LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

真工藝のぬいぐるみ

2010-12-30 20:26:09 | Weblog
実家真工藝は、版画による干支のぬいぐるみを製造販売しています。

来年の干支の「うさぎ」のぬいぐるみがこちら。



十二支のぬいぐるみに加え、戌年から「子供」のぬいぐるみを作っています。
子供第6弾目の「子うさぎ」のぬいぐるみは、今年10月に生まれました。


野の草花の中に飛び跳ねるうさぎたち。



シッポになっている花は「うさぎ菊」です。

真工藝は、年末ギリギリまでうさぎの出荷に大忙しです。

今年一年、いろんなことがありましたが、私の場合、実家に帰ると決めて
特に後半はあわただしく激動の日々でした。
皆様はどんな1年でしたか?

今年も残すところあと1日となりました。

どうか皆様、よいお年を!

しめ縄、松飾り、花餅飾り

2010-12-27 10:34:40 | Weblog
クリスマスが終わると、街は一気にお正月モードへとチェンジします。

今朝の朝市では、いよいよお正月用の飾りが売り始まりました。

こちらは、しめ縄です。



玄関用に、神棚用に、様々なしめ縄が並んでいました。
昔ながらに、縄と四手だけのシンプルな飾りです。

こちらは神様用のちいさな飾り。



南天の赤がおめでたさを醸し出しています。
こちらは200円で売られています。
儲けは度外視ですね。

これらはすべて、農家を営む店主のおばさんの手作りです。

こちらは、松飾り用の松の枝です。



商いをしている家では、玄関に松飾りを施します。

松の枝が上向きになるように枝を配置し、金や銀の飾りをぶら下げるのです。
千客万来の意を、松に込めるというわけです。

こちらは、花餅飾りといって飛騨地方の正月飾りです。



木の瘤と枝が、花餅飾り用として使われます。

つきたての紅白の餅を、細くしてちぎり、枝に巻き付けます。
昔は、家々でこのような飾りを作るのが年末の行事でしたが、
忙しい現代人は、もっぱらお金を払って花餅飾りを手に入れています。

昔から変わらない正月の飾りの数々を、ありがたい思いで品定めしました。

さてこれから、正月準備に大わらわの我が家です。




八軒町のホワイトクリスマス

2010-12-25 08:11:39 | Weblog
クリスマスイブのきのう、高山に雪が降りました。

こちらは八軒町の実家。軒下に掛った蜂の巣がトレードマークです。



八軒町の家では、子供たちのためにクリスマス飾りが飾られました。



クリスマスイブの夕食はごちそうのオンパレードです。
まずは、シャンパンで乾杯!



4品のシーフードを平らげた後は、
母の作ってくれたごぼうのポタージュスープ。



それから、パンチェッタハムがのったサラダ。


 
そして、メインは弟が大盤振る舞いで、飛騨牛のステーキを焼いてくれました。

こちらが食卓に現れたお肉。



この分厚さはどうでしょう。



テーブルの上で、お肉をバンバン叩いてから鉄板の上で焼きます。



ニンニクと玉ねぎといっしょに、肉の焼けるいいにおいがたまりません。



ミディアムレアに焼いたら、鉄板の上で切ったお肉を
じかにお皿にとって頂きます。

お肉とパンでおなかが満ちたと思ったら、チーズが出てきました。



そして仕上げは、こちらのデザートワインです。



なんだか、ごちそう自慢みたいになってしまいましたが、
この日ばかりは特別に許された贅沢な食事です。

私はつい飲みすぎてしまいました・・・。
「クリスマスだからごめんなさい。」

そして皆様に、メリークリスマス!

犬のラベルが可愛いワイン

2010-12-23 09:06:35 | Weblog
最近お気に入りのワインがこちら。



ラベルの犬の顔の鼻と口が、ワインボトルとワイングラスになっています。

El producto Chile. チリ産です。
"Perrito"とは、”子犬“の意味です。
「子犬のようの毎日愛される親しみやすい味です。」とラベルの裏書きにありました。

私の場合ワインを買うときの決め手は、
1に味、2に値段、3がラベルデザインの可愛さです。
こちらのワインは、1本580円。
値段の割に美味しく、スクリューボトルなので開けるのも楽でお手軽です。

母と二人で、最近毎日飲んでいるワインです。

和室にクリスマスの飾り

2010-12-22 08:47:21 | インテリア
仕事部屋が和室なので、今年はクリスマスの飾りを
どうしようかと思っていました。

蔵の掃除をした時に、衣裳缶からクリスマスにちょうどいい布が出てきたので、
裏打ちしてランナーに仕立てて、床の間に飾ることにしました。



この布は、インド製のシルクのサリーです。
金が入って、えらくゴージャスだなと思ったのですが、
インドの花嫁さんの婚礼用のサリーだと聞いて納得しました。

中国式の花台を置き、インドのタンブラーにバラの実、庭で摘んだひいらぎ、朝市で買ったトウガラシを生けました。



ぶら下がっているのは、「ザリ」といって、インド製のクリスマスオーナメントです。

しずくの様な形は「涙」を表わしているんだそうです。

どうしてインドなのにキリスト教のクリスマス飾りが存在するんだろうと不思議に思って調べたら、
インドには、ヒンズー教、仏教のほかにキリスト教の分布があると知りました。

東洋と西洋の文化が混じり合った独特の文化を持った印度は、
宗教においても、東と西の出会う地点だったのかもしれません。

インドの布と小物でもって、不思議に和室にしっくりくる飾りができました。



飛騨の家具館に行ってきました。

2010-12-21 08:13:28 | インテリア
久しぶりに、飛騨産業ショールーム「飛騨の家具館」に行ってきました。

飛騨の家具館は私の家のすぐ近く、自転車で、ものの2分の距離です。
(ウインドーの前に止めてあるのが、私の自転車です。)



ふと見ると、90thとありました。
飛騨産業は今年、創業90周年にあたるんだそうです。
ウインドーには、現行の椅子と並んで古い椅子が数脚並べられていました。

飛騨の家具館は、今は製造されていない自社の古い椅子を常時展示しています。
ニッチボックスに並んでいる、名作椅子の数々。
さすが、90年の歴史を感じます。



2階に上がると、「EIGER アイガー」(1960年)が、復刻製造され展示されていました。



「アイガー」は、60年代のヒット商品であり、ロングセラー商品であるにもかかわらず、
一旦廃番になっていた椅子です。
かつて私が飛騨産業さんでお仕事させていただいていた時、
当時のコントラクトの部長をしていらっしゃった田頭さんに、
何度か「あの、アイガーをもう一度作ることはできないんですか。
治具(曲木加工をする際の器具)は残っていないんですか?」などと申し上げたことがあります。
今から思うと、なんて図々しい、そして生意気なことを申し上げていたのか、と冷や汗が出る思いです。
ほんとに、勝手で大胆なラブコールでした。

その「アイガー」が、90周年を記念してリバイバルしたことを、大変喜ばしく思います。
全国の椅子好きの人々にお知らせしたい、興奮しないわけにはいかない事実です。



アームのラインが美しい、ジャパンミッドセンチュリーの歴史に残る名作椅子だと思います。
ラッカー塗装の感じも、昔さながらのいい感じ。

「ありがとう!よくぞ復活させて下さいました!」と言いたい気持ちです。

一方、ダイニングはグッとモダンな感じのマットな塗装になっていました。



いきなり、こ洒落た感じで、こちらもまたいいじゃありませんか~。



う~ん、いいものを見せてもらいました。

飛騨の家具館には、他にもご紹介したい名作椅子があります。
ここでご紹介しきれないので、どうかこちらをご覧になって下さい。






品漬けが食べ頃になりました。

2010-12-19 08:44:50 | Weblog
以前にご紹介した、赤蕪の「品漬け」が食べ頃となりました。

こちらが、漬かった「品漬け」です。



赤蕪から色が出て全体が真っ赤に、程よく漬かりました。

赤蕪、キク芋、赤茸、ネズミ茸、キュウリ、ナスに加え
後から追い打ちをかけるように、茗荷の塩漬けも入れたので
全部で7品が入っています。
正月を待たずに、先週あたりから「そろそろ漬かっとるかも知れんな。」と、
母が食卓に出すと、家族全員「待ってました。」と箸を伸ばします。

こちらでは、きのこのことを「コケ」と言います。
「コケ」というとびっくりされるのですが、決して「苔」を食べるのではありません。
「赤茸」(あかたけ)を「赤ごけ」、「ネズミ茸」を「ネズミゴケ」と呼ぶのです。

きのこの時期になると、朝市にきのこが売り始まらないかと、母は気が気ではありません。
「そろそろコケは出とらんのかな。」と、朝市のおばちゃんとやりとりしながら、
「コケ」を調達します。
そうこうして入手した「コケ」は、漬物の品々の中でもダントツ人気です。
子供も大人も「コケ」の取り合い状態となります。

小さい頃、品漬けの「コケ」ばかり食べるので
よく父に「コケばっか食べては、だしかん。」と怒られました。
「だしかん。」というのは、こちらの言葉で「ダメだよ。」という意味です。

品漬けのコケは、主役の赤蕪をしのぐほどの美味しさです。
しかもこの漬物は、冬のこの時期にしか食べられない
冬季期間限定の漬け物なのです。

今年初、品漬けが食卓に出たこの日、漬物鉢は数分で空になりました。


彫刻刀のメンテナンス

2010-12-18 09:21:28 | Weblog
父の残した「真工藝」は、木版画の製造と卸販売をしています。

父が生存中彫った何百という版木は、現在も刷るのが可能なものと、
摩耗したり版が欠けて使用不可能なものがあります。
使えなくなった版は、彫り直さなければいけません。

父の残した版画を再生するために一役買うと一念発起し、
版画を彫るために実家に戻ってきた私です。

父から譲り受けた彫刻刀がこちら。



職人の仕事は、まず道具を整えることからと思い、
彫刻刀を研ぐことから始めました。

丸刀を研ぐのには、カーブが凹凸になった専用の砥石で研ぎます。



こちらの砥石と彫刻刀は、富山県の井波まで買いに行きます。
井波は、井波彫刻といって、欄間製造などが盛んに行われているところです。
刃物街が存在し、プロ用の彫刻刀を扱うお店が軒を並べているのだとか。

彫刻刀をことごとく研いで、メンテナンスはばっちりです。
12月から、彫刻刀を握って、いよいよ版画を彫るのをスタートしました。

灯篭の上に犬

2010-12-17 08:58:03 | Weblog
仕事部屋にしている離れは、中庭に面しています。
庭では、2匹の犬を放し飼いにしています。

そのうちの一匹は、灯篭の上が大好きです。



私が縁側に出ると、必ず飛び出てきて灯篭の上に飛び乗って、
激しくシッポを振りながら私のことをジッと見つめます。
遊んでほしいんでしょうか・・・。
飛び乗るのは、決まって灯篭で、後ろの月見石には見向きもしません。

名前はジュリアンといいます。



アップを撮ろうと近寄ると、遊んでもらえると勘違いしたのか
大興奮で激しく動き、どうにも上手く撮れません。

もう一匹は、ザイアンという名前です。



ああ、この子もブレブレだ~。

2匹ともとぼけた顔をしていますが、実は訓練を受けた優秀な猟犬です。
ジュリアンはイングリッシュセッター。
猟では、ポイントとセットの役割をします。
ザイアンはラブラドールレトリバー。
ジュリアンが見つけて追い詰め、獲物が撃ち落とされたのを
くわえて持ってくるのがザイアンの仕事です。
お手柄のジュリアンだけをほめると、ザイアンが激しく嫉妬して変な行動をするんだとか。
ですから獲物を得た時は、2匹を同時にほめるようにしているらしいです。

ほめられると喜び、片方だけほめると嫉妬する
人間みたいなところが、犬の可愛いところです。

犬のいる暮らしっていいな、と思っています。

画人の隠居部屋

2010-12-15 08:14:59 | インテリア
離れの座敷を、自分流の感じにするために
思い描いたインテリアのイメージは「画人の隠居部屋」です。

床の間の真ん前に、ドッカと大きな一枚板の画用机を置いて、
画材やら額を並べました。



書道家のように筆を掛けるのを、前からやってみたいと思っていました。



実はこちら、筆を掛けるためのものではなく、手拭い掛けです。
ほら、よく旅館などにある、あれです。
お客様用の手拭い掛けに、手作りのSカンで筆を掛けたらそれ風になってしまいました。



青磁の筆置きのとなりに、蔵から出てきたタイルを筆置きにして置きました。

和箪笥には、持っている布を全部収めて裂箪笥として使うことにしました。



この箪笥は、ひいおばあちゃんがお嫁入りのときに持ってきたものだったと
この度母から聞いて知りました。



箪笥の上に置いた額入りの書は、飛騨出身の文人”瀧井孝作“のものです。
”瀧井孝作”は母方の親戚筋に当たる人で、私は1度だけお会いしたことがあります。
この額を、母は嫁入りのときにおじいちゃんから持たされたんだそうです。

埃かぶっていた大切な二つのお嫁入り道具を、きれいに磨いて使うことにしました。

こちらは”椎朱”(ついしゅ)という中国の漆細工の棚です。



かなり古いものなので、細工に埃が入りこんで真っ白でしたが
磨くうちに漆の赤がいくぶんか戻りました。
飾り棚としてしか使っていなかった棚を、画材置きの棚として
時々磨いてあげながら、使わせてもらおうと思います。

書院の袋戸の脇に、小さな中国式の棚を置きました。



香合や、中国の茶器を飾りました。
私は、小さな中国製の急須を画用の水滴として使っています。

家具の配置と道具の置き場所が決まって完成した部屋の様子は、
見れば見るほど浮世離れした風情に満ちた「画人の隠居部屋」の様です。
これからちょっと落ち着いて、画人よろしく
この部屋で製作に精を出そうかな、と心に決めた私です。