに張られている黒い布が、ダイメトロールです。



ドーナツ型のフレームとダイメトロールをベースに、薄いウレタンを敷き、張布を張って、完成した椅子。



破れた籐はどうしたかといいますと、どうしても剥がす気になれなかったので、内蔵しました。

籐を隠すように、布を張った座板を上に乗せてビスで止め、裏布を張りました。

いつか、完全復刻したくなったら、座板を外して、籐を張り替える余地を残しておきたかったのです。

製造から96年経った椅子。

よくぞ直しをご依頼くださいました。

これからも、現役で頑張ってくれることだと思います。