LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

出張のお土産 その1

2009-01-28 10:08:39 | Weblog
”森のテラス”のオーナー山田先生は、
全国各地を駆け回って庭を作る造園家でいらっしゃいます。

出張に行くと必ず各地の庭からいろんな植物の実を採取して
”森のテラス”に持ち帰っていらっしゃいます。

これらが、あちこちで採ってきた出張のお土産です。

 
 

大きな“蓮”は、伊豆沼というところから採ってきたもの。
ところどころにコロコロと実が入っています。
一つの穴に、どなたかお客様がいたずらにコインを入れて帰られました。

そのお隣の見慣れないへんてこな実は、”アダン”という名の植物です。
宮古島のお土産です。
すごく大きくて「怪獣みたい。」と、一番人気です。

その下の大きな”松ぼっくり”は、サンフランシスコのお土産。
最初見たときは、「大きい。」と思ったんですが
後にやってきた”アダン”のインパクトと大きさに負けて
ちょっと存在感が薄くなりました。
かさの開いていない実が、私はビジュアル的に気に入っています。

そのお隣は、一体どこから採ってきたものでしょうか。
(まだ未確認です。)
鞘から、かわいい種がこぼれています。

”森のテラス”の玄関ホールは、こうしたお土産がいっぱい並んで、
あたかも“標本室”のようになってます。
どんどん増える標本を、玄関ホールにきれいにディスプレーするのが
私たち”森の番人”の仕事の一つになっています。

ご近所コレクション2009 その5

2009-01-26 09:34:06 | Weblog
niwa-coyaさんで開催されている「ご近所コレクション2009」は、
会期の三分の一が過ぎました。

最後にご紹介する作家さんは"T&T STUDIO"さんです。

"T&T STUDIO"さんは、水彩画家の“真理”さんの二人の息子さんたちです。
ご長男の”大河”くん(高校生)、次男の”大樹”くん(中学生)は、
小さい頃からペーパークラフトの”スバル”などを作っていらっしゃるのですが、
その仕事の丁寧さと作品の数にはまったく驚くばかりです。



私は車には詳しくないのですが、”スバル360”は昔、父が乗っていた車で、
うちでは「豆自動車」と呼んでいた愛着のある車です。
「わー、懐かしいなー。」と見入ってしまいました。
プロのペーパークラフト作家も「よく作ってるよねー。」と認める仕事です。
なにしろ、ハンドル、シート、などの車の内部からなにから
ことごとく丁寧な細工なのですから。

いろんなスバルがズラリと並び、圧巻です。



カフェやピザやさんの車は、車以外にテーブル、椅子、パラソル
そしてピザやらパン、メニューのスタンドなどまで一つ一つ作られていて
なんといっても、見ていて「楽しい。」のです。



さらに「かわいい。」と思った目玉作品がこちらです。
小さな小さな車が20台も、ガラスケースにキャプション入りで並んでいます。

二人のご兄弟は、学業や部活でお忙しいのに
よくもまあこんなに作品を作り貯めたものだと思います。
プロ顔負けというより、プロでもこうはいかないんじゃないか、
どう考えても作っているご本人たちが、誰よりも「楽しい。」んじゃないか、
という感じがひしひしと伝わってくるような楽しい展示です。

"T&T SUTUDIO"さんのペパークラフトの、私は大ファンなのです。

ご近所コレクション2009 その4

2009-01-23 05:48:44 | Weblog
「ご近所コレクション2009」に出展中の”自然派”の作家さん達をご紹介します。

ボタニカルアーツを描いていらっしゃる”安斉きみこ“さんの作品です。



植物、野菜、果物などがモノクロで実に克明に描かれています。
私が面白いなと思ったのは、”アボカド”や”たけのこ”の断面を描いていらっしゃるところです。
断面の絵が入ることによって、絵の構図がハッとするほど新鮮な印象です。

静かで神秘的な独特の宇宙を感じる作品です。

作者の安斉さんにだけ、まだお会いしていないのですが
どんな方なんだろう、きっと作品と同じく物静かな方なんだろうな
と想像していて、お会いするのを楽しみにしています。

お次にご紹介するのは、"CLASSICO"さんのせっけんです。



薄紙でラッピングされた、かわいいお菓子のような小さなせっけんです。
キューブ型の方は、ハーフサイズです。



”びわとよもぎ”,"RosyLavender","Manuka Honey",”花林檎”の4種類があります。
これらのせっけんの主成分を見てみると、アボカド油、オリーブ油、ココアバター、
シアバター、ホホバオイル、ひまし油、マカダミアナッツオイル、などなど
実に多くの油や精油をつかっていらっしゃることに驚きます。

縦横無尽にこれらの油を扱い、このような繊細なせっけんを作っている"CLASSICO"さんは、
まさに職人気質を持っていらっしゃる方だなと、ひたすら感心します。

職人といえば、”アトリエ kiki”のお二人は、木の職人です。

いろんな木でボタンを作ったり、寄木のアクセサリーパーツを作っていらっしゃいます。



着色していない天然の木の色がこんなにも千差万別だとは、驚くばかりです。
どの作品も、目移りするかわいさです。



こちらが”アトリエ kiki”のお二人。



こんなにかわいいのに、ボタン作りとなるとドリルやサンダーを扱って
男子顔負けの勇ましさです。
なんでも作品の材料は、“木場”まで買いに行って吟味しているのだそうです。

さすが職人魂だなと、ほれぼれしてしまう私です。

三組の作家さんの作品は、どれも心癒される温かみを持ったものばかりです。
自然のものって目にも心にも優しいんだな、と思ってしまいました。

ご近所コレクション2009 その3

2009-01-21 09:21:59 | Weblog
niwa-coyaさんで開催中の「ご近所コレクション2009」の続きです。

"Yoyo"さんの作るアクセサリーは、かわいくて
私のツボにハマってしまました。



「少女のころの記憶」をくすぐられるような、どこか懐かしい感じがする作品です。
アクセサリー以外には、子供用の“りんごの帽子”と”ボンボン帽”もありました。
これもまたとびきり懐かしい感じ。
今時の子供がかぶったら、一体どんな感じになるんだろうと思ってしまいます。
(ピンポンパンのお姉さんがかぶっていた帽子にも似ている気がします。)

彼女の作品には「昭和の香りがする。」と、勝手に思っている私は
彼女のことを「もしかして、私と同世代の方かな。」と思っていたんですが、
お会いしてみたらうんと若い方だったので意外でした。

もうひとつ「へー。」と思ったのは、音楽活動もされているというのです。
独特のセンスを持った方なので、どんな音楽なんだろうと興味深いところです。

"Yoyo"さんは、私の箱のワークショップに参加してくださいました。



リバティーの布で作った、蓋が柄違いの箱こそ彼女の作品です。
ご自身の作るアクセサリーと並ぶと、「ほぼ同類。」と思える
マッチングの良さです。
彼女と私の作るものは、どこかしら相通ずるものがあるように思う私です。

"Yoyo"さんの今後の作品作りに大いに興味がある私は、
これからもお互いの作品を「見せっこしましょうよ。」などと
女の子同士の”宝物見せっこ”感覚をいだいてしまうのでした。

niwa-coyaさんには、ユニークな人たちがたくさん集まってきます。

「ご近所コレクション2009」の作家さんの作品紹介はまだ続きます。
どうかお楽しみに。

BOXのワークショップ

2009-01-18 09:16:10 | BOX
「ご近所コレクション2009」が催されている”niwa-coya”さんで
箱作りのワークショップを行いました。

人数は5人と少なめでしたが、私にとってはちょうどよい
お教えしやすい人数です。
5名がそれぞれご自分のお好きな布を選び、布に合わせて
形と大きさを決めて箱作りにチャレンジしていただきました。

出来上がった箱がこちらです。



右端の箱は日本の古い布を選んでいただきました。
大正時代のペーズリー柄で大人っぽい箱になりました。

時計回りに、お隣はリバティープリントの”傘”の柄の布です。
どことなくオリエンタルぽい、かわいい箱になりました。

そのお隣もリバティープリントを選んでお作りになりました。
蓋を柄違いに、同系色の細かいチェックの布をお選びになるあたりに
作者のセンスが光ります。
なんともガーリッシュで懐かしい感じの箱になりました。

格子の花柄のプリントの箱は
オーバル型の形に作っていただきました。
ロマンチックな布とオーバルの形が良く合っていて
素敵な箱になりました。

手前のオーバルの箱もリバティープリントの布です。
リバティーの布は、生地が薄くて素材も柄のデザインも
すごく繊細です。
ミントグリーンの美しい布でエレガントな箱に仕上がりました。

箱作りをお教えしていて楽しいなと思うのは、
生徒さんの好みや個性、お人柄が作品に現れるのを
見ることができるという点です。
出来上がった箱は、どこかしらその人らしい作品になっていました。

「難しくはないかな。」と心配していたんですが、
皆さん「楽しい。」とおっしゃって下さいました。
出来上がった箱を手にして「嬉しい。」という言葉を頂き
私こそすごく嬉しい気持ちでいっぱいです。

3時間のうちに素敵な5つの箱が完成し、めでたしめでたしです。
皆様、ありがとうございました。

世田谷のボロ市に行ってきました

2009-01-17 06:56:28 | Weblog
1月15日、16日と、世田谷の”ボロ市”が催されました。

私はボロ市には何年も前に行ったっきりでした。
なにしろ”ボロ市”は、一年でも一番寒い時期に開催されるので、
一人だとなかなか腰が重くなってしまうのですが、
友人の”真理“さんから誘われて久しぶりに行く気になったのでした。

私がボロ市で買ったものは古い日本の”はぎれ”です。
どんな柄だかよくわかるようにパッチワーク風にご紹介します。

 
 
 

大きい柄の布は木綿、細かい柄のものは絹の布です。
絹は着物の布ですが、木綿の方は布団の布、
もしくは何かの裏に使われていた布だと思います。
大柄の赤い布は”ヨーロッパ写し”といって
西洋の布の柄を摸したものです。
もうひとつの大きい柄の布も、西洋と東洋が
不思議に入り混じったような柄です。
大正か昭和初期の布だと思うのですが、私にはどことなく
大正ロマンの香りがしてならないような気がします。
茶系の二つの布は、木綿ぽいような柄行きですが絹でした。
ピンクの布は、娘さんの着物っぽい柄です。
たくさんの布の山から、かなり個性的な布を
目ざとく見つけました。

布で物を作るとき、一番楽しいのは、
なんといっても「気に入った布を見つけた時。」と、
気に入った布で「何を作ろうか考えている時です。」

さて、これらの古い布で何を作りましょうかね。
何か出来たら、またご紹介しますね。


どんど焼き

2009-01-16 07:56:12 | Weblog
1月15日は”小正月”。
この日に“どんど焼き”をしなければいけないと、
私は朝から大忙しでした。

去年の年末”森のテラス”に立派な”ごぼう締め”の縄を買って
しめ縄を作っていました。



ご近所のお庭から花泥棒してきた”南天“に加え
”ウラジロ”、”稲穂”、そして金と銀のタッセル付き紐を
結んで作った、シンプルなしめ縄です。

朝早く、“森のテラス”の水鉢の水も凍る寒さです。

 

おもむろに火をつけると、勢いよくしめ縄が燃え始めます。
途中焚き木を足しながら、どんどんと火は強くなり、
シューッと音を立てながら、しめ縄はすっかり燃えカスとなりました。

”どんど焼き”は、一年の無病息災を願うためのものです。
角松や、しめ縄を燃やし、竹に突き刺した”餅”をその火で焼くという行事です。
今年一年、どうかみんなが無事健康で過ごせますようにと、
燃える火に願います。

うまく“どんど焼き”が成功したので一安心。

この日はそれから、世田谷の“ボロ市”へと出かけました。
すてきな”ボロ”を買ってきましたので、
その様子はまた明日の記事でご報告します。


ご近所コレクション2009 その2

2009-01-14 11:49:20 | Weblog
「ご近所コレクション2009」には、8人の作家さんが出展しています。

その中で、イラストレーターで家庭料理研究家の”真理”さんと、
やはりイラストーレーターの”内田尚子”さんは、私の親しい友人です。
ご近所に住んでいるとはいえ、お互いに忙しくなかなか会えない
けどいつでも会いたいなとお二人に対して思っています。

ちょっと落ち込んだ時も、彼女たちとおしゃべりをしていると
なぜか苦しみが笑いへと変わって「じゃあまたね。」と別れるときには
すっかり元気にさせられている自分に気づくのです。

こちらが、真理さんの展示の様子です。



今回真理さんは数点の水彩画以外に、絵をプリントしたマグカップや
トートバッグなどの小物、それからポストカードも出品していらっしゃいます。
透明感のある美しい色彩と、生き生きしたタッチが
あいかわらず冴えている作品ばかりです。

真理さんがご自分のブランドのシールや小さなカードなども、サッサカと
コンピューターで作っていらっしゃるのを
私はうらやましくてしょうがありません。
何を隠そう、彼女こそが私のブログの手ほどきをして下さった
コンピュターの”師匠”なのです。

近いうちに、真理さんのような素敵なカードの作り方を
「教えてね。」とお願いしているところです。

お次は、内田尚子さんと作品です。



陶器のボタンが、イラストのカードといっしょになったのが今回の作品です。
”大きなお家の絵”は布に描かれていて、いろんな形のボタンが留めつけてあります。
どことなく北欧風な、素朴で温かみのある作品です。
この作品はご自身にとってもお気に入りの力作のようで、
「これは非売品。」なのだそうです。

かわいい作品は手放したくないという、商業主義とは程遠い感覚は
彼女らしいところです。
「うんうん、解る解る。」と思う私もまた、どうやら彼女と同類な人間のようです。

「ご近所コレクション2009」を口実にして、
会期中お二人とお会いできることが、すごくうれしい私です。

会期中に「もう少し作んなきゃ。」と、作品補充する気満々の内田さん。
そう聞くと「どれ、私も頑張って作るか。」と、つい引っ張られてしまうのです。

ご近所コレクション2009 その1

2009-01-12 23:33:33 | BOX
「ご近所コレクション2009」は、明日1月13日からです。
今日は、その搬入をして参りました。

実は午前中、内貼りの残った二個の箱を完成させたところです。
いつもこんな感じにぎりぎりまで作っています。

niwa-coyaさんのギャラリーのもと押入れの場所に、
(民家の和室を改造したギャラリーゆえの押入れです。)
木箱を積み上げたスペースが今回の私の展示コーナーです。



一番上段の箱の隣のフランス製のアンティークの鳥かごは、
niwa-coyaの文代さんが置いてくれたものです。
「美奈ちゃんは、やっぱり”ヨーロピアン”だよね。」と、真理さん。
日本やアジアの布を使っても、どうやら私の箱は”ヨーロピアン”ぽいらしいです。
鳥かごの他にも、アンティークのレースやら糸巻き、ボタンなどを
一緒にディスプレーさせていただき、よりヨーロピアンな感じになりました。
niwa-coyaさんには、フランスの蚤の市から定期便のアンティークが
時折入荷します。
すてきなアンティークは、私の作る箱とほんとうに相性がいいのです。

箱とアンティークが相乗効果で売れてくれたらいいな、と思います。

今週は、「ご近所コレクション2009」に出展している作品を
作家さん別に、順にご紹介していきたいと思います。

どうぞお楽しみに。

LOTUS BLUE の BOX

2009-01-09 00:14:37 | BOX
1月13日から2月8日まで、お隣の"niwa coya"さんで
「ご近所コレクション 2009」が催されます。

LOTUS BLUE は"BOX"(箱)を出展します。



私は自称”箱職人”であり、“布コレクター”です。
かわいいなと思えばジャンルレスで、アメリカやイギリスの布
ヴィンテージコットン、日本の古い更紗、インドネシアのバティックなど
いろいろな布が混ざってても一向に気にしないで、大小様々の”箱”を作ってます。

お見せしている”箱”はオーバル(楕円形)です。
一番小さいものは長い方の直径が4cmほどの小箱です。
(南天の実と比べていただくと大きさがわかると思います。)



ちょっと箱の蓋を開けて中を見ていただきましょう。

“英字新聞”を切って、箱に内貼りしています。
布で箱を作っても、中を紙で貼るようにするのは、
紙だと端の始末が必要ないからです。
“英字新聞”は普通に新聞紙の色のもの以外に、サーモンピンクをしたものがあります。
字や数字の気に入ったところ、かわいい字体などを見つけ
切っては箱の中に貼るのが箱作りの最終作業です。

1月17日、niwa coyaさんに於いて”箱作りのワークショップ”をいたします。
2時間と少しで小さな箱を一個作るのをお教えします。
詳しくは、niwa coyaさんのホームページをご覧ください。

「ご近所コレクション 2009」には、
私の友人で水彩画家でいらっしゃる真理さんや、真理さんの息子さんたち
イラストレーターの内田さん、アトリエKiKiのお二人も出展されます。
ご近所仲間のいろんな個性ある作品が並んで、
それは楽しい展示になることうけあいです。

私もなるべくたくさんの”箱”をniwa coyaさんのギャラリーにひしめかせたいと
追い込みに必死でおります。

ちょっとの間でも「Boxing しなくっちゃ。」(箱を作らなきゃという意味です。)と、
つぶやきながら”箱職人”するこの頃の私でございます。