LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

お祝いの花あしらい その2

2008-11-26 22:11:13 | フラワーアレンジメント
引き続き、婚礼のために生けたお花をご紹介したいと思います。

白いテーブルクロスを敷きつめたテーブルの上に、何箇所かテーブル花をあしらいました。
テーブル花の原則は、料理の妨げになるような香りの強い花は避けるということと、
あまり背の高いものでない方がいいということです。

背を低く生けるのに適したアルミの扇方の花器を見つけたので、購入しました。
さて、このすてきな花器にどんな花を生けましょうかと
”森テラブライダル事業部”(?)の作戦会議です。

どうせだったら、生け終わった後に有効活用できるものがいいんじゃないの。
いっそのこと野菜を生けるのはどう?というのが、山田先生の大胆なご意見です。
「え、野菜ですか・・・。おもしろいかも。」
ということで、花ではなくて野菜を生けてテーブル花のアレンジを作ることになりました。



オリーブの葉をベースにしてグリーンアスパラを立てて、
ぶどう、ピーマン、パプリカ、ブロッコリー、紫キャベツ、橘、プチトマトなどの野菜を
ワイヤーでどんどん突き刺して、てんこ盛りの野菜のテーブル花が完成しました。
このアレンジは、式の前日に森のテラスの番人の浅井さんがアレンジ担当として、
張り切って生けてくれたものです。
(その日不在だった私は、浅井さんと前もってシュミレーションしていて
後は任せた、と出張へと行っていたのです。)

新郎新婦のテーブルには、すこし高さのある花が必要でしたので
三方に野菜を盛るようにしました。
なんだかお供え物のようになりました。
浅井さんがクルッと巻いた水引が効いています。
(アレンジの後ろにかかっているのは、手作りの”なーんちゃって金屏風”です。)



野菜のアレンジというのは、花よりも力があります。
なんといっても元気な感じじゃありませんか。
それに、生け終わったら食べられるというのがいいですよね。

結婚式の次の日、新郎と新婦が会場の片付けにやってきました。
お礼かたがた、残ったお酒を引き取るために。
そして思い出したように言いました。
「そうそう、あの野菜もらってもいい?」

もちろんですとも、と野菜を抜き取って持ち帰ってもらいました。
かくしておめでたい野菜は、新婚家庭の食卓のおかずとなって、
お二人のおなかの中へと消えたのでありました。

お祝いの花あしらい その1

2008-11-25 06:19:43 | フラワーアレンジメント
”森のテラス”で結婚式が行われました。

新郎と新婦は、私の友人のミュージシャン増岡裕之さんと佐々木彩子ちゃんです。
お二人は、自分たちが暮らす仙川の”森のテラス”で、
自分たちのオリジナルの結婚式を挙げたいという強い希望をお持ちでした。

会場準備、料理、式の進行の全てを友人達が買って出て、
100%手作りの結婚式です。
私はお二人のために「会場準備と、花と、箸袋と、金屏風を私に任せて。」と
みんなの前で公言してしまいました。

私が担当した仕事の中で”花あしらい”が一番気がかりでした。

座敷での和式の宴にふさわしい花と花器をどうしようかと
限られた予算の中で、あれこれ考えました。

こちらが、座敷のメインの花あしらいです。



幸いにも、花は”森のテラス”のオーナー山田先生の娘さんが、
「これでもか。」というくらいの豪華な花を調達してくださいました。
(娘さんは青果市場で働いていらっしゃるのです。)

予想以上の豪華な花です。

ところが、豪華な花にふさわしい大きい花器なんて「無いですよね。どうしましょう。」と申し上げると、
「ちょうどいいのがあるんだよ。」と山田先生。
なんと、外に置いてあった”傘立て”を「これがぴったりだろ。」とおっしゃいます。
もう少し高くしたいということで、傘立ての下に木片をかませて高くし、
金と白の奉書を巻いて金銀の房を結んで、りっぱな花器ができました。
花器の下には、帯をほどいた布を敷いて、なかなか床にふさわしい感じに
スタンバイでき、あとは花をさすだけという段になって
たいへんなアクシデントが起こりました。

あたふたとした様子で先生が和室から駆け降りていらっしゃるのです。
「大変なことが起こった。」とおっしゃるので、
「何が起こったんですか?」と和室に行ってみると、
花器の下がびしょ濡れの水浸しなのです。
「しまった、穴があるのを忘れてた。」

傘立てには、ひっくりかえすと三か所の穴がありました。
その穴を、酒樽のように木で埋めてなんとか水が漏れないようにはなりましたが、
奉書は、ぐしょぐしょに濡れてしまいました。
もともと”シボ”のある紙だったので、乾いたら元どうりになったのが
不幸中の幸いでした。

そんなこんなで、どうにか花器ができて、
ユリとダリアとちいさな赤い小花のゴージャスなアレンジが完成しました。

花は式後にも生き生きとして、“森のテラス”にいらっしゃるお客様の目を
楽しませています。
昨日は、お花をたしなんでいらっしゃる着物を召したご婦人に
お花をほめていただきました。
「まあ、素敵なお花と奉書ですこと。池坊ですの。」とお聞きになられました。
「いいえ、あの、自己流です。」とお答えしたんですが、
”傘立て”に生けたことと、”奉書”が水浸しになったことは
内緒にしました。

缶コレクション その15

2008-11-17 08:07:08 | コレクション
オリエンタルな小さい缶シリーズです。



アジアの塗り薬が大好きです。
その理由は、
1・ずっとデザインが変わっていないレトロでかわいいデザインのものが多い。
2・ケミカルでなく、自然の成分から作られていて安心である。
からです。

アジアの塗り薬といえば、タイガーバームが代表的です。
小さなタイガーバームの缶は、大きさが3,8cmと2,5cmですが
ノベルティーではなく、袋に入って売っているものです。
小さいので携帯用として使っていました。
10年ぐらい前、香港や台湾によく出張していたのですが、
行くと必ず"Watson"というドラッグストアーで
缶やビン入りの薬をザクザク買って帰っていました。
タイガーバームのミニ缶は一個たしか100円以内でしたから
10個ぐらい買って、会社のみんなにお土産として配ったりしたものです。

青い屋根の寺院の缶は、上海製で、友人から空き缶をいただいたものです。
同じものを、横浜の中華街の薬局で見かけました。

右上のドラゴンの缶は、フランス製の口紅の缶です。
蓋と身が同じ大きさで突き合わせになっていて、プラスチックが入れ込んであります。

左上の、おさるさんの缶はタイ製で、妹からのタイ土産です。
さるが手に持っているのは、桃の実です。
缶の裏に"White Monkey holding peach balm"とあったのですが
成分には桃のエキスは入っていません。
なぜ”桃”なんでしょうかね。

アジアの塗り薬には成分として、
メンソールに混ざってペパーミント、ユーカリ、シナモン、クローブなど
いい香りのハーブが入っています。
めったに肩は凝らない私ですが、常備薬として愛用しています。

普段これらの缶は、うちのなげしにズラーっと並べています。
地震があったりするとしょっちゅう落っこちたりするんですが、
毎回拾ってはまた並べている私です。


缶コレクション その14

2008-11-14 08:39:14 | コレクション
”缶コレクション その1~13”を、ブログに書いたのが9月でしたが
その続き”その14”をお届けします。

冬は、ニベアの季節です。
たいていシーズン缶(期間限定の)が発売されるのは、決まって冬です。

今年のシーズン缶は、"40th Anniversery" となっていました。
(その他にもニベアの缶を過去の記事でご紹介していますので、
 よかったら遡ってご覧ください。)



ニベアは1911年にドイツで発売されました。
このたび40周年というのは、日本で発売されてから
40年が経ったということです。

缶のデザインは、アーティスト"MAYA MAXX"さんとのコラボによるものです。
缶を抱きしめて眠っているヌクヌクしたくまちゃんは、
”ニベアベア”というお方です。

期間限定の缶ですから、欲しい方はお早めに
ドラッグストアーでお求めになったほうがいいかもしれません。

シーズン缶といっしょにプロパーの缶もご紹介したのは、
デザインがずっと変っていないニベアの缶の美しさに
もう一度ご注目して欲しいと思ったからです。

デザインもクオリティーも変わらないニベアの、長年の愛用者で
ニベアの缶のマニアコレクターである私が、この冬お勧めする
二つの缶でございました。

大きな獅子柚子

2008-11-13 09:05:16 | ガーデニング
森のテラスの庭には、毎年”獅子柚子”(ししゆず)が成ります。
直径が15cmほどある、大きな柚子です。



デッキに転がしておくと、お客様に聞かれます。
「これ何ですか?」、そして「食べられるんですか?」と。

実は森のテラスでは、こうして採れた柑橘類を、
もっぱら鑑賞用と芳香剤としていて、食べないでいるらしいのです。
いつだったかもトイレに入るとなんだかいい香りがするので
ふと見ると、”かりん”が置いてありました。
柑橘類以外にも、香りの強い果物はトイレ行きです。
香りは強くても自然のアロマなので、ケミカルな芳香剤とは全然違います。

ですが、私は鑑賞用と芳香剤で終わってしまう”獅子柚子”を
前から「食べられないのかなあ。」と思っていました。

ある日、森のテラスに中学生のお客様がピアノレッスンにいらっしゃいました。
寒い日だったので、何か温かい飲み物をお出ししたいと思ったので
思い切って大きな”獅子柚子”に包丁を入れ、実を絞って
はちみつとお湯とお砂糖を入れた”ゆずエード”を作ってお出ししました。

いったん包丁を入れた”獅子柚子”はそれからというもの、皮を鍋料理のポン酢や
湯豆腐の受けつゆに入れたりしてがんがん活用しています。

おおきな”獅子柚子”は意外にも、小さい柚子よりグッとマイルドな味と香りです。
冬の料理には何かと役に立つ重宝な食材として
毎日の食卓に登場させています。

もしも食べきれなかったら、こんどは皮をお風呂に入れて“柚子湯”っていうのも
「おつなものですよ。」と、山田先生にご提案してみようと思います。

11月の花

2008-11-10 10:03:12 | フラワーアレンジメント
誕生日の夕食の買い物のついでに、
つい花屋さんに入って素敵な花を見つけてしまいました。

ボルドー色のカラーです。



一目見て気に入り、値段を見たら1本500円と高額でした。
が、誕生日くらい許される贅沢なんじゃないかとばかりに、
しかし少し遠慮ぎみに2本だけ買い求めました。

裏側が花と同じ色をした葉っぱを二枚、一緒に買いました。
花を葉でラップするようにして生けたいと、瞬間に思ったのです。

花器をどうしようかと考えたのですが、口が細いほうがいいので
ワインボトルに挿してみました。
Conu surというチリのワインで、ラベルの自転車のイラストがかわいくて
捨てられず、去年のクリスマスに飲んだボトルを取っておいたものです。

スッと生けた2本のカラーは、大人っぽく、上品で
たった2本でも強い存在感があるように思います。

うちの田舎の方に“地味派手”という言葉がありますが、
この花は、まさにその“地味派手”です。

薔薇や、菊やそのほかの華やかな花に
決して負けない、11月の花でした。

誕生日のケーキとろうそく

2008-11-09 10:19:22 | Weblog
11月7日は、私の誕生日でした。

誕生日が待ち遠しいとか、ウキウキするとかいった気持はまったくないんですが、
その日だけはおいしいものを食べて楽しい夕食にしよう、とだけ決めています。

”笑える”ろうそくを見つけたので買って準備しておいて、
ろうそくとケーキをコーディネートしようと計画を立てていました。



燦然と輝く”50”のろうそくと、バースデーケーキです。
どうです、ウケるでしょ。

ケーキは、焼く暇がなかったので買ってきたんですが、
上に乗っけたベリーは(いちご以外)ほとんどうちの庭で採れたものです。
8月から9月に庭で採れたラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリー、レッドカラントを、
大切に冷凍しておいたのです。
ご近所で採れた(拾ってきた)マルベリー(桑の実)も数粒、冷凍して取ってありました。
ごっそり、実だくさんにして粉糖を振りかけたら
すごいゴージャスなおめでたいケーキになったじゃありませんか。
ベリーたっぷりのケーキは、程よく甘く酸っぱくて、
ワインとの相性もよく、思わずお酒が進んでしまいました。

その日、自分のために自分で作った料理は、
ラムのステーキに、舞茸のソテーとじゃがいもの付け合わせ。
生ハムとルッコラのサラダ。
それから、大きなエビをいれたブイヤベースです。

贅沢な夕げの締めくくりに、久しぶりにケーキまで食べてしまい
満腹、ほろ酔いの、記念すべき誕生日です。
何が記念かって、なんといっても一世紀の半分も生きてしまったことは
私にとってすごい一大事なんですから。

とはいえ、これからも”エージレス”で、
気持ちはずっと“少女”でいたい、(あ、図々しい?)と思う私です。

sauta cafe 10 毛糸の帽子とボタン展

2008-11-05 09:24:23 | Weblog
森のテラスで ”sauta cafe10 毛糸の帽子とボタン展”が催されました。

sauta cafe”は、森のテラスを借りて行われているイベントで、
sautaとは「お茶」と「歌」の意味だそうです。
毎回おいしいランチとお茶とお菓子のサービスとともに
音楽のライブがあります。

今回のライブは、”壱零base”、”popoyans”、”ナミコユタ”のみなさんによるものです。

裏のデッキでは同時に”毛糸の帽子とボタン展”と称して、
3組の作家さんによる作品の販売がありました。
私はその会場設置と雑用係を森番として担当しました。

アトリエキキ”さんは、女の子の二人組で
木のボタンなどを作っていらっしゃいます。



じつは、”アトリエキキ”さんのお一人の浅井晶木さんは
森のテラスの森番をしていらっしゃる私のお仲間でもあります。
もうお一方の樹さんとアトリエを構えて活動していらっしゃいます。
二人のお名前から取って”樹木”(kiki)というアトリエ名です。

たくさんのボタンの中から”ゼブラウッド”という木で作ったボタンを買いました。
手持ちのバッグに付けてみたらピッタリでした。

こちらは、”飯山美和”さんの帽子です。



美和さんは、本業をグラフィックデザイナーとしながら
帽子作家をしていらっしゃいます。
どんぐりのへたのようなユニークな形が特徴の帽子です。
被ると、「宇宙人のような」というか「森の精みたいな」というか
なんともいえずかわいい帽子なのです。

庭で採った枝と実でコサージュを作って挿してみました。

もうひとつは、”porlanlon”さんの陶器のボタンです。



小さな小さな四角いボタンを三つ買いました。
”へくそかずら”のリースに付けたらぴったりでした。
字が彫られているのは「あの、それ裏なんですけど。」と言われましたが、
かわいいと思ったので裏向きに付けさせていただきました。

”sauta cafe10 毛糸の帽子とボタン展”は、
お茶とお菓子とあったかい料理のいいにおいと、
優しい音楽に包まれながら、作家さんたちの作品とご家族や友人の方々と
触れ合うことのできた楽しい一日でした。

秋の実のリース

2008-11-03 08:16:59 | クラフト
あちこちで秋の実を集めて、リースを作りました。



リースを作るのに使った実は、
からすうり、へくそかずら、ピラカンサス、つるうめもどき、さねかずら、です。

土台になっている“ぶどうの蔓”は、お願いして、”あきた森のテラス”から取って来て頂いたものです。
メインの実となる”からすうり”は石屋さんの庭から頂いたものと、
千葉の藪から採ってきたものを、リースにし易いように、
蔓を切らずに残しておき、乾かしておきました。
いい感じに乾いた”からすうり”を土台のリースの巻きつけていき、
ところどころワイヤーで結んで留めつけます。
”つるうめもどき”も秋田から採ってきたものです。
乾かした蔓をリースの形に添うようにワイヤーで留めつけます。

この2種類だとちょっと寂しいと思ったので
他にも実は無いかなと、ご近所を探して歩き、
”へくそかずら”と”ピラカンサス””さねかずら”を花泥棒して参りました。

”へくそかずら”は長い蔓になっています。
採りたての蔓の葉っぱを落とし、蔓を巻きつけていきます。
まだ緑色をしている実の状態でリースに巻きつけて乾かします。
(乾くと茶色っぽい色になります。)
”ピラカンサス”と”さねかずら”も採りたてのものをワイヤーで留めつけまた。
(乾くと色は褪せずに実が縮まります。)

頂いた蔓と、あちこちで花泥棒して集めた実で、
材料費”タダ”とは思えないゴージャスなリースができました。

”森のテラス”の裏のデッキを作業場として使わせて頂き、
完成したリースをリビングの目立つところに飾らせていただきました。
お客様の中には「私も作ってみたい。」とおっしゃって下さる方がいらっしゃいます。
「でも、大変そうですよね。」とおっしゃるので、
「いいえ、全然大変じゃないですよ。絶対、誰にでもできます。簡単です。」とお答えします。

なら「コツを教えて下さい。」と言われましたので、力説しておきました。
強いてリースを作るコツがあるとすれば
1・ご近所などで材料となる実を見つけたら、頂いてしまう”図々しさ”と、
2・材料が足りないなと思ったら、また探しに行って新たな実を採ってくる”執念”。
この、二つを持ち合わせてることが、最大、最強のコツです、と。