前回に引き続き、"Kino"のお家のことを書きます。
新築の木造注文住宅の、真新しい様々なマテリアル
”木”、”壁土”、”紙(障子や建具の)”に対比するように、
今回アクセントとして「古いもの」を少し取り入れて装飾してみました。
大きな吹き抜けの玄関に、古い”キリム”と“壺”をあしらいました。
ボード類が一切無い、すっきりとしたホールが玄関らしくなりました。
”キリム”は大抵、50~60年ほど経っているのですが
痛みも退色も少なく堅牢で、職人技による手仕事の確かさと
なにより新しいものには無い、年代を経た重厚さと深みとがあります。
”キリム”も“壺”もエスニックなものですが、
とくにアジアンテイストに偏った感じにはならずに
「和」の空間にすんなりとなじんでいるように思います。
典型的な和室の床には、古い”帯”を掛け軸代わりに飾りました。
かなり古い帯で痛みもありましたが、トラディショナルな”松”の柄行きが
断然気に入って、骨董市で買っていたものです。
”帯”に合わせ、竹の花入れと敷物を置き”みずき”を生けました。
この家は、古いお家を取り壊して建てたものです。
お家は取り壊しても、建具や障子、欄間などを
新築の家のどこかに生かして使ってほしい、というのが施主様のリクエストででした。
見ると、施主様の望みはちゃんと叶えられていました。
古い建具が、吹き抜けの梁下に組み込まれていました。
和室には、古い欄間がピッタリとはまっていました。
現代では再現の難しい、大工の技によるこうした建築のディテールは
真新しい家の中の魅力的なアクセントとなっています。
新しいものの中に、古いものを入れ込んでいくというのは、
料理のスパイスのように「効く」もんだな、と思った楽しいお仕事でした。
新築の木造注文住宅の、真新しい様々なマテリアル
”木”、”壁土”、”紙(障子や建具の)”に対比するように、
今回アクセントとして「古いもの」を少し取り入れて装飾してみました。
大きな吹き抜けの玄関に、古い”キリム”と“壺”をあしらいました。
ボード類が一切無い、すっきりとしたホールが玄関らしくなりました。
”キリム”は大抵、50~60年ほど経っているのですが
痛みも退色も少なく堅牢で、職人技による手仕事の確かさと
なにより新しいものには無い、年代を経た重厚さと深みとがあります。
”キリム”も“壺”もエスニックなものですが、
とくにアジアンテイストに偏った感じにはならずに
「和」の空間にすんなりとなじんでいるように思います。
典型的な和室の床には、古い”帯”を掛け軸代わりに飾りました。
かなり古い帯で痛みもありましたが、トラディショナルな”松”の柄行きが
断然気に入って、骨董市で買っていたものです。
”帯”に合わせ、竹の花入れと敷物を置き”みずき”を生けました。
この家は、古いお家を取り壊して建てたものです。
お家は取り壊しても、建具や障子、欄間などを
新築の家のどこかに生かして使ってほしい、というのが施主様のリクエストででした。
見ると、施主様の望みはちゃんと叶えられていました。
古い建具が、吹き抜けの梁下に組み込まれていました。
和室には、古い欄間がピッタリとはまっていました。
現代では再現の難しい、大工の技によるこうした建築のディテールは
真新しい家の中の魅力的なアクセントとなっています。
新しいものの中に、古いものを入れ込んでいくというのは、
料理のスパイスのように「効く」もんだな、と思った楽しいお仕事でした。