LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

那須チーズガーデンの庭

2008-10-31 08:55:34 | ガーデニング
庭のお仕事をして参りました。

”那須チーズガーデン”に、造園家の山田先生の設計の庭が造られたのは一年前です。
今回は、その庭の手入れに連れて行っていただきました。

わたしが担当したのは、花の終わった部分に
アリッサムの苗と、ムスカリとチューリップの球根を
バランスよく植えこんでいくという仕事です。



前々日に、苗と球根の買い出しに行きました。

グラデーションの美しいアリッサムの苗を、
「先生、全部の色を混ぜて植えたらきれいじゃないですか。」と申し上げると。
「いいよ。」ということで、4色のアリッサムをミックスで購入。
お次は、チューリップの球根を選ぶのに、
「どの色がいいかなあ。」と先生。
オレンジ、黄色系、赤、ピンク、それからダーク系といろんな色の中から、
どれかを選ばなくてはなりません。
「アリッサムがパープル、ムスカリがブルーですから、
 チューリップはピンクがいいんじゃないでしょうか。」と申し上げると、
「それに決めよう。」とおっしゃっていただきました。

花の色を決めさせていただき上機嫌の私。

当日の現場での作業は、勾配のある庭に30のアリッサムの苗を植えるのに
、地面に這いつくばっての重労働です。
アリッサムを植え終わったらその間にムスカリの球根を、
勾配のふもとのところどころにチューリップの球根を植えていきます。

手分けして、全体に500球近くの球根を植えました。

木が多く、花が少なめの庭です。
咲いている花といえばあちこちに”ホトトギス”がしなやかに。
それからピンク色の”ネメシア”の小花が可憐な様子です。
パープルの”セージ”と、ちらほらとちいさなパープル系の花が他にも。
”春明菊”の白が、差し色となっていました。

花全体がパープルとピンク系でしたから、
今回選んだ花の色はぴったり調和のとれるコーディネートだったと思います。

春の庭がどんなふうになるのか、今から楽しみです。
庭の仕事のよいところは、計画し準備してから育つまでに
待ちわびるような時間があるというところです。

仕事が終わりにさしかかると、
水盤に投げ入れる花を選ぶように仰せつかりました。



”ホトトギス”と“春明菊”を摘んで、水に放ちました。

いつもこんなふうに、最後に水盤に花を生けて
庭の仕事を終えています。

ポポーのシャーベット

2008-10-28 05:07:42 | フードコーディネート
秋田のお土産に”ポポー”をいただきました。

いっしょに写っているのは、本日の収穫物”しいの実”です。
こちらは、自宅から仕事場までの道に落ちているのを拾ったものです。
(炒って食べてみましたが、あまり美味しくなかったので却下です。
 たまには、こうゆうこともあるんですね。)



”ポポー”は、私のイメージとしては、トロピカルフルーツで、
南国でしか採れないという印象だったのですが、耐寒性に強く
東北ででも育つ植物であることを知りました。

完全に熟している状態でしたので、早く食べなくてはならないなと思いました。
皮をむくと、崩れるくらいの熟し様です。
たくさんの黒い種があって、一体どうして食べたらいいものやら・・・。

そこで思い切って果肉を全部種を取って潰してしまい、
ココナツクリームと混ぜて、冷凍庫で固めて
シャーベットにしてみました。



固まるまで、時々冷凍庫から出しては、かき混ぜます。
何度かかき混ぜながら、ほどよく固まってきたら
食べどきです。(すごく簡単です。)

”ポポー”のトロピカルな味と、ココナツミルクは良く合って、
芳醇な味の冷菓となりました。
頂き物のサブレを添え、庭のミントをあしらえば
なんだか立派なデザートに見えます。

”ポポー”は、子供のころ食べたっきりで、
「へえ、こんな味だっけ。」と思うくらい、忘れていた味でした。
マンゴーに似ているような、バナナとリンゴを合わせたような、香りの高い果物です。

もしかしたら、すごい栄養価とカロリーだったりして・・・。
でもそんなこと、お構いなしに”ポポー”をシャーベットにして、
全部平らげてしまった私です。


ミートローフのサンドイッチ

2008-10-27 08:06:39 | フードコーディネート
お休みの日の一人ランチに、”ミートローフのサンドイッチ”を食べました。



夕食にミートローフを作ると、次の日のランチはいつもサンドイッチにすることにしています。
サンドイッチの具にすることを見越して、前の日に多めにミートローフを作っておきます。
ハンバーグは作りたてが美味しいけれど、ミートローフは作り置きができるので
何かと便利なのです。

うちのミートローフは、たっぷりの卵と、隠し味に日本酒とケチャップ、
それからナツメグが少々入っています。
すこしふわっとやわらかで、こってりとした味です。
玉ねぎを炒めたら、ひき肉の三分の一も炒めます。
(こうすると中まで上手く焼けます。)
冷ましてから全体と混ぜて、カマボコ型にしてオーブンで焼くだけ。
簡単で美味しい、わが家の人気メニューです。

サンドイッチの付け合わせには、キャベツとにんじんのコールスローを作りました。
こちらもミートローフ同様、作り置きのできるサラダです。

お休みの日にはいつも、手間をかけずに美味しいものを食べたいと思っています。

数珠玉を集めて

2008-10-24 10:51:11 | ガーデニング
千葉県佐倉市の寄り道で、田んぼの近くに“数珠玉”を見つけました。

”数珠玉”は、別名”唐麦”(とうむぎ)、英名"Job's tears(ヨブの涙)と呼ばれるイネ科の植物です。
インドなどの熱帯アジアが原産で、イネとともに渡来したのだそうです。



花が咲いて穂が落ちた後の”数珠玉”は、黒っぽく色付き
実が固くて、なるほどつなげたらさぞかし良い数珠になりそうです。



実の中心の乾いた茎を、ピンセットで一つ一つ丁寧に取ります。

黒いのや、グレーのや、白っぽいグレーのや、微妙なグラデーションの玉が
ツヤツヤとして綺麗です。



小さな塗りのお椀に、てんこ盛りになりました。

あまりかわいいので記念撮影しました。

さて、時間ができたら、つないでネックレスを作ってみようかなと思っています。
どんなデザインにしようかなあ。

完成したら、またアップしますね。

いちじくのデザート PART2

2008-10-23 12:24:31 | フードコーディネート
千葉県佐倉市の藪で採った野生の”いちじく”は、全部で10個。
そのうちの半分を”いちじくの赤ワイン煮”にして食べました、

残りの5個を、今度は白ワインで煮てみました。



白ワインと、グラニュー糖と、少々のレモン汁でサッと煮ると、
煮汁がほんのりピンク色になりました。
直観的に、これに”ココナツミルク”が合うのではないか、
と思ってしまいました。

”いちじく”というのは、私のイメージとしては
非常に東洋的な味の果物です。
”ココナツミルク”をからめたソースにしたら
オリエンタルなデザートになるんじゃないか、と思ったのです。

そこで、”ココナツミルク”より濃度の濃い
”ココナツクリーム”を、思い切ってかけてみました。

これが、なかなか美味しいんです。

ソースの淡いピンク色に合わせて、
ジェイコブズクリークのロゼの小瓶を抜きました。

サッと作って、ペロッと食べられるのが、
そして、お酒といっしょにいただけるのが
私らしい、超簡単デザートです。

本格的なデザート作りだと、気合を入れないといけないんですが、
私の場合は、ちょっとお酒をひっかけながらでも、
おかずのついでに作ってしまえるものが、
身のたけに合っているようです。

いちじくも採れました

2008-10-22 09:45:07 | フードコーディネート
前回の、”からすうり”に続いて、
千葉県佐倉市での寄り道で見つけた収穫物が、”いちじく”です。



てっきり”からすうり”を採っていらっっしゃると思っていたら、
山田先生がいつのまにか”いちじく”を採って、
車の後ろのシートに乗っけていらっしゃいました。
新聞にくるんである”いちじく”に気がつかずに、荷物を置こうとしたら
「ああっ、気をつけて。つぶれるから。」とおっしゃるので
何かな、と思って新聞をはぐると、ごっそりの”いちじく”が。

”からすうり”はともかく、”いちじく”まで見つけてしまうとは・・・。
野生の”いちじく”なんて初めてです。
山田先生、おみそれしました。

うちに帰り、採った”いちじく”を、さてどのようにして食べようかと思い、
コンポートにしてみました。



赤ワインと、グラニュー糖と、レモン汁少々を鍋に入れて沸騰させ
”いちじく”を煮れば”いちじくの赤ワイン煮”の出来上がりです。

アイスクリームといっしょに銀の箔のベトナムのお皿によそったら、
すごいごちそうデザートに見えるじゃありませんか。
記念撮影とばかりに”いちじく”に合ったイメージのファブリックを敷いて
写真に収めました。ちょっとボケちゃったけど・・・。
(最近、めっきり食べ物の写真撮影にハマッている私です。)

ファブリックは、イギリスの女性のテキスタイルデザイナーのデザインで、
プリントが大胆かつ大人っぽくて気に行っている布です。
大人っぽくて、どことなく色気のあるイギリスのファブリックは、
ワイン風味の大人の味の”いちじくの赤ワイン煮”にぴったりでした。

余ったワインで簡単にできるクイック料理で、
夕食のおかずと同時進行で作れるので、お気軽です。
”いちじく”とアイスクリームの相性は抜群で
酒飲みの私がお酒を飲んだ後にも、美味しくペロッと食べられてしまいます。

永井オススメの、大人の秋のドルチェなのでございます。



からすうり見つけた

2008-10-20 10:14:40 | ガーデニング
モーリス・ルイス”を見に行くのに、千葉まで車で行ってきました。
私はペーパードライバーなので、すっかり運転から遠ざかっています。
マブダチの山田先生をお誘いしてみたら、「いいよ。」とおっしゃるので、
運転をお任せして先生の軽トラで、美術館までのドライブとなりました。

その日は、抜群の秋晴れでした。

美術館に着いたのは、9時前で開館まであと1時間以上ありましたので、
近くをうろうろと散歩してみることにしました。
美術館の周りには、ピーナッツ畑や田んぼが連なっていて
いたるところに藪があります。

もしや、”からすうり”は無いかな、と探して歩いてみましたら
ありましたありました。
藪に中、竹に絡まった”からすうり”が。



みつけたは良いのですが、あまりに高い場所なのでどうにも届きません。
呆然とただ”からすうり”を眺めていると、
山田先生がサッと”高枝切りばさみ”を取り出して、
みるみるうちに”からすり”を採って下さいました。

常に車に”高枝切りばさみ”を積んでいらっしゃるとは・・・。
さすが、造園家でいらっしゃいます。

「私も採りたいっ。」と、低い位置に成っているのを見つけ、
”からすうり”を採るのに成功しました。

私が採った”からすうり”です。



ここのところ私は、”からすうり”のかわいさにハマッています。

”からすうり”はそのまま放っておけば、ドライフラワーのように
乾いた実になります。
色はほとんど褪せず、中が空になって軽くなります。
採ったときに葉っぱを落とし、蔓を残しておけば、
乾かしてリースなどの材料になります。

今から乾かしておけば、クリスマスにはいいリースができそうです。

材料費はタダです。
ちょっとご近所を探して”からすうり”を見つけてみませんか。
きっと見つかりますよ。

”モーリス・ルイス 秘密の色層”展

2008-10-19 08:31:16 | Weblog
千葉県佐倉市にある”川村記念美術館”で開催されている
”モーリス・ルイス 秘密の色層”展を見て参りました。



実は私は、美大生だった頃から”モーリス・ルイス”の絵が好きでした。
実物を見たことが無いのにポストカードを大切にしていて、今でも持っています。

このたび、初めて実物を見ることができました。

絵筆を使うのでなく、アクリル絵の具をキャンバスに流して浸み込ませるというのが
独特のルイスの技法です。
”ヴェール”シリーズの絵画(ポスターの絵画です。)は、何色もの絵の具が混じり合った
不思議な色層が大画面いっぱいに広がった作品です。

幽玄、神秘的、耽美といった表現がふさわしいのではないかと思えるような、
どことなく東洋的にさえ見える作品だと、私は思います。

”ヴェール”以外に、”アンフォールド”、”ストライプ”と
3つの主要なシリーズ作品が展示されていました。
”アンフォールド”は画面の中心に大きく余白を残し
両サイドに絵の具の帯が現れるという驚くべき構図の作品群です。
”ストライプ”は、細長い画面に、これ以上ミニマムな表現は無いというくらいの
ストライプのみによる絵画で、ルイス最後のシリーズ作品です。

”モーリス・ルイス”は、1962年49歳という若さでこの世を去りました。

9年間で600点もの多くの作品を残したのですが、これらのほとんどが生前に展示されることがなかったので、
どのように作品が作られたのかは謎に包まれています。
多くが縦2m以上、横4m近くある大作ですが、作品を制作していたアトリエはなんと、
横4,2m 奥行き3,7mの小さな部屋でした。
時には、部屋よりも大きな作品を、一体どのようにして制作していたのでしょうか。
その様子は、奥さんでさえ見たことが無いのでわからないのだそうです。

展覧会のコピーは、「奥さんにまで隠して何してたの。」というものです。

会場には、アトリエと同じ大きさの部屋が作られていました。

ちょっと遠出してでも見に行く価値のある企画展です。
千葉県佐倉市まで、アートの秋しに出かけてみてはいかがですか。


不細工なさつまいも

2008-10-18 10:04:59 | フードコーディネート
”あきた森のテラス”から、次々と農作物が届きました。

落花生、青大豆、胡桃、小豆、南瓜とご紹介しましたが、
お次はさつまいもです。



どっさりあったおいもを、どうにもさばき切れないと思ったので
1kg 200円でお売りしてみましたら飛ぶように売れました。
売れ残った不細工なおいもがこちらです。

不細工ながら、味は抜群に甘くておいしいおいもです。

まずは、落ち葉焚きをしながら”やきいも”にチャレンジ。
ちょっと焦げてしまいました。



それから、さつまいもをどっさり入れた豚汁、さつまいもごはん、
さつまいものポタージュスープ、大学芋と、毎日おいも料理を作りました。

さつまいものおかずにちょっと飽きたので、
”スイートポテト”を作ってみました。



おいもそっくりになるように、焼き上がったらシナモンを思いきり沢山振りかけるのが、
私流のスイートポテトです。

茹でたさつまいもを大雑把につぶし、うらごしもしないで
バター、お砂糖、クリーム、卵黄を混ぜて、手でおいもの形にします。
(あればブランデーを少々入れると、こっくりとしてより美味しくなります。)
オーブンシートを敷いて、オーブントースターで焼き上げるだけ。簡単です。

ガラスのお皿に並べて、落ち葉のランチョンマットが透かして見えるようにしてみました。
実は、前回の記事”かぼちゃのタルトで撮影会”をした時に、
飛び入り参加でいっしょに撮影したのがこちらの写真です。

秋田の不細工なさつまいもで作った、さつまいもの不細工なお菓子です。


かぼちゃのタルトで撮影会

2008-10-17 08:46:11 | フードコーディネート
水彩画家で、家庭料理研究家の林真理さんと私の二人で、
料理を作ってコーディネートしたのを自主撮影するという
”撮影ごっこ”がやりたいねと、前から相談していました。
どこで写真を撮ろうか、そうだ”森のテラス”がいいね。
お菓子は季節がら”かぼちゃのタルト”にしようと盛り上がり、”撮影会”となりました。

真理さんが作ったかぼちゃのタルトを、どんなふうにコーディネートしようかと考え、
”森のテラス”のデッキの木漏れ日の下、いくつかのスタイリングをしました。



秋田でとれたかぼちゃに登場していただき
ブランケットを敷いた上にタルトを置きました。
かぼちゃとブランケットの色がぴったりだったな、とお気に入りの写真です。



木漏れ日がいい感じになってきたので、クロスを変えて
こんどは”からすうり”に脇役になってもらいました。
”からすうり”のかわいさがグリーンのクロスに映えて
秋らしい感じの写真になりました。

できたらこんなふうに、季節ごとのお菓子や料理を
作り手”真理さん”、スタイリング役”ロータスブルー”で
作品のような形ににして自主撮影を重ねてていけたら
今回が記念すべきその“一回目の撮影会”というわけです。

普段、スタイリイングは私の仕事、写真を撮るのはカメラマンさんの仕事ですが
なんとかこのスタイリングを後に残したいという必死の思いで写真を撮りました。

一台のタルトを撮るのに、ああでもないこうでもない、と
角度を変え、光を変え、場所を変え、一心不乱で写真を撮る私の
気分はカメラマンです。
へたくそながら、「写真っておもしろーい。」と
ハマってしまった私です。

撮影終了後、真理さんのかぼちゃのタルトをみんなでいただきました。
すごく美味しかったことは、言うまでもありません。
レシピの方は真理さんのホームページでもってチェックしてみて下さいませ。

この次の撮影はクリスマスにちなんだ何かにしようと話し合いました。
さて、どんな料理がでてくるのか、どんなスタイリングにしようか
いまから待ち遠しいような気持ちです。