LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

瓶とたれとダイエット

2015-07-27 09:45:31 | Weblog
前回、ダイエットに関係した記事を書いたところ、好評だったため引き続き食生活について書きます。

中身が一目瞭然で、どこに何が入っているかが解りやすいので、ありとあらゆるものを瓶に入れています。



ホールのスパイスは、袋入りのものを買ってきて瓶に詰めかえています。
瓶のごみは減るし、詰めかえてデザインの揃った瓶がズラーッと並んだ光景が好きなので。

たれというたれは、できる限り手作りして瓶に保存しています。

市販のたれを悪く言いたくはないのですが、
1「何が入っているのか判らない。特に防腐に関して。」
2「美味しいんだけど、化学調味料的なケミカルな味がする。」
3「やたらに糖分と油分が多い気がする。」
4「自分で作ったほうが、安価である。」
5「自分で言うのもなんですが、何といっても美味しい。」
以上の理由から、焼肉のたれ、冷やし中華のたれ、ポン酢、しゃぶしゃぶや棒棒鶏の胡麻だれ、
ドレッシング、ハンバーグとステーキのソース、ホワイトソース、グラタンのソースは大体手作りしています。

ドレッシングは、普通の半分以下の油の量でつくっていますが、ノンオイル派ではありません。
料理の長い歴史の中で、生野菜にオイルをかけると良いとされているのは
野菜と油を同時に食することで、ベータカロテン(癌細胞の発生を抑制するといわれている)が摂れるという、理に叶った考えに基づくものです。
ですので、ノンオイル=ヘルシーかといえばそうでもないと思うのです。(決してアンヘルシーだとは言いませんが... 。)

私は、たれによく酢を使います。
酸味があると、塩分が控えられます。
そしてもともと酸っぱい物が好きでもあります。
酢の酸味が強いと思うなら、少量の砂糖とか果物の搾り汁で酸味を抑えるか、レモン、ライムなどの柑橘系で酸味を補うと良いと思います。

さらにダイエットの大敵とされているカレールーは、ホールとパウダーのスパイスを使って手作りするとむしろダイエット食になると思います。
スパイスには発汗を促し、新陳代謝を高める作用があります。
カレーに使われている代表的スパイスは、ほとんどが漢方薬に入っているものです。
(ターメリック(うこん)シナモン(肉桂)クローブ(丁子)は、風邪薬にも含まれているくらいですからね。)
市販のカレールーの何がいけないって、たぶん油の量が多いのと、ついついごはんを多く食べてしまうからじゃないですかね?

ダイエットには、糖分、脂質と共に塩分を考慮することが必要です。
かといって、やたらに薄い味付けというのも舌を満足させるものではないです。
旨み成分を良質のダシで取り、塩気を抑えること、つまり手間暇をかけた料理こそがダイエット食だと思うのです。

食事は、胃袋と脳の両方に聞きながら食べるという基本姿勢を持ち、満腹中枢をコントロールすること、
「腹八分」という先人の伝える尊い考えを教訓にするべきだと申しておきたいと思います。

それにしても、暑い日が続きます。
またまた、スパイシーな辛いカレーを作ろうかな。
ご飯の量を考えながら食べなきゃ...、ですね!!

10キロ痩せました。

2015-07-23 20:25:23 | Weblog
東京にいたころと、高山とでは、生活がガラリと変わり、
気が付いたたら体重が54キロになっていました。

私の若いころのベスト体重は43キロ。
妊娠してマックスだった体重は、49キロでしたから、
それを上回る54キロというのは、生涯最高だったわけです。

運動量がそんなに減ったとも思えないのですが、
食べ物が、何しろすべて美味しく思え、食べる量に伴って
お酒の量も倍ぐらいになっていたのだと思います。

「痩せようかな。」と思ったきっかけは、
お気に入りの服が着られなくなったことが「悔しい。」そして、「もったいない。」と思ったからです。

いったん増えた体重を減らすのは大変だとお思いですか?
いえ、そうでもありませんでした。

どうやって痩せたか、をお話しします。

最初に、体脂肪を測定できる体重計を買いました。
毎朝、体重を測ることにします。

食事は、最初の2週間、一切炭水化物を摂らないようにしました。
糖質を極力摂らないよう、糖質の高い野菜も控え、
どうしても欲しい甘味はダイエット甘味料を使用、
お酒は糖質ゼロのもののみにしました。

2週間で、体重が6キロ減りました。

今まで、朝ごはんというのはしっかり食べなくてはいけないものだと思っていました。
だけど、体質なのか、朝起きてすぐというのはそんなにおなかは減っていないし、
たくさん食べると、おなかが緩くなったりするほうです。
朝は、乳製品とほんの少しの炭水化物で十分だということがわかりました。

昼ごはんは、力の元となるよう、しっかり炭水化物を摂ります。

以前は、よく3時に甘いものを食べていました。
ですが、もともと甘いものはあまり好きでないのと、3時あたりに甘いものを食べてしまうと
夕ご飯と晩酌が美味しく感じられなくなるように思い、甘いものを一切食べなくなりました。
友人にも、私は甘い物を好きでないということ、果物もほとんど食べないということを公言し
頂き物も、甘い物以外にしていただいています。

夕ご飯は、炭水化物はほとんど摂らず、
肉、魚、野菜をたっぷり食べます。
揚げ物も大好きですからよく食べます。
肉が良くない、揚げ物が太る、と思って量を減らすと、
脳が満足できず、他のものをより多く食べてしまい、結果カロリーを多く摂りすぎてしまう気がします。
なので、満足と思える量の蛋白質と、たっぷりの野菜をしっかり食べて、
8時きっかり食事を終え、そのあとは一切食べ物を口にしません。

たったこれだけのことで、体重が10キロ、苦労するわけでもなく減量できました。

ときどき焼肉をドカ食いしたりしますが、
体重がもとにもどることは、不思議とありません。

体質は、生活習慣と共にあるのだなということを実感しています。

健康で暮らすためには、体重維持は重要です。

人間の欲望には限りがありません。
精神と肉体を戒めるため、ストイックであることが必要ならば、
ストイックであることに喜びを持てるような生き方をするべきなのではないか、
大げさですか、私の生活信条です。

偉そうですみません。



ジャンクな椅子のリペアー

2015-07-21 09:02:48 | 椅子
不燃ごみの収集の日に、ボロボロの折りたたみパイプ椅子を拾いました。



外に放置してあったのでしょうか、座と背の板は朽ち、本体もサビだらけです。

椅子としてはとるに足らないものですが、ジャンク、ブロカント(美しい古道具)としては
ちょっと「面白い。」と思えたので、リペアーに挑戦しました。

座と背は、新たに外材の軽めの集成材を切って作ることにしました。
背板の緩やかな曲木を「どうしようか...。」と思いました。
木を曲げるには、高温で長時間蒸す必要があること、曲げた形を治具で固定して成形するということは知っていました。
が、そんな本格的な曲木が、家庭でできるわけもありません。

そこで、木の反る性質を利用して、集成材の片面に水を含ませて乾かしながら反らすことはできないものかと思いました。
「曲木」というより、「反木」(そりき)です。

この程度の緩やかさなら、なんとか思ったように反ってくれて「反木」がかないました。



張り布に選んだのは、レトロな感じのシャツの生地です。
立派な椅子には、このようなペラペラの生地は張りませんが、
椅子の存在の軽さには、この生地がピッタリだと思ったのです。
パイピングを回してトリミングもうまくいきました。
本体のサビは、金ブラシとピカールで磨き、サビのひどい部分だけ油性の塗料でリタッチしました。
サビをテクスチャーとしてあえて少し残し、シャビーな仕上げにしました。

もう一脚は、3本脚のパイプ椅子です。



もとはこのような赤いビニールレザーが張ってありました。



食料品を扱っていた商店から出てきたもので、裏に"KAGOME"のシールが貼ってあったところを見ると、
”カゴメケチャップ”のノベルティーだったのではないかと思います。
ケチャップの様な色、おにぎりの様なおいしそうな形です。

張り替え用に選んだ布は、トランプと手の柄の昭和ポップな生地です。
手の中に、目みたいな玉があるのがなんか怪しい...。
「インチキ手品師の布」と名付けました。



2脚とも本体は頑丈ですが、パイプ椅子の方は小さくて華奢な作り、
三本脚の方は、安定が悪いので椅子を踏み台代わりにして乗っかるのだけはご法度です。

白状しますと、三本脚の椅子を踏み台代わりにして椅子から転げ落ち、
全治1週間の怪我(捻挫)を負ったことがあります...。
(古い椅子でなくても、3本脚にはご注意下さい。)

椅子としての価値はさておき、古道具をここまで甦らせたという達成感を味わわせてもらった
2脚のポップな椅子でした。



古い椅子のリペアー

2015-07-20 08:47:05 | 椅子
古い椅子を、塗装し直し、張り布を張り替えて、
思ったようにリペアーできるようになったので、
今年から「椅子の修理、塗装、張り替えいたします。」と、看板を出しています。



家具メーカーは、自社の椅子だったらリペアー可能です。
張替えの場合、メーカーの持っているプロパーの張り布の中から何がしか選んで張り替えることになろうかと思います。

私の場合は、古い椅子専門で、どこのメーカーのものだかわからないものでも喜んで修理しますし、
塗装が剥げ剥げなものほど歓迎です。(そのほうが剥離が楽なので。)
張り布は、その椅子のテイストと時代にもっとも合ったファブリック(できたら古いもの)か、
もともとのファブリックのテクスチャーにもっとも近いものを見つくろって、張って差し上げたいと思っています。

この1年間で、7脚の椅子のリペアーを行いました。

こちらは、ビニールレザーの張り布がビリビリに敗れていた座面を外し、
塗装を剥がしているところです。

最近分かったのですが、こちらトーアというメーカーの椅子でした。



もともとラッカー塗装が施してありました。
塗装を、サンドペーパーで剥がし、塗装し直しますが、
顔料を塗って、ウレタンないしラッカー塗装するのではなく、
元の塗装の色に近いオイルで仕上げることにしました。

張り布には椅子と同じと思われる60年代のカーテンの生地を選びました。



ストライプが綺麗に合うよう、慎重に柄合わせしました。



背には、椅子鋲を打ちつけ、隙間の開かないように手でまつり縫いして張り上げます。

こちらは、飛騨産業の名作椅子です。
右は塗装を剥ぐ前、左は塗装を剥いだところ。



もともとのラッカー塗装はかなりテカテカしています。

塗装を剥ぐと、ナラ独特の美しい「とら腑」が現れました。



これを、元の色で塗装すると、せっかくの「とら腑」が隠れてしまいます。
素地の美しさを塗りこめない、ミディアム色の塗装で仕上げたいと思いました。



こちらは、元の状態の2脚と完成した2脚です。



もともとの椅子の張り布は汚れとシミだらけでしたが、見覚えのある布です。
リバコの"N.C"であると判明しました。
新しい2脚にも"N.C"のなかから目の覚めるようなきれいな色をお選びしました。

新婚の家庭に納品する椅子ですから、思い切って若々しいイメージに仕上げて差し上げたかったのです。

おかげさまで、若奥様とご依頼くださったお母様に、喜んでいただける仕上がりとなりました。

ロータスブルーは、メーカーや家具屋さんだったら思わず目をそむけるような
「えっ、こんなボロ椅子?」と思われるジャンクな椅子も、
「面白い。」「直す価値がある。」と、私自身が判断したものなら、お直します。


そんなジャンクな椅子の修理は、また次回。





ミッドセンチュリーの椅子と昭和中期の家

2015-07-19 11:07:10 | インテリア
自宅は、昭和40年8月の建築ですから、
今年の8月で築年数50年になります。

もともと商店兼自宅として3世代で住まわれていたお家です。

たくさんある部屋のうち、洋間は3階の一部屋のみです。
そのほかに、椅子がおける部屋といえばピータイルを張ったダイニングキッチン。
あと、商店として作られた土間。
その3室に、合わせて28脚の椅子を置いています。

東京から持ってきた椅子は、イームズ4脚、と剣持勇のスタッキングスツール3脚、
AIDECの椅子1脚、小さなスツール4脚、計12脚です。

こちらがイームズを置いている3階の洋間です。



ときどき、イームズをベランダに出して涼んでみたりしています。

キッチンには古いパイプの食堂椅子とミシンの椅子、計4脚置いています。



古いおうちの片づけをさせていただいたときに出てきたもので、
昭和の食堂は「こんな感じだったな。」と思い起こしていただけるよう、
徹底した昭和レトロを再現しています。

お店には、置けるだけあちこちに椅子を置き、座っていただけるようにしています。



もともとは、赤やグリーンのビニールレザーが張られていて、
びりびりに破れていたり、汚れがあったものを剥がし、張り替えて再生したものばかりをお店に置いています。

こちらは、1960年の飛騨産業の椅子”カスケード”です。



張布と塗装のコンディションもまずまずで、当時のままの状態で使っています。

こちらは、寝室の鏡台の前で使っている小さなスツールです。



U.S.Aの生地に張り替えました。

こちらは、画室のライティンビュローのところで使っているドイツ製のスクールチェアーです。



脚が畳擦りになった格好なので、畳をいためることなく和室での使用に適しています。

こちらは、剣持勇デザインのスタッキングスツールです。



古いものは、黒、ベージュ、クリームイエローのビニールレザー張りでした。

こちらは、鏡台の前などで使うのに適した、スツールです。



もともと、赤いビニールレザーが貼ってあったのを張り替えました。
座が蓋のように開いて、中にものが入れられるようになっています。
タッセルを付けて、開け口がわかるようにしました。

こちらは、木製の折りたたみ椅子と、折り畳みのヤマハのオルガン椅子です。



全28脚のうち、2脚のみ現行品ですが、
あとは全部50年代、60年代のものです。

家の年代に合わせて古い椅子を置いているのか、
はたまた、古い椅子が好きだったからそれらが合う同時代の家を手に入れたのか...。
鶏が先か、卵が先か...、みたいな話です。

ブログをお休みしていた1年間で、たくさんの古い椅子と出会い、修繕を手掛けました。

その様子は、次またアップしますので、楽しみにお待ちください!

木版と更紗

2015-07-17 09:57:24 | 更紗
一年以上ブログを停止していたので、書きたいことが溜まっています。
で、続けて書きます。

思えば4年前の9月、長く暮らした東京を離れ、
中学3年生までの15年間を暮した飛騨高山に戻ってきました。

これまで手掛けてきた室内装飾の仕事は、東京をはなれても続けることができるという確信があったこと、
デザインと版画を彫る仕事を選任することになったこと、
そして、古道具の在庫を山ほど抱え、どうしてもお店を持ちたいという思いが募りに募って、
37年ぶりに高山に戻ってきたのです。

帰ってきて、すぐに版画を彫り始めました。
印刀を握るのは、十数年前に一版彫った時以来。
さらに、キャリアといえば中学生まで図工の時間に彫った版画の、義務教育レベルの技術程度です。

東京では、中野先生に師事し、更紗の手ほどきを受けていました。
先生の彫った版を使わせていただいて押した木版更紗数点、線描きの更紗数点を抱えて帰り、
更紗を続行していく決意を固めていました。
先生に手ほどきを受けたのは、わずか半年間です。
たった半年の修行で、果たして更紗ができるのかという不安もあります。
しかし、実は母方の京都の親戚が「絵更紗」の家本で、創始者が故元井三門里氏という人物であったことから、
母は若いころから更紗を学んでいました。
私自身、子供のころから更紗が生活の中にあるという環境で育っていたのです。

母の更紗、父の木版。
その二つを私が引き継ごうと思ったことは、自然といえば自然。
そして中野先生との出会いは、偶然です。

4年間、版画を彫り続け、私の右腕は筋肉隆々となりました。
版画を彫るという責任が私の背中を押し、機が熟して、
今年の1月から、自分の更紗のための木版を彫ろうと一念発起しました。

骨董市で買った一枚の小さな古裂がありました。



大正時代のものと思われる、銅版の更紗です。
これをどうしても、復刻したいと思いました。

欠損している部分を推測しながら、連続模様を構成させます。



そして、新年㋀6日から第一版を彫り始めました。





第二版と掘り進みます。



そして、第3版。



3版が8割彫れたところ。
夜なべの製作は、気が付くと朝方になっていたこともありました。



3週間とちょっとで、3版を彫り上げました。



これから版を押し、彩色します。
一年をかけて、襖を染めようと思います。

ご無沙汰していました。

2015-07-16 09:28:31 | Weblog
一年以上、ブログを更新できずにいました。

仕事に関し、2足のわらじどころではなく、
いくつものことを同時進行している生活が続いています。

1、企業からいただく室内装飾の仕事。
2、デザインと製作の仕事。
3、ショップLOTUS BLUEの経営。
4、月に一回のカルトナージュワークショップ
5、椅子および古道具の修繕。

さらに、今年の1月から 工藝の更紗に取り掛かりました。

身体は一つしかないし、一日は24時間しかないので、
一日にやれることには限りがあります。

朝起きて、一日にやらなければいけないことを、まず黒板に書きます。
10ぐらいズラッと書いた仕事の内、優先順に片付けていきますが、
10の内7か8できればいいほうです。

仕事の切り替えも、そう簡単ではありません。
同時に2つのことはできず、一つ一つ順番にやっていくよりしょうがありません。

去年から犬を飼い始めたものの、月に3回、4回と出張が続くと
かえってさみしい思いをさせてしまい、私自身も切ない思いでした。
一人で経理までやらなくてはいけないのですが、あまり得意ではありません。
計算はエクセルで何とかできますが、入力にミスが無いようにしなくてはいけません。
責任問題ですから。

もしかしたら、人を雇ったほうが良いのか?と、思案したりもしました。

そんなわけで、どうしてもブログを書くという精神的余裕を持てずに、
あっという間に一年以上が経ってしまいました。

この一年の間、訪問してくださった方々、
本当に長きにわたりお待たせしておりました。

奇跡のように、訪問、閲覧の数は下がることなく、
感謝の気持ちでいっぱいです。

お店は、開店当初からずっと同じスタイルです。



扱うものは、
1、Fire King 、OLD PYREXなど、古いミルクガラスなど。
2、同じ時代のSOGA,SASAKI、石塚のガラス食器。
3、昭和の時代の食器、雑貨。
4、現行品のロングセラーのキッチン雑貨など。
5、デッドストックのボタン。
6、カルトナージュ用のファブリックと椅子の張り布。
7、デザイナーのカード。
といったもの。
時代の流行に関係なく限定に限定したものだけを取扱う姿勢でおります。

これからもどうぞよろしくお願いします。