日付が変わって、本日6月17日よりロータスブルーのこけしまつりが始まります。
おそくまでかかって、ディスプレーが整いました。
同展は、昭和の時代に国内の各観光地で売られていた、お土産こけしを中心とするレトロなこけし200体ほどと、
作家さんの作るオリジナルこけしを同時に展示するといった2本立ての内容となっています。
ご紹介したい内容が盛りだくさんなので、ロータスブルーのこけしまつり「レトロ編」と「作家編」2本に分けてアップいたします。
フライヤーに登場するくろんぼこけしの棚。
人種差別問題によって製造禁止となったくろんぼこけしは、レアで貴重です。
くろんぼさん以外に、オランダ娘2人組、シナの姉妹、顔が人形っぽいモダンなこけしもいます。
ここで、人形とこけしの違いについてご説明させてください。
人形とこけしの決定的な違いは「人形は足が2本ある。」のに対し「こけしの足は一本である。」ということです。
人形とこけしの狭間に位置するモダンな顔つきの少年少女のペアこけしの足は一本ですから、歴然と人形ではなくこけしであるといえます。
もうお気づきかもしれませんが、お土産こけしはペアで展開していることが多いです。
伝統こけしは、単体で作られているのに対し、お土産こけしは「姉妹」「少年少女」などのペアとなっています。
下の瓢箪こけしは、東京土産=東京タワーを挟んだペア、熱海=寛一お宮のカップル(金色夜叉)などご当地を積極的にアピールしています。
こちらの棚は、伝統こけしも入り混じりながら、こけしをカテゴライズしながらグルーピングしてディスプレーしてみました。
「かっぱのペア」「瓢箪」(なのでこまを添えました)「寄木細工とコケシ」「極小こけし」「うちでの木槌」
「またたびもの」(弥次喜多など)、「たぬきこけし」「野菜こけし」「ねえやと赤子」などです。
こちらは、「吊り下がりシリーズ」と「連なりシリーズ」です。
連なった「白浜五兄弟」「大名行列」「七福神」がお判りでしょうか。
こちらは伝統こけしと「入れ物シリーズ」です。
お椀、ざる、升に入ったこけしたちです。
こちらは、グッと和っぽいこけしと人形です。
竹人形、張り子の辰、お鷹ぽっぽの通称で呼ばれている木彫りも入り混じっています。
下の段は比較的新しい創作こけしです。
学校机に、こけし関連の本などとこけしの貯金箱、こけしと同時代のおもちゃなどを飾りました。
壁にかかった布は子どもの布団をほどいたものです。
子供が大好きなキャラクターのお人形、子犬、兵隊さん、木馬といっしょに目のクリッとしたこけしがならんでいます。
会場入り口には、番外編の特別展示をいたしました。
キョロちゃん、招き猫、お稲荷さん、スコッチテリアなどの犬、顔がメリヤスの人形、その他木彫りの人形やら水車小屋のオルゴールなど。
それらに混じって、カプセルに入ったポップなこけし2個を展示しましたのでお探しください。
いかがでしょうか、昭和中期の少女時代を再現し、昭和の空間にタイムスリップしたかのような楽しさを味わっていただきたいと思ったのですが。
一通り「レトロ編」を駆足でご説明しました。
次回は「作家編」をお届けします。
商品が売れてしまう前に、それぞれの作家作品をご紹介しますので楽しみにお待ち下さい。