LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

籐製のものリペアー、あれこれ。

2016-04-04 13:41:11 | ショップ・ロータスブルー
去年の夏ぐらいから、店頭に看板を出して「椅子の修理、張り替え、塗装、うけたまわります。」としていたら、
毎月のように、椅子の直しの依頼が入るようになりました。

あるとき、おなじ張りだから「籐のゆりかごを修理してほしいんです。」というご依頼を受けました。

「まず、見せてください。」ということで、どのように張ってあったか見ると、幅の狭いH4型ステープルで張ってあるのを確認。
私のガンタッカーは、H4型のステープル対応可能でしたので、お直しすることにしました。

張りの見込みが付いたものの、籐本体の欠損した部分をどうしようかなと一日考えました。

考えているうちに、いいことを思いつきました。
去年の夏、陣屋の藤棚の蔓を造園屋さんが刈っているところにに通りかかり、藤蔓を分けてもらっていました。

リースか何かにしようと、巻いて乾燥させた、籐の蔓がこちら。



蔓の皮を剥ぐと、綺麗で丈夫な籐のパーツが取れます。



欠損した部分がいくつかあったのを、補修します。





補修はまずまず。

そして、張り。

ガンタッカーでH4型のステープルを打ち込みます。



ステープルを打ち込んだ上に、テープを椅子鋲で打ちつけます。

合った色の椅子鋲が無かったので、研磨してミッチャクロン(シーラー)をふきつけてから、ミルクホワイトを塗りました。



凸でなく、凹の張りは、難しかったですが、なんとか思ったように張れました。



まさか籐の修理の依頼があるとは思っていませんでしたので、何の準備も無いつもりでしたが、偶然のように、乾燥させた藤の蔓を持っていたことが幸いでした。

個人的に、籐の家具とか小物ってどこか懐かしい感じがして好きです。

先日、お向かいの畳屋さんが籐のチェストを捨てようとしていらっしゃるところに通りかかり、いただくことに。

塗装が少し剥げているだけで、本体に大きな痛みはありませんでした。



それにしても、籐の製品というのは、べっこう飴のようにギラギラコテコテした塗装が多いのはなぜでしょうか。

こちらのチェストも、もともとはコテコテの塗装が施してあったように思います。

いっそ、ペイントしようかなと思い、スプレーでオフホワイトを吹き付けてみました。



子供のころ、剥げたバスケットをやはりスプレーして白にして、旅行に持っていったことを思い出しました。

中には、こんな布を敷きました。



塗装するときの姿は、つなぎを着てガテン系ですが、出来上がるものは、ガーリーそのもの、乙女心満載です。

籐の小物のリペアーをもう一つ。

プロヴァンスのプリントをアクセントに張ったバスケット。
昨日の夜、夜なべしました。



実は現在、お店にプロヴァンスプリント”ソレイヤード”のコーナーを作ろうとしているところです。

人気の”ソレイアード”の布の販売を始めます。

売り場ができたら、またアップしますので、どうかお待ち下さい。